筋膜リリースとは?

筋膜リリースとは、筋膜の複合体に対して持続的かつ穏やかな圧と伸張(ストレッチ)を施すことによって、筋膜の制限を解除し、長さの最適化,痛みの軽減,機能の向上を目的として行われる徒手療法の1種。

(参考:Efficacy of Myofascial Unwinding and Myofascial Release Technique in a Patient with Somatic Symptoms – A Case Reportより意訳)

かなり意訳が入っているので、誤訳があると申し訳ないのですが、いわゆる筋膜リリースとはアメリカの理学療法士であるJohn F Barnesさんという方が考案した徒手療法が始まりだそうです。

トップ画像でもありますが、今ではストレッチポール筋膜リリースのウソ?ホント?正しい効果とやり方をご紹介!やトリガーポイントのようなフォームローラーと言われる発泡素材でできた筒を脚や背中の表面でコロコロするのが一般的になっていますね。

最近では、首都大東京の教授で理学療法士兼医学博士を持たれている竹井 仁教授が考案されている筋膜リリース法も話題です。

そもそも筋膜って?

筋膜リリースという言葉が先行してテレビや雑誌でも取りざたされていますが、そもそも筋膜ってどんなものかみなさんご存知でしょうか?

筋膜とは、皮下から骨格筋や臓器などあらゆる組織までを結合し、包括し、分割する“鞘”または“結合組織”の集合体である。

(参考:Robert Shleipより意訳)

筋膜リリースのウソ?ホント?正しい効果とやり方をご紹介!

筋膜というと、イメージするのは生の鶏肉をさばくときに、肉と皮の間にある薄いシート状のやつだと思います。

確かにこれも筋膜の一つなのですが、広い意味で筋膜を捉えるとそうではありません。

そもそも筋膜という表現を使っているのは日本くらいで、海外では“Fascia”と言って体の中にある結合組織のことを指します。

私たちの体は、筋肉,骨,血管,心臓,内臓,脳,細胞1個1個など数え切れないほどの組織がひとかたまりになって一つの体を構成しています。

その組織一つ一つが単独であるだけでは、私たちは人としての形を保つことができません。

そのため、組織それぞれをつなぎ合わせる”接着剤”の役割をするものが必要なわけです。

その接着剤の役割をするのが筋膜、もといFasciaなんです!

筋膜は主にコラーゲンエラスチン、さらにはヒアルロン酸でできて、そのほとんどは水分で構成されています。

なので、比較的弾力があって水々しく、毛糸の繊維みたいに伸び縮みすることが可能な組織です。

筋膜リリースのウソ?ホント?正しい効果とやり方をご紹介!

 

筋膜リリースのウソ?ホント?正しい効果とやり方をご紹介!

こんな感じで、シート状の膜というより網目状で3Dな構造をしていて、運動や体が動いたときに組織と組織の間が滑りやすい(滑走する)ように、かつ元の場所に戻って来れるようにしてくれています。

全身の血管から筋肉,筋肉から腱、腱から骨、骨から内臓と言ったように全身をくまなく覆って人の形を保っていることから、筋膜は“第2の骨格”なんて言われたりします。

筋膜があることで、私たちの体は人からパンチをくらっても顔面が凹んだりしないですむというわけですね(笑)

筋膜が持つ3つの役割

筋膜がどういう役割を体の中で担っているかというのは、まだまだ未開拓な部分が多いのですが、現時点である程度わかっていることをざっくりとまとめると大きく3つの役割があります。

  1. 姿勢の維持
  2. 力の伝達
  3. 感覚のフィードバック

    ①姿勢の維持

    筋膜は関節を越えて連続するネットワークを構成し、その張力によって姿勢を保持する。

    (参考:正しく理想的な姿勢を取り戻す 姿勢の教科書/竹井 仁より)

    筋膜は全身をくまなく覆いながら、体の形や体にある組織の形を保っています。

    その筋膜が前後左右とバランスを保ちながら張力を発揮することで、私たちが立ったり歩いたりするときの姿勢を保持できていると考えられています。

    筋膜の全身の繋がりを証明した有名な本として、Tomas Myers氏のアナトミー・トレインがあります。

    ②力の伝達

    これは姿勢の維持にも関わっていますが、筋膜には筋肉が発揮した力を伝達する働きがあります。

    筋が周囲に存在する結合組織や膜などの物理的な結合により、筋張力が自身の腱以外に伝達され、発揮される腱張力に影響を与える。

    (参考:Extramuscular myofascial force transmission within the rat anterior tibial compartment: proximo-distal differences in muscle forceより)

    つまり、筋肉が発揮した力が全身を覆っている筋膜を介して隣の腱や筋に伝わるということです。

    例えば野球でピッチャーがボールを投げるとき、足の踏み出しから体幹を通じて力が伝わり、ボールをリリースするときにボールを持った手の指先まで力が連動して伝わります。

    これによって手首だけで投げるよりもずっと早い球を投げられるようになるわけですが、この力の伝達を筋膜が大きくになっているんじゃないかと考えられています。

    ③感覚のフィードバック

    筋膜の中には固有感覚受容器といって、感覚を脳に伝える神経が豊富に含まれています。

    例えば、『痛い』『痒い』『くすぐったい』『触られている』『伸ばされている』といった感覚が皮膚の上から筋膜を介して伝わり、それが脳に認識されることで私たちはそういった感覚を感じるわけです。

    筋膜ネットワークには赤筋の10倍高い感覚受容器が存在する。

    (参考:人体の張力ネットワーク 膜・筋膜―最新知見と治療アプローチより)

    と言われています。

筋膜が異常をきたすとどうなる?

ここまで、筋膜リリースと筋膜とはどういうものなのかについてお話ししましたが、

まずそもそも筋膜がどうなるとどんな問題が起きるの?ということになりますね。

筋膜は、長時間悪い姿勢をとっていたり間違った運動パターンを繰り返すことで機能異常が起こると言われています。

機能異常とは具体的にどういうものかというと、

  • 柔軟性(関節可動域)の低下
  • 筋肉の出力の低下
  • 痛みの発症(肩こりや腰痛など)

などです。

筋膜は、毛糸のセーターのように網目状の構造をしていて、動きに合わせて伸縮する働きがあります。

しかし、例えばデスクワークで猫背の姿勢を取ったまま長時間座っていたり、片肘をついてどちらかに偏った姿勢で作業を続けたりすると、バランスを保っている筋膜がアンバランスになってしまい、いわば伸びきった状態になってしまうわけです。

セーターや網戸を長時間つまんで引っ張ったら、形が変わって戻らなくなってしまうあのイメージです。

逆に、セーターを洗濯したら繊維がねじれたり縮こまってしまうように、筋膜も網目の組織が密集してしまう現象が起きます。

これを筋膜の高密度化といいます。

高密度や伸びきった筋膜は、普段よりも水分量が少なくなってドロドロで滑りが悪い状態になります。

セーターや網戸はただの繊維ですが、人の筋膜は筋肉や血管も覆っているし、感覚を伝える受容器もたくさん入っているので、そんな状態になってしまったら体に問題が起きるのは想像できると思います。

こうした状態になってしまった筋膜をリリース(解放)して、元あった状態に戻しましょうというのが、皆さんがご存知の筋膜リリースになります。

筋膜リリースの本当の効果

前置きが長くなってしまいましたが(笑)、ここまでが筋膜リリースの大まかなあらすじになります。

では、実際テレビや雑誌で取り扱われている筋膜リリースの効果ややり方は本当に正しいのでしょうか?

よく言われるのが、『筋膜の癒着が剥がれる』とか『硬いところを押し広げて柔らかくなる』といったものです。

本当にそうしたことが起こるのかというと、今の科学では正直なところ証明しきれないし、物理的にあり得ないというのが研究者や筋膜に詳しい専門家の意見です。

だって体の表面から物を押し当てたりコロコロしたりして、体の中にある(しかも浅いところから奥深くにある)筋膜がペリッと剥がれるとか、変形した組織が瞬時に元どおりになるとかっていうのはちょっと考えにくいですよね。。。

でも確かに、筋膜リリースと言われている手技やメソッドを行うと、『体が軽くなった!』と『動きやすくなった!』といった感覚を多くの人が実感するのは事実です。

ではそこには一体どんなカラクリがあるんでしょうか??

現代の科学で考えられている要因は大きく2つあります。

  1. 力学的影響
  2. 神経生理学的影響

    ①力学的影響

    筋膜リリースのウソ?ホント?正しい効果とやり方をご紹介!

    力学的影響というのは、いわゆる圧刺激に対して起こる組織の水和作用が考えられます。

    洗い場にあるスポンジを想像してください。

    スポンジに水をたくさん含ませようと思ったら、皆さんはどうしますか?

    おそらく一度スポンジをぎゅっと握って、中の水を絞りきってから浸して水を吸わせると思います。

    これと同じように、皮膚の上からフォームローラーや物を押し当てることによって、一時的にその表面にある組織を虚血(血管や組織の流れを押さえる)させます。

    そうすると、圧から解放された時に血液や間質液(組織と組織の間にある液、リンパとも言われる)がそこにドッと流れ込んでくるため、その箇所の組織に失われた潤いが戻ってくるというわけです。

    筋膜は、先ほど言ったように異常をきたすと水分量が減って組織がドロドロになります。

    なので、筋膜リリースをすることによって潤いが失われた筋膜に再び潤いが取り戻されるような現象が起きて、結果として筋膜の滑りがよくなるから体が動きやすくなると考えられます。

    筋膜の滑りが良くなれば、それに包まれている筋肉や骨の可動域も増えるので、結果として柔軟性が上がったり、筋肉の出力が上がるといったことが起きると考えられます。

    ②神経生理学的影響

    筋膜リリースのウソ?ホント?正しい効果とやり方をご紹介!

    近年ではこちらの説が最も有力と言われています。

    いわゆる体の硬さや痛み、体の動かしやすさをどこが決めているかと言ったら、全てその患部ではなくが決めていると考えられています。

    筋膜の3つの役割でもお話ししたように、筋膜の中には感覚を司る固有感覚受容器が他の組織よりもたくさん含まれています。

    固有感覚受容器が刺激を受けることで、痛みをはじめとした感覚に対する”閾値”が変化して、前よりも多くの刺激(ストレッチ感や痛み)を受け入れられるようになる

    (参考:Roller massager improves range of motion of plantar flexor muscles without subsequent decreases in force parametersより)

    要は前屈をした時に、ひざ下を超えたあたりで腿裏の筋肉が『もうこれ以上伸びれませーん!』と感じたらそこで脳が危険を感じで痛みを発したり動きを止めようとしますが、腿裏を筋膜リリースすることでその痛みや伸びを感じるポイントを下げることができると考えられます。

    それによって結果的に、前屈で手がつくようになるわけなんですね。

    また、痛みがなくなるというのもこの神経生理学的な要因がほとんどだと考えられます。

    どれだけ姿勢が悪くても肩や首に痛みを感じない人もいれば感じる人もいます。

    それはその人の固有感覚受容器の感受性が高いか低いかによって決まるというわけです。

    (なので、筋膜リリースだけで痛みの根本原因を取り除くことは難しいと思います。。。)

これら2つの要因によって、筋膜リリースは体の柔軟性や動かしやすさの向上、痛みの軽減といった効果が得られると考えられます。

筋膜リリースの正しいやり方

ここまでの筋膜リリースの定義や効果を理解していただいた上で、実際にどのようなやり方で筋膜リリースを行うのが正しく、より効果的なのかをご紹介したいと思います!

  • じっくり時間をかけてやる
  • 自分が気持ちいいと思う強さで行う
  • ストレッチや振動と組み合わせる
  • 自分に合ったやり方を選ぶ

じっくり時間をかけてやる

筋膜はちょっとやそっとの時間やったくらいでは簡単にリリースしてくれません。

固有感覚受容器が応答を受けて変化するためには、少なくとも30~90秒以上の機械的な刺激が必要と言われています。

なので、普段の行うようなストレッチやマッサージよりも長い時間をかけてじーっくりと圧をかけてあげることがポイントです。

体に圧が馴染むくらいまでじっくり行うと、患部が暖かくなってきて血流が良くなっている感じが得られると思います!

自分が気持ちいいと思う強さで行う

じっくりやるというと、痛みを我慢しながら『これでもか!』というくらいゴリゴリと体重をかけて力いっぱいやる方が多くいらっしゃいます。

実際、フィットネスクラブのスタッフなんかでも会員さんにゴリゴリやらせて『お、効いてますね〜!』なんていう人もいますが、これはちょっと違います(笑)

痛みを伴うようなゴリゴリ圧をかけると、脳は過剰な刺激と判断して筋肉や組織を収縮して固めようとします。

また、自律神経の中の交感神経が優位になってさらに痛みに敏感になる可能性もあります。

強度としては自分がやっていて気持ちいいと感じるくらいか、痛みを感じても抵抗なくできる範囲の強さで行うようにしましょう!

ストレッチや振動と組み合わせる

筋膜リリースは、圧をかけてコロコロするだけが筋膜リリースではありません。

筋膜に含まれる固有感覚受容器の中には、圧刺激に反応するパチニ小体ルフィニ終末、痛みを感知する自由神経終末などがあります。

それらの固有感覚受容器は、他に振動持続的な伸張刺激に対しても反応します。

(参考:人体の張力ネットワーク 膜・筋膜―最新知見と治療アプローチより)

なので、ストレッチや振動の刺激を上手く組み合わせることで、より多くの固有感覚受容器にアプローチすることができ、より高いリリースの効果を得ることができると考えられます!

自分に合ったやり方を選ぶ

今ではフォームローラーだけでなく、ボール状やスティック状など様々な形で行える筋膜リリースツールが出回っています。

どれがいい悪いというわけではなく、それぞれのメリット・デメリットがあるので、自分のやりやすいツールを選んでやることをオススメします!

自分が知っている中でオススメの物を以下にご紹介します。

一般的に普及しているフォームローラーでも、特にスポーツ現場やフィットネス現場で取り入れられているトリガーポイントのグリットローラーです。

硬さやサイズが用途によって選ぶことができるので、多くのアスリートにも愛用されています。

自分の体重をかけてコロコロするのが基本的な使い方になりますが、自分の体をある程度器用に動かさないといけないので、中高齢者や傷害のある人には少し使い方が難しい部分があります。

フォームローラーをスティックタイプにしたもので、マッサージローラーとも呼ばれます。

こちらは自分の手を使ってふくらはぎや太ももなどをリリースできます。

携帯するにも持ち運びが便利でなので、遠征先や旅行先にも持っていきやすいです。

フォームローラーよりも圧の調節がしやすいのも特徴です。

フォームローラーに振動機能がついた、なんともテクノロジカルな筋膜リリースツールです。

先ほどいったように、筋膜は圧に加えて振動やストレッチを組み合わせることでより効果的にリリースすることができます。

これを使えば、患部に体重で圧をかけながら、同時に振動で組織を揺らすことができます。

実際自分も使ってみましたが、かなりの振動で最初はびっくりします(笑)

でもやった後の開放感はかなり気持ちいです!

こちらも振動機能がついた筋膜リリースツール。

形状がボール型になっているため、乗っかって体重をかけて使うこともできるし、手で持って患部に直接当てることもできます。

フォームローラーの場合は”面”でアプローチしますが、こちらのようにボール型だと”点”でアプローチできるため、より深いところの筋膜をリリースできます。

これで大腰筋やお尻周りをリリースするとかなり良いです(笑)

ニューヨーク発祥のゴム製のボールを使ったコンディショニングメソッド。

ボールの上で深呼吸をしながらストレッチと圧をかけることで、体のほぼ全ての部位をアプローチすることができます。

個人的にはこれが一番気に入っています!

フォームローラーなどどは違い、素材がゴムで柔らかいので、体にフィットしてじんわりと体をリリースしてくれる感じがあります。

体を動かして転がしたりする必要がないので、痛みに敏感な人や力が入りやすい人には特にオススメです!

自分はトレーニング後のセルフメンテナンスや朝起きた時のコンディショニングに愛用しています。

こちらは他のものと少し系統が違いますが、IASTM(Instrument Assisted Soft Tissue Mobilization)といって、補助的な治療器具を用いて行う筋膜リリースのメソッドです。

ステンレススチール製や金属製の器具を使って軟部組織(いわゆる筋膜)を動員(モビライゼーション)するというものなのですが、治療家やカイロプラクターの世界で用いられています。

IASTMは科学的検証した論文や臨床研究でもその効果が証明されており、エビデンスとしても信頼性の高いツールと言われています。

(参考:The efficacy of instrument assisted soft tissue mobilization: a systematic review)

(とはいえ、本当に筋膜がどのように変化するかを見るのは現代の技術ではまだ難しいようなので、今後も研究が必要になるでしょう)

まとめ

以上のことをまとめますと、

筋膜リリースとは、圧や振動,ストレッチによって異常をきたした筋膜を解放し、元の状態に戻すことを目的とした手技またはツールを使用したメソッドである。

筋膜は一枚シートではなく、網目状の3D構造をしていて、筋肉だけでなく血管や臓器を包みながら全身を覆っている組織である。

筋膜リリースの効果は色々言われているが、それらに科学的な根拠はあまり見つかっておらず、まだまだ研究の余地によっては新しい効果や発見が見込まれる。

筋膜リリースのやり方は色々あるので、自分に合った正しいやり方で行うのが良い。

今回お話しした内容も、絶対的に正しいとは言えませんが、巷に出回っている情報よりは確かな情報お届けしています。

ごとうさんちの疼痛治療β版(理論編) (平成26年4月25日最終加筆)

#このページでは、痛みに苦しむ「すべて」の人を救う方法を探究しています。

#このページは、主に、疼痛に関わる職業に従事している人に向けて書いています。

#このページは考察途中のため頻繁に加筆、削除、訂正を行っています。孤独な研究なのでご意見いただけると嬉しいです。

#また、理論の整理と同時に、思いつきも書き込んでいますので、記述の矛盾や重複が多々あるかもしれません。

#考察の途中ですが、ある程度、ほぼ狙い道りに治せるようになりつつありますので公開します。ただ僕の提案も仮説です。よりよい着眼点をほかの人なら発見できるかもしれない。その踏み台になれたらうれしい。

<ごあいさつ>

今現在、沢山の治療法が存在するけれど、おそらく、治ると思って治療をしても治らない時があると思います。

治ると思ったのに治らなかったら、利用したその治療理論は間違いです。

仮に10人中9人がその理論で治っても、不正解です。治ったのは偶然です。

私は、99人治っても999人が治っても9999人が治っても1人が治らなかったら不満です。

その1人が治らないということは、その治療理論に不備があることを意味し、修正できれば、治療精度はより高精度になり、さらに痛みに苦しむ不幸な人を減らせます。

私は結局、その治りにくい一人を治すための治療法を模索中です。ただ言いかえれば、それを達成できたなら「万人を治せる究極の治療法の完成」です。

ただそのためには、間違った既存の認識を正していかないといけない。

痛みの仕組みは、一応教科書に載っていますが、これらは仮説であることを認識すべきです。目に見えるものを確認した部分は事実ですが、痛みという目に見えないものを考察した結果は仮説以上にはなれません。

痛みに絡んだ見解は仮説です。仮説であるからには間違いも含まれているかもしれません。

ヘルニアや狭窄などの構造的異常の存在は「事実」でしょうが、それと「苦痛」を結ぶものは「仮説」です。

たとえばヘルニアなら、「ほら。このヘルニアが神経圧迫してるでしょ?これが痛み作ってんじゃない?」というけれど、ヘルニアがあることは「事実」でしょうが、それを痛みの元というのは「仮説」です。

そのことを踏まえた上でのこの先の話ですが、既存の疼痛理論に基づいた治療の効果が著しく低い事実を受け入れるべきです。

「一般的な医学の着眼点による治療をうけても、ほとんどが治らない」

国民の多くは、このことをすでに知っています。知らない、というより認めたくないのは一部の医療従事者だけなのではないでしょうか。

プラシーボは2割前後で発現しますが、一般的な医学(常識的医学)による治療で患者が満足する割合も2割前後しかいない雰囲気です。

論文などで痛みという目に見えないものが改善したかどうかを表すものは、その患者の「発言」のみです。痛みというものは科学的な評価が不可能です。だから論文や報告書では、患者の「発言」次第ですから、巧みな操作でいくらでも好成績を演じられます。しかし、社会が持っている一般的医学の治療による満足度が2割前後しかない「雰囲気」は、どうしても操作できないし、その雰囲気こそが真実です。

つまり言いたいことは、一般医学(常識的医学)が提唱する痛みの理論は明らかに間違いです。手術をしても「治れない人」が大勢いることが、このことの最大の証拠です。「原因」を手術して「修復」し、「正常な構造」にしたにも関わらず、治れない人は多いですよね?自転車のパンクを修理に出して、帰ってきたタイヤが「パフパフ」なのに「治りましたよ」と言われて納得できますか?

皆さん、常識やお医者さんの権威に毒されています。まずここをよく理解してほしい。

皆さんは、一般的な医学に騙されています。

目の前の苦しんでいる人を救いたいのなら、また、救われたいのなら、その呪縛を払拭しないといけない。

・・・ここまで読んでいただけたのなら、ある程度共感していただけたものと思いますが・・

・・・ここまでの話をわかってもらえない方へ・・・

もう一度説得します。

お医者さんが痛みの原因と言ったものを修理したのに、全然回復しないんですよ。だとしたら、お医者さんの判断は間違いだったんですよ。しっかり考えてください。

だとしたら、明らかに間違った理論を切り捨てて、正しいであろう部分を残して、理論を精錬していかないと、疼痛治療は今のまま低レベルなままです。いつまでも。。

人体の仕組みは未だ未解明ですので、絶対的正解は現状では提案できません。教科書は、わかったフリをしてる偉い人の考えの集大成でしかない。だから人を治す取り組みの方法は、それら色々な科学的医学的情報を一応踏まえた上で、観察を基に模索するしかない。観察が優先です。目の前で起こっていることが正解です。それと食い違う一般的医学は明らかに不正解です。

自然と食い違う不正解をいつまでも信じていては、正しい処置は絶対できません。どうか気づいてほしい。

<はじめに>・・・常識や権威を疑える見識をお持ちの方へ

当院において、痛みの仕組みの真理の追究には、入江式FTという技術を用います。

入江式FTは、塩水と真水を味見せずに見分けられるほど、人知を超えた判別能力がありますので、疼痛に関する「常識」を再検証し訂正できる可能性があるかもしれないし、さらにはより真理に近い言及も可能かもしれない。

プラシーボは2割前後の割合で発現します。どんだけデタラメなぺっぽこ治療でも10人いたら2人は満足してしまうのが人間なんです。

効果のある治療は、せめて7割は満足させられないと認められないんじゃないでしょうか??ただそれでも真理からそれていることをご理解ください。疼痛治療が真理にばっちりハマったら、治癒率は10割です。

痛みの仕組みの真理はたった一つです。

現存する治療法は、整形外科学を筆頭に理論の通りに治らないことがほとんどなので、真理から反れています。

くどくてすいませんが大事なことです。プラシーボの発現率は2割前後です。10人のうち2人前後しか満足できない治療法の効果はプラシーボの範囲であることを、どうか認識してほしい。

真理をとらえているのなら、理論上治るべきものが「治らない」ことはありません。

<治療精度を高めるために、まず持たなければいけない心持>

●理論通りに患者が治らない時、既存の理論(あなたの理論)の間違いを受け入れるべきです。

まず疼痛治療で一番大事なことは、「どこの組織の感覚受容器が反応しているか」を明確にイメージすることと、その治療理論で治療がうまくいかなかったとき、その治療理論の間違いを認め、より正しい理論を考えることです。でないと、現状以上に人を治していくことは不可能です。

ただマニュアルや教科書に書いてある通りのことをやるだけで、結果が理論通りにならない場合を例外で処理してしまってはいませんか?

多くの治療家がそうですが、それじゃだめ。全然ダメ。

教科書の手順の真似ばかりで、どこがなんで痛いのかをイメージして、なんで治らないのかを真剣に考えなければ、高精度の疼痛治療は無理です。

痛みは解明されていません。痛みの教科書は仮説の塊です。かならずしも正しいとは限らないことに気づいてほしい。

真理をついた教科書は、生きてる患者のリアクションのみです。患者のリアクションと理論に矛盾がでたなら、理論が間違いです。

教科書通りにやったのに、患者が治らないのなら、その教科書は間違いかもしれないと疑ってほしい。

とげを抜けば痛みは消えます。炎症を起こした盲腸を取り除けば痛みは消えます。原因だと思われてるものを治したら、症状は消えるんです!

はたして、原因と思われるものに処置したのに、どれだけの人が救われていますか?

理論通り「原因」に対処したのに一向に変化がないのなら、失敗したのか理論が間違ってるかどっちかです

カイロなんかは、「骨がずれてるから不調なんだ」との仮説からのものだし、整形外科における変形性関節症なんてのも「軟骨が変性してしまったから痛みがでてるんだ」とする仮説に基づいてること。狭窄症もすべり症も、レントゲンの異常と痛みを関連付けたものは憶測です。仮説です。

みんな教科書に書いてあるから真実と思ってませんか?いえいえ仮説です。間違ってるかもしれない仮説なんです。

誤解しないでほしい。仮説だから悪いんではないんす。仮説の通りにやっても治らないことが悪いんです。仮説の通り治ってますか?

是非悩んでください。「なんで理論通りに治らないんだ?」「どの受容器が痛みを感受してるのか?」「この人本当に痛いのか?」

理論的に悩んだ先に、必ず道は開けます。

えらい先生や、教科書が必ず正しいとは限らない。正解は患者の反応にありますからね。ゆいいつ正しい教科書は患者です。

出血に対する根本療法は、血が出ているところを縫えばいいので明白です。

おそらく、現在地球上に存在する疼痛治療理論は、出血の処置で例えたら、傷口放ったらかしで、ただ、あふれた血をひたすら拭いてる様なものです。治療家は治療しているつもりでも、根本的な対処にはなっていなくて、自然に血がとまって治した気でいるようなもの。

世間には根本根本といってるものが多いですが、治らない人がいる以上、根本の的にはあたっていません。よくてかすってる程度

良く考えてください。思い通りにならない理論は間違いです。

●ただし、どのような理論からでも「治った事案」に疼痛治療の真理が隠れている・・・

手術で治った、カイロで治った、鍼灸院で治った、いろんな治ったがありますが、一方で理論通りに治らないことが多々あるので、それら「治った」は偶然のようだ。世間にありふれた治療で治ったと思っているのは実は偶然なんです。分かりますか?言ってる意味わからない方はメールください。そんなあなたは常識に毒されています。どうにか分かってほしい。

しかし、真理を得ていないながらも、カイロ・鍼灸・手術・整体で「治った事案」は大変重要で、そこに真理が隠れているはず

そこからヒントを得て、あなたの治療理論に修正を加えるんです

それぞれ別々の理論で語られていますが、痛みの真理は一つなので、それら理論の修正を重ねた先は、同一の理論になるはずです。

真理的な理論では、それぞれ違った理論で語られている「偶然に治った事案」も、矛盾なく説明できるはず。

例えば、分離症に対して手術をします。満足した患者さんは2割程度だと思いますが、その割合はプラシーボと同等ですので、手術自体の効果はゼロですが、なぜその2割は治ったのか、真理をつかめば矛盾なく説明できるはずです。

それらの共通点に痛みのメカニズムの真理あり

●自分を治せなくては人は治せない・・・・

人の痛みを取り除く、一番手っとり早い方法は、まず自分の体を「なんともない」に出来る知恵を身につけること。

料理でも自分でおいしいと思えないものは大体他人もおいしくないように、自分の痛みも治せないようじゃ、他人様を治せるはずもなし。

いいですか!治療家が馬鹿みたいにコルセット巻いていたら、あなたの苦痛以下に患者の苦痛改善していくことは不・可・能です!

まず、本当にそのコルセットが役にたってるのか、客観的に分析してほしい!人を治すには、その間違いに気づいてからです。

コルセットは百害あって一利なしです。痛みを増悪させます。効いてるのは心にだけです。

また、自分を治そうとする中で、他人様を治すためのいろいろな発見があります。

入江FTの反応レベルも、自分の持ってる痛みより弱い他人の痛みには反応しない。

FTの反応は自分の体の痛みや違和感を取り除くほど、他人の体の異変は鮮明になります。

●入江式FTやOリングの習得は疼痛治療に必須・・・

とげを抜くとき、目をつぶっていては抜けない。

痛みという、検査機器にも目にも見えないものを取り除くには、それをどうにかして見る技術を身につけないと、完璧な疼痛治療は無理。

FTやOリング無しの疼痛治療は、目をつぶってトゲ゙を抜こうとするようなもの。

目をつぶりながら出血部位を探すのと一緒ですよ。

その精度は雲泥の差であることをわかってくれますよね?

●患者が「治った」と思える機会

僕らの役目は、患者が「治った!」と満足を得てもらうこと。

その機会は3回。

①、「動いてもじっとしてても辛い痛み(生活が困難な痛み)」が日常には支障が無くなった時

②、就労や趣味に支障がでてたものが、支障が無くなった時

③、痛みが「何ともない(全く気にならない)」になった時

③は大変難しい。10の痛みを1にしたとしても「違和感がある」ことに変わりはない。

多くの患者は10の痛みが1になったとしても「相変わらずです」と表現する。欲しいのは0だから。

「あんた5分も座ってされなかったものが、今は何分でも問題なく座ってられるのに相変わらずってどんなつもり?!!!」

と言いたいところですが、いっても無駄です。彼が求めているのは「ゼロ」ですから。

ゼロの実現は半端じゃないです。週のうち木曜まで元気でも金曜で違和感を感じても人によって「全然ダメ・苦痛」なんです。「全然だめ?」どんだけ欲張りなんだよ。「週の前半何ともなかったんでしょ?もはや健康の範疇ですよ」と一応説得しましょう。しゃくだから。でも「なんともない」の提供はあきらめません。しゃくだから。

そのような③のような人に「なんともない」を提供することは、常人ではたぶん無理。でもFTやOリングを使えれば、可能性は広がります。

また別の例で、昼間は何ともないけど朝起きる時だけ違和感を感じるような痛みでも、人によっては激痛と表現します。

そしてその程度の違和感も許容できず、手術を選択するのです。的外れな手術では、改善する余地はプラシーボしかないのに。

日中なんともない程度なのに手術をしたいほど苦痛らしい。朝しか痛みを感じないのに、、、いや朝しか違和感を感じないのに、、、

申し訳ないけれど、僕は共感してあげられない。その辛さ理解できない。でも本人は本気で悩んでいる。過去には理解できなくて胃が痛くなる思いでしたが、FTなら見つけてあげられそうなんです。

つーか、お医者様が脅かすからかもしれません。もともと患者として苦痛に感じてなかったのに、ただ「辛さはないけど何となく心配だから」病院に行っただけなのに、レントゲンみせられて「将来大変だよ」とか言われてお医者様に脅かされて将来の不安を感じて手術を希望するんです(-。-メ)

心の弱い人にとっては、ほんの些細な違和感も、お医者さんのひと押し次第で将来の大きな不安の種になります。

でも、そんな些細な違和感も取り除いていける可能性が入江式FTにはあるんです。

本気で悩んでいるんだからどうにかしてあげないといけない。

理論的には可能です。痛みの発信源は、修復可能な筋筋膜以外ありえませんから。でも探すのが難しいんです。

<ごとうさんちの疼痛治療β版>

#以下の考察は、より高精度の疼痛治療を求めた結果行きついた当院独自の見解です。一般的医学の常識ではない事はもとより、東京入江FT塾の教えも逸脱しています。

<概要>

治癒を阻害する因子を排除もしくは抑制することを目標にします。因子として想定しているものは、「活性酸素」と「膜の萎縮」です。アイシングで活性酸素の生成を抑制し、膜の萎縮を取り除き、血液・リンパ液・脳脊髄液・関節液・空気・電子の循環を改善すること。これにより痛み違和感は消失できると信じています。

活性酸素は起炎物質です。人体において37度付近を超えると好中球から水素が著しく放出され活性酸素がどばっと生成されるらしい。とすると、鬱熱をまず抑えたい。鬱熱にはアイシングで劇的な症状の改善がみられることを確認できています。次に、そもそもそこに熱がこもってしまうことが問題。膜の萎縮や手術痕を弛緩させることで、熱をこもらせないことで、パワフルな治癒力を獲得できると考えています。

循環に関して、血液・リンパ液はご周知のとおり。脳脊髄液は末梢神経まで満ちていて、中心を通って末端まで流れ、その外側を通って脳室まで戻り吸収されるらしい。関節液も循環しないと、軟骨細胞の栄養供給に支障をきたすことが容易に想像できる。気管、消化管内の空気も循環します。さらに突飛な発想かもしれないが、電子も循環してるはず。水晶は形を変えることで電圧が生じる。腱や骨膜など膠原繊維も、その水晶に構造が似ていて、やはり電圧を生じることがわかっているらしい。としたならば、強い膜の萎縮があったり、関節を屈曲伸展させるたびに、電子の移動があることは、想像しがたくはないと思います。患者の話を聞いていると「動いたときにビリっときた」というフレーズは臨床家なら必ず耳にするものだと思いますが、体内で通電しているんだと思います。これらの流れを阻害する膜をリリースします。

循環が滞った時、何が起こるかを考えると、熱の鬱滞・上流の内圧の上昇・起炎物質の蓄積・細胞の栄養失調・電荷の不均衡が考えられます。

ほっぺたを力いっぱいふくらますと痛いです。おなかにガスが溜まっても痛いです。これらは、内側の圧力が高まったために周囲の壁を押し伸張させたための痛みです。内圧が高まると痛みが出ます。また、熱が鬱滞した場合ですが、37℃を超えると活性酸素が発生し周囲の組織に炎症を起こします(※1)。起炎物質なども溜まると思います。流れの下流の細胞に栄養が行きわたりにくくなります。さらにまた突飛な案ですが、物が動けば静電気が生じます。膜や脂肪組織は脂質ですから絶縁です。体内は基本的に帯電しやすい構造ではないでしょうか。さらに、多くの生理現象は電位差を利用していますので、例えばCa+を筋の小胞体が回収して弛緩を起こそうとするとき、小胞体が+の電荷に偏っていたら、はたしてうまく筋は弛緩できるのかどうかみたいな。その仮説が正しければ、関節が動き腱が伸張した時に生じた電流を利用して、電荷の偏りを平衡にしてるんじゃないだろうか。みたいな。

循環不全を作る要因は、膜の萎縮・不必要な安静・浅い呼吸あたりでどうでしょうか。

萎縮した膜に締めつけられて、血液・リンパ液あたりは循環不良になりそう。呼吸が浅いことで、肺や胃あたりまでの空気は淀みそう。また、深呼吸をするとアナトミートレインでいう深前線・深前腕線も連動しますが、息が浅いとそのコアな筋膜が萎縮し、呼吸のしにくさにつながりそう。さらに、呼吸の浅さは髄液の循環にも影響しそう。

関節においては、軟骨への圧力が必要なのではないでしょうか。それが関節液の還流を作り、軟骨細胞に栄養を送るんです。軟骨に血流はありませんから、関節液の新鮮さは死活問題です。関節に痛みがあると世間は安静を勧めますが大間違いです。安静にすることで軟骨細胞は栄養失調で死に、関節の変性が加速します。

また不要な安静は、また突飛な案ですが、運動による電流の発生を邪魔し、電荷の偏りが解消できない可能性を考えてしまう。

膜の萎縮は、痛いところを怖がって動かさなかったり、変な姿勢をしていたりして縮んでしまった膜だったり、排便排尿を我慢する習慣があったり、精神的苦痛を長期にわたり感じ続けたりして短縮した筋だったり、手術後の傷だったりが、原因だと思います。

骨折の治療や、縫った傷が開くからという理由以外の安静はばかげています。どんだけ具合が悪くても、その具合の悪さに応じて動くのが動物です。馬鹿みたいにビビって安静にしてっから苦しむんです。動けば、縮んだ膜は伸び、循環が改善し、軟骨細胞も呼吸ができるチャンスが生まれます。なんでもかんでも安静にしていればいいと思うのは大間違いです。動けば治るんです。ビビらないでほしい。

何悩んでんだか知りませんが、しっかり呼吸をしてください。呼吸をすれば、深い筋肉の層が連動します。ガス交換ができます。熱を発散できます。息をしてください。

不必要な思い悩みは、脳神経系統に無駄な熱を帯びさせます。先ほども言いましたが、37℃を越すと活性酸素が生じてしまうんです。そうなるとおそらく神経を中心に炎症が生じます。やばいです。心穏やかに過ごせませんか?

ただ、これら問題があっても、循環さえ正常ならば、体が勝手に対処してくれて、症状として出ないと思うのです。

俗に言う「根本」は、僕としたら「循環の正常化」です。

<発痛機序>

Ⅰ)構造が破損したとき

いわずもがな、コツや筋、靭帯や膜などの物理的構造体が破損した時

Ⅱ)膜の炎症

①活性酸素による炎症

→37℃を超えたあたりから活性酸素が生産される仕組みがあるらしいので、「熱を持つ」ことが炎症の引き金と考えられる。

→血液・リンパ液・脳脊髄液・関節液・空気が循環しているが、膜の萎縮や筋の収縮により循環が阻害された時、そこに熱が溜まる。

→急で過度な運動により筋周辺に熱をもつかもしれない

→考えすぎや怒り悩みなど神経系統のオーバーワークにより、中枢・末梢神経周囲に熱を持つかもしれない。

②疲労物質による炎症

→関節は常に軸圧を求めている様である。構造医学が示すように、関節に軸圧を掛けることで周囲の筋は弛緩できる。周囲の筋の緊張は関節に軸圧を掛けるためだったといえる。

軟骨内には軟骨細胞がいて、やはり栄養を必要としているが、血流が無いので関節液から栄養を得るしかない。

軟骨はスポンジのような構造らしいので、軸圧が加わることで関節液が軟骨にしみわたり、それにより軟骨細胞は栄養を得られるのではないだろうか?

また、軟骨細胞の働きとして軟骨の維持が考えられる。

http://www.hiroshima-u.ac.jp/upload/0/kyoiku/daigakuin/gakuironbun/h23_kou/k5646_1.pdf

この考えから行くと、変形を予防しようとして「安静」を確保することは、逆に軟骨細胞を栄養失調と酸欠にさせ軟骨の維持の困難を招いていると思う。つまり、変形を助長する行為になるのではないだろうか?

おそらくこの発想は正しく、かばってっから変形するんです。痛みに強くガシガシ動いている人は変形していない。関節にはたとえ痛くてもしっかり体重を掛けるべきです。

関節の変形を怖がって安静にした結果、周囲の筋は仕方なく緊張を余儀なくされる。結果、筋が疲弊し疼痛を発しているとしか考えられない。

→みんな大好きコルセット。これは明らかに痛みの元です。

コルセットをしてるがために、腰部の筋は疲弊し痛みを発しています。気づいてください。

ボディースーツ・ガードル・むくみ防止ストッキングなど、圧迫を目的としたものは全て筋を疲弊させ疼痛のもとになります。

Ⅲ)筋の痙攣

→運動がおこれば摩擦が必ず生まれます。摩擦が起きれば静電気が起きます。脂質は電気を通しません。細胞膜も脂質ですし、いわゆる脂肪組織も脂質です。

人体は、電気的な隔壁を沢山持った、いわばデッカイ電池かもしれない。

また、人体の多く現象は、電位差を利用している。

としたら、局所の帯電により(もしくはイオンの偏りにより)、侵害受容器や筋の収縮するシステムが誤作動を起こしたための筋の異常収縮が起きているのかもしれない。

例えば、筋の弛緩の際、小胞体にCa+が回収されますが、小胞体周囲にイオンの偏りがあった場合、回収はうまくいくのかどうかとか。

うまくいかなかったら、筋は痙攣しっぱなしです。

デッカイプールに通電すると、やはりイオンの偏りがおきるらしい。イオンや電子に偏りが出来ても、人体に通電することで事は解決出来るかもしれない。

Ⅳ)膜の萎縮

強度な疼痛のため、もしくは痛みにビビって、長期間疼痛緩和肢位を続けることで、筋膜の委縮はおこらないだろうか。それによりあらゆる液体の流動性は阻害されないだろうか。

もしくは、それにより筋筋膜が短縮した場合、普通の姿勢をするだけでも強いストレッチを受けている様な状態になり、痛いのだろうか。

また、それにより何らかの流れを遮り、遮られた流れの上流の内圧は上昇する。上昇した内圧は周囲の膜を伸張させ、痛みを誘発する。

Ⅴ)脳ー脊髄の過剰反応

人が運動を起こす決意をする7秒前に前頭葉はすでに反応しているらしい。とすると、「痛い」と感じる7秒前に前頭葉で痛みを作っているのかもしれない。という仮説から治りにくい人を取り上げFTでアイシングのサインがでた患者に頭部全面をアイシング15分施した結果、疼痛が改善するケースが続出。

それにならい「感覚野」にアイシングのサインがでた患者にアイシングを15分施すとやはり好成績。治癒の想定から大きく外れる人には脳みそをFTしてみたい。

<ターゲットと対処>

ターゲットは、「活性酸素」「電荷の偏り」「膜の萎縮」

それら対処は、活性酸素には「アイシング」。電荷の偏りには「通電」。膜の萎縮には「筋膜リリース(スーパーライザー)」

※スーパーライザーについて・・・近赤外線という光を照射する装置で、かなり深部まで加熱することが可能であるとメーカーは言いますが、僕の使い方は、「膜の弛緩」のためです。加熱ではありません。例えば盲腸炎の手術した傷に当ててみると、みるみる弛緩します。メカニズムは分かりませんが、この近赤外線をコウシュク部分にあてることで、弛緩します。

<備考>

●アイシングにより筋は弛緩する。

http://www.kitasato-u.ac.jp/ahs/pt/thesis/2004/pdf/K_Morii.pdf

●FTの結果が不鮮明なときは、どこか適当な経穴をぐっと押しながらFTをすると、鮮明になる。

<診断手順と処置の選択>

痛みの原因を「損傷自体の痛み」「炎症」「膜のつっぱり」「電荷の偏り」の4択でイメージします。

それに対し固定、アイシング、筋膜リリース、通電をします。固定は最終手段です。安易に用いません。

固定以外の三択の見極めはFTは分かっているようなので彼に従います。

科学的な検証を試みましたが、結局のところFTが何に反応しているのかは不明。

一応僕の取り決めは、テスターを「すー・・」っと泳がしSTが出たところを異常部位と特定し、手掌テスターを当ててFTした時STなら通電。掌背でSTでアイシング。どちらでもSMなら筋膜リリース。としています。

この作業の科学的関連は現時点では示せませんが、曖昧ではあるがある程度イメージは持っています。

アイシングをFTが要求するポイントを冷却すると、症状は必ず改善することから、たとえばそこには活性酸素が多く炎症が起きていて、冷却することで活性酸素の生産が抑制され、炎症も収まるとイメージします。もしFTに磁束がみえるとしたら、その一粒一粒が磁界を形成しているので、粒粒模様がワシャワシャあるイメージです。

通電をFTが求めるポイントは、電気が流れるとそれを取り巻くように磁界が形成されるので、ストローの様な模様のイメージです。

リリースを要求してくるところは、膠原線維が縮んでいる。膠原繊維は水晶に似た構造をもっているらしい。とすると、伸展させることで電流が起きます。

縮んで腱は、例えば電荷的に+な感じで、ストレッチを加えるとそこに向かって電子が寄ってくるような仕組みがあるのだろうか。

次に、痛みをとっていく作業手順ですが、

<Ⅰ>患者の普段を見直し→<Ⅱ-1>全身の評価(経絡)→<Ⅱ-2>アナトミートレイン→<Ⅲ>局所の評価→<Ⅳ>心の評価の順の工程です。<零>可能な限り固定はしません。

<零>

組織の破損自体が疼痛の本質だとしたら固定以外に回避の方法はないが、

多くの場合、組織が破損すると同時に周囲の筋など操作可能な組織も痛みを発しているのがほとんどである。

もっと明確にいうならば、明らかな靱帯損傷でも、痛みの本質が筋や軟部組織にあった場合、アイシングやストレッチ次第で、荷重出来なかったものがある程度普通に歩けるようになって帰ってもらえるものである。

不必要な固定は、周囲の筋の疲弊を作り、固定による2次的な疼痛を作るだけです。

<Ⅰ>普段の見直し

①圧迫をしない。コルセット、サポーター、ボディースーツ、ガードル、むくみ防止の靴下を、「絶対に」装着しないでもらう。

→圧迫は毒。しないだけ症状は半減します。コルセットなんかしてるから余計に痛いんです。

②無暗に温めない。温泉やお風呂は10分以内。電気毛布だめ。

→「真まで温める」は毒。活性酸素が増えるんだと思う。

③湿布を貼らない

→熱がこもるんじゃないでしょうか。現に湿布を貼ってる人ほど痛いと騒いでいる事実に注目

④患部をいじらない。

→10分に1回もぐるぐる回したり、揉んでみたり、グーッと伸ばしたりしていたら、熱をもって炎症が増し、余計痛くなる。

いじってるから痛いんです!普段通りにふるまうべき。

⑤安静にしない。

→筋肉を適度にうごかしている状態が一番痛くないので、安静にしてれば治ると思っていたら大間違い。

いっつも「そ~・・・」っと動かしてっから余計に痛いんです!普段通りにふるまうべき。

☆つまり、一言でいえば、「痛いそぶりを周囲に見せない」。これが痛みを最小にとどめる秘訣。でも悲しいかな、痛みに弱い人には不可能。

<Ⅱ-1>全身を探る(経絡)

まず、主訴を誘発していながら、主訴部にない異常を探します。例えばふくらはぎが緊張していて頭痛みたいな状態。

(ⅰ)脈診

●脈診では、異常が潜む「経絡」と「深さ」をみます。

ここでは、経絡を気のルートではなく「場所の名前」として、地図でいう緯度とか経度みたいなもとして使います。北緯30度みたいな。

深さは、皮膚・筋膜(表)・筋膜(奥)・骨膜・内蔵の膜。

同じ合のもの、例えば大腸と胃は同じ経絡として扱います。

背中でも腹でもできます

●陰陽ー臓腑の見極めです。

東洋医学言論(入江正著)によると下図(左)の様に、各指先は固有の磁力を帯びているらしいので、

指の磁力を使って陰陽を見極めると便利です。

S極が外側を向いたときにSTならば陽・臓の異常

S極が内側を向いたときいSTならば陰・腑の異常

       

(ⅱ)手掌診

手掌診をし、ⅰで見つけた異常がその経絡上のどこにあるか探します。

イメージを膨らませれば、下図のように細分化できます。

下の図は掌ですが、背中でも腹でも出来ます。

部位を特定します。

ここでFTがどの対処を求めているか、アイシングか通電か指圧かも見れます。

        

(ⅲ)次に、ⅱで分かった異常部位を直にFTして探ります。

STなポイントが見つかったら、FTが要求する処置を選択。

一つの異常が消えると次の異常が見えてきます。このⅡの作業で異常が見つからなくなるまで繰り返したいところです。

Ⅱの作業で異常が見つからなくなったならⅡ-2に進みます。

<Ⅱ-2>アナトミートレインの深前線ー深前腕線を探る

アナトミートレインの深前線ー深前腕線に沿ってFT。この筋膜連帯は、生存に直結する原始的なものだと思います。体は最優先に守りたいと思います。

なので、緊張や痙攣や損傷が起きると、モーレツに痛い。

なんだかこの列にFTがいっぱいあるなら同側の「母指球ー足底」を繋いで深い筋膜層全体に通電してみたい。等尺性収縮後筋弛緩を図る。

また個別に攻めるなら主要ポイントは、下図の水色の○。

<Ⅲ> 主訴部を探る。

患者が痛いという近辺にセンサーを泳がしながらFT。STなところを探して、対処の選択。。

ただ、Ⅱの時より、より異常部位を詳細にイメージしたい。

関節胞なのか腱なのか皮膚なのか、神経周囲の膜なのか血管膜なのか、みたいな。

それによって、例えば押す力が変わってくると思う。

一つのSTが消えると次のSTがわいてきます。全て消えたらⅣへ

<Ⅳ>心の在り方・疼痛恐怖症・依存した薬物による副作用

ⅡーⅢでSTをすべて取り除いても、治ってくれない人がいる。

特徴としては、以下の感じ。

特徴1-疼痛恐怖症・・・動かしても痛くないかもしれないのに、痛みを警戒し、痛みが出ないように工夫をして動く人。つまり痛みにビビってる人。

→深前線・深前腕線をストレッチしてみる・・・FTに反応しないから手さぐり・・この方針いい感じ

→痛くもないのにかばうのはやめてもらう・・・でも無理。恐怖症だから。

→ビビんなといってもビビってるので、仕方ないので無理やり運動療法を施す。それによりやっぱり一時的に改善します。でも日常生活でビビってるの で元に戻る。

特徴2-睡眠薬・安定剤・糖尿病治療薬を飲んでいる人

→上記の薬を飲んでいる人は、同程度の障害を持つ他の人の倍痛がりますので、薬を辞めてもらうと、たいがいいい感じになります。

→神経系統に熱を持っていることが多いので、鬱熱している神経を冷やしてみる

→深前線・深前腕線をストレッチしてみる

特徴3-精神的に不安定な人。

→常に考え事をしていたり悩んでいたり怒っていたりする人は、神経系統がオーバーヒートしてしまうんじゃないでしょうか。脳みそのアイシングが効 果的かも。

→深前線・深前腕線をストレッチしてみる

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<ここから先は妄想メモ>

一般医学では、痛みの原因を安易に軟骨や神経や骨の変形に求めますが、大間違いです。

例えば軟骨の変性が痛みの原因だとしたら、原因を修正する手術をしたら、手術が成功したならば 100%治らないとおかしいんです。

原因を治したのに、「痛みは取れなかったけど、手術は成功です」って、アホみたいな答えですからね。

原因を治したら痛みは止まるんです。当り前でしょ?タイヤのパンクを治したら、パンクは治るでしょ?

症状が改善しないのは、手術が失敗したか痛みの原因を間違われたか、どっちかです。

皆さんは、権威に目がくらみすぎです。事実をよ~く見つめてほしい。

権威に惑わされず、よ~く考えてください。

急性期を過ぎたら痛いのは筋筋膜以外にありえないんです。よく観察してください。

より治癒を早めるため患者さんにしてほしいことは、「安静にせず、いじらない」つまり痛くても我慢しながらいつも通りの生活を続けることにより治る自然治癒する可能性が格段に高まるのです。。

痛くても、やせ我慢をして痛くなかった時のようにふるまっていれば、だいたいは治ります。

コルセットやサポーター、寝込む様なことは逆効果です。どんなに痛くても、安静にせずかばわないでください。

そうすれば自然と関節部分に軸圧がかかり、筋も運動し血が流れ、快方に向かいます。

と、痛がりな人に言っても絶対やってくれないので、施術者が、愛護的に無理やり動かしてやれば快方に向かいます。

東洋医学的な「気」を僕は「電気的なもの」と考えています。静電気とか電流とか電子とか、、、。

電子に照準を合わせて入江式FTをすると、すごいっすよ。治療効果が。

摩擦があるところには必ず静電気が起き、生きてる限り、体の中でも絶えず摩擦は起きているはず。。

痛みがうまく取れた直後は必ずといっていいほど、でかい静電気の放電(火花)が起きることから、静電気(電子)が痛みと関係してると推測する。

例えば、血流が多いところ。脳(考え事が多い人は脳の血流は多いのかもしれない。のほほ~んとしてる人って長生きですよね。)や内臓、筋あたりで発生した静電気が筋膜とか内臓の膜、血管の膜など体中の膜の表面を移動するのかしら

僕は、これが経絡なんだと思っている。決まった一つの管ではなくて、血管や内臓膜や筋膜の綱渡りが気のルートなんだと思う。

脂質は絶縁だから、脂質が少なく、例えば「かかと」とか「手のひら」とかから放電するのかしら。

かかととかてのひらが地面とかとギュっと接するとき帯電している骨膜や筋膜がより地面と近くなるから、また脂肪がおしのけられるから

より放電しやすくなるのかしら。だとすると、痛みをかばって生活している人が治りにくい事を説明できる。

稚拙な憶測ですが、動くところには静電気がおこり、脂肪に密閉された体内は必然的に帯電してしまう

例えば不必要な静電気が筋小胞体付近に帯電したら、小胞体へのカルシウムイオンの回収の邪魔になり、弛緩が起きないとかないだろうか。

神経が興奮する分極。ナトリウムイオンとカリウムイオンによる電位差を利用してのもので、神経が興奮(分極)した時、神経細胞外の電位はマイナスになる。そのマイナスが神経繊維表面を伝ってシナプスまでいくわけですが、静電気が神経細胞や繊維、神経筋接合部を取り巻いているということは、この興奮の状態に近いのではないでしょうか?

また、生物の活動にはイオンバランスを利用した物が多い。静電気が帯電することは、いろいろな生体活動の妨げになるのではないだろうか

だとしたら、静電気も排泄しないといけない。

排泄がうまくいかなければ、痛みやいいろいろな病気を引き起こすのではなかろうか。

もしかしたら、静電気の排泄で、老化も制御できるのではなかろうか。ああわくわくしてきた。

(お断りしておくが、老化と痛みは絶対に関係が無い。かおのシワが痛くないように老化現象で痛くなるはずがない。。)

その概念を東洋医学に照らし合わせてみます。

電子が相対的に少ないところが「虚」で多いところが「実」とすると、驚くほどの治療効果です。

まず脈診。全身的に病んでいる人は、脈診の反応に従い治療。目標をはっきりします。平にすることです。

この時、気の深さを考えることがとても大事。おそらく経の別行(経別)は深い筋膜上に、経絡は浅い筋膜上に、経筋は皮膚あたりにあるんではないかと感じる。浅い部分に問題があるのに深いところをいじっても効果は出ない。

そして、あーだのこーだのやってるうち脈が平なって、そこで動かせない程の激痛(注・動かせないと動かしたくないはしっかり区別しないといけない。痛みに対する許容度は個人差があるので、許容度が低い人は動かせないのではなく、動かしたくないから動かない場合が多い)はなくなる。

※痛みの度合いは、邪気(静電気?)がどれだけ局所に集まっているかによる。つまり脈診に感知されない程度でも局所に多く集まってしまうと激痛になる。(後日記載)

けど不満足な人はこの時点では多くて、次に見えてくるのは局所的な筋筋膜部分に強調されたST。

あーだのこーだのして次にSTが残るのは関節裂隙部分。軸圧を加えると良い感じ。しかし、一度良い感じになっても、主訴が取れていないと再びSTが出現することと、関節部分がSMの状態で主訴部のSTを取る作業中、関節にSTが溜まるので、関節部分は静電気が通りにくいのかしら。

軸圧をかけるとスゥ~っと消えていく。

ただ一つ絶対言えることは、関節は「軸圧」を求めている。事実、関節に軸圧をかけると大体周辺の筋は弛緩する。

痛みに弱い人は痛みから逃げながら生活するから疼痛部分に軸圧がかからず長引くが、おおざっぱな人は痛くてもガシガシ動くから早く治る。

その理由の考察。

軟骨には血管がない。栄養するのは関節液ですが、痛いがため、痛みの恐怖により動かしたくないため、安静にしてしまったり加重しなければ、おそらく関節液の還流が起こらない。あたかも宇宙空間における空調のないスペースシャトルのように、軟骨の細胞さんは窒息寸前です。

軟骨は軟骨細胞が維持してると思う。その軟骨細胞が酸欠と栄養失調。関節を動かさないと、軟骨細胞さんに栄養が届きません。

いわゆる変形性関節症は、摩耗が原因ではなく、この状態が続き軟骨細胞が死んで軟骨の変性がおこるのでしょうか。

大事なのは安静ではなく運動です。実際、安静にしてて良くなった人って少ないですよね。

皆さん経験的にご存じの通り軟骨がなくても痛みはでないが、きっと盲腸のように退化せずにあるということは、ある必要があるんでしょう。

軟骨を保護しようと体が判断して周囲の筋肉を緊張させ、関節に圧をかけて軟骨細胞の呼吸をしやすくしてるんではないか。

その結果なんとか軟骨細胞の呼吸と栄養交換を確保できるかもしれないが、結果筋が疲弊して痛みを発する。その筋の拮抗筋とか同じ系列のアナトミートレインとかも同時に発痛する。

発痛の仕組みはこんな風うだとイメージを持っています。

過去に、むやみやたらに筋肉の緊張を取り除くと、ぞくぞくと他の関節で痛みが生じ始めるという経験があります。。

もしかしたら筋は痛みを出しながら緊張して関節を保護しているのかもしれないので、むやみに筋肉を弛緩させることは危険なのかもしれない。

筋を弛緩させた上で、該当関節に軸圧を与えておけば大丈夫かもしれない。

筋筋膜の「電子かもしれないもの」を全て取り除くと、関節に残ります。それも多くは手首か足首。そこに強いSTがあるうちは、疼痛の度合いがひどい上に取れにくい。

手首足首の関節STがなくなれば、だいたいの人は「なんともない」といってくれますが

それでも納得できない人がいる。

次にみえてくるのは、深層のアナトミーラインのこわばり。特にわき腹、腹より。腰方形筋。のど。

治りにくい人いますよね。治りやすい人と治りにくい人との絶対的な違いを見つけました。

治りにくい人には、主訴部の側の足首か手首と腰方形筋かのど付近の筋に強力なSTがあります。

これをとってあげれば、、、いまのところ順調に回復。しらばっくれてたわけではないんです。

次にのこるのは「のど」、首。星状神経節に悪さをしてるの?ターゲットは筋筋膜

のどあたりに強力なSTがある人の症状。全身のSTが取れてもなお緊張している。震える。うまく体を動かせない。

4月27日。斜角筋あたりから末梢に向かって静電気が流れてくる気がする。

関節にSTが強く出る時は、通過出来ずに溜まってしまったときかもしれない。軸圧で流れる。

でもシャカク筋に強いSTが残ってるうちは、また発痛することが多い。

シャカク筋というより動脈の拍動部かもしれない。しかしながら、耐えがたい痛みは関節のSTまでで、それがSMになれば、そんなにつらくはないようだ。関節のSTが取れた時点で、首に残ったとしても日常は平和にくらせると思う。4/28

血管に静電気がたまるのかもしれない。血管には大量の血液が絶え間なく流れる。体内の血液は1分で一巡し、その量は4L程。激流である

12年5月10日

静電気に溜まり場所は主に「血管」と「関節包」でした。。そして筋膜や骨膜はその排泄経路に過ぎず、排泄部位は皮下組織の少ないかかととか手掌だとおもふ。

血管系統の中枢は頸動脈

また関節系統の中枢は顎関節の関節包。

関節系統が優先で、たとえ足が悪くとも、頸動脈拍動部と顎関節の静電気を取り除くことでその部分がその場で「スー」っと軽くなるとらしい。

おそらくは、関節で一番重要なのは顎関節なので、咀嚼ができなければ生きられないため全力で保護しているのだと思う

また、静電気いっぱいの血液が脳に行ってしまうのを防ぐためか?斜角筋が緊張して血管を圧迫して、どういう原理か今のところ不勉強でわからないが、静電気を血管からこし取ろうとしてるんではないだろうか?

じっさい、頸動脈を一分間ほど抑えてるだけで、全身の緊張が驚くほどとけます。同時に放電感がシューシューきます。

現時点で見出したより根本的な対処は「エイフウ」と「頸動脈拍動部」から静電気(気)を抜き取る

補助の治療部位として、疼痛部位近辺のSTな動脈拍動部。

<2012/5/22>

筋筋膜のライン上に帯電を発見。筋膜系・・・要点は斜角筋

骨・関節系→血管系→筋膜系でながれ、末梢から排泄

関節系・・・運動時の激痛~疼痛 血管系・・・安静時の激痛~疼痛 筋膜系・・・時に傾向のない違和感

血管系に静電気がたまると、血管自体が痙攣しれいるのかもしれない。

すごく痛がってる時、すごい筋のこわばりを認めるが、それは奥の血管から筋膜を伝い、体表の筋膜に帯電したためではないだろうか

表面の緊張した筋を触ることで、奥の血管の放電がおこるしくみか?

<2012/5/23>

骨関節系・血管系・筋膜系のSTが消えても痛がる人がいる。

きっと局所に限定された筋膜上の静電気が問題なのだろう

という発想で手掌診から問題を捕捉する

上焦・中焦・下焦・・・工夫をこらし静電気を捕捉し、取り除く。

手掌診で見逃したくないポイント。いわゆる華佗夾脊穴(かだきょうせきけつ)とか棘突起間。

さらに良い感じ。

<2012/6/18>

んんん。でも納得してくれない。

手掌診でSMになっても、局所にSTがあるとすっきりしないようだ。

残るは、まさに患者さんが訴えてる主訴部「のみ」。もはや放散痛の様な他の場所からの影響はなさそうだ。

逆にいえば、手掌診でSTがある時点では、主訴部は他の部位からの影響により発痛しているようだ。

主訴部の界隈を調べると、STが見つかる。取り除いてみる。

でも納得してくれない。

<手掌診や脈診にもはや映らない不調>

こうなったらシラミツブシ。全身をくまなくFTする

背面、全面、側面、見逃しのない様に。

要点は

・脊柱界隈

・関節

<もはやFTがどこにも反応しない>

もはや、ここまできたら本人の気にし過ぎなんだろうけど、悩んでるんだから仕方がない。

全力集中でFTするとかすかなFTはいっぱいあるけれど、それはただの疲れで、辛さの原因ではなさそう。

要点

・尾骨の界隈

・上位頸椎と環椎後頭関節の界隈

FTの反応は弱いけれど、リリースされると、ひと段落回復

<最後は軸圧>

からだ中くまなくFTで調べても異常が見つからない!上位頸椎付近と尾骨付近のSTを取り除いても、なお痛がっている!

主訴を呈する関節に軸圧をかけると良い感じ!

<深さに注目>

局所FTでも深さがあるようだ。

焦点があっていないとうまく治らない

骨関節・筋筋膜・表皮 の三層で探索

<補の治療>

ここまでは東洋医学のいうところの「実」への治療だったようだ

おそらく静電気が帯電してるであろうところが全てクリアになっても主訴を訴える人がいる

次に、「キョ」をイメージすると次が見えてくる

電子が足りない?電流が足りない?

確かにここをおすと、「しゅわ~」っと風の様なものの広がりを感じる。何かが通っている

<そもそもFTは何に反応してるのだろう?>

ふと磁界計と電界計をもってFTをしながらふらふらしていたら、磁界の変化にFTは反応しているようだ。

そもそも僕の感じる「スーパーの青果売り場のモクモクの霧」のような感じはなんだろう?磁石を指先で触ってみるとやっぱりしゅわ~ってくる

<直接的FTと間接的FTの使い分け>

患部に接触してFTをすると、硬さや温度の情報が入ってきてしまい、いわゆる第六感を感じる時にノイズになる。

体温や硬度を知りたいなら直接FT。

いわゆる第六感的なものを知りたいなら間接FT

<次のターゲットは「硬さ冷え」>

間接的なFTで電子をイメージしその強弱を調整したあと、なお辛がってる人には、「冷え」に照準を合わせます。同時にそこは硬さがあります。

電気治療でもある程度効果がありますが、スーパーライザーの様な局所的な温熱療法が断然効果的

「冷え」をイメージしたの方が「硬さ」をイメージした時より、反応がクリア。また接触しないFTでも判別できることから、硬さではなく冷感に反応してるようだ。電磁波を識別しているのか?とすると上項目は間違い

<気の虚実を脈診で見るのと同じく、「冷え」でも脈診の必要性あり>

経絡治療でまず最初に脈診で見える異常を正して局所を治す順番が効率の良い様に、冷えにおいても、全体を脈診でみて局所の順番がよい

冷えによる痛みは、気の痛みより弱いことがほとんど。

乱れた「冷え」の脈がある限り、局所の冷えは取り除きにくい。

<気の異常と冷えの見極め>

どちらを見たいか強くイメージしながらFTをすれば見極められますが、患部や脈診部で、手のひらで反応したら気。手の甲で反応したら冷えみたいルールを作ってもいいと思う。FTはルールに従ってくれる。逆にルールをほのめかしてくることもある。イメージの意思疎通は疲れるので、ルールを決めると楽ちん。

<冷えではなく寒邪?>

冷えというか寒邪かも?風邪・暑邪・湿邪・燥邪・寒邪。

「冷え」のイメージに反応するところにスーパーライザーをやったら劇的な効果だったように、

「燥邪(乾き)」のイメージに反応するところに保湿剤を塗ったところ、これまた劇的な効果がみられた。

もしかすると、六淫として曖昧なイメージを持っていたこの邪たちは、「組織的な物理的異常」なのではないだろうか。

いまのところ、上記に挙げた燥邪と寒邪の経験しかないが、

暑邪は、腫れを持った関節炎なんかで出てきたりして?

湿邪は、水腫や浮腫に出てきたりして?

風はなんだかわからないけれど、ウイルスとか細菌の有無に反応するんだろうか?

原因の追及を、東洋医学にのっとって曖昧に処理して曖昧な対処をするより、より物理的な想像をして対処したほうが効果的だと思う。

<次硬さ>

そしてやっとここで純粋に硬さ。ターゲットは深層のアナトミートレイン。体幹部分は、尾骨を起点に、いわゆるチャクラのポイントを全て遠ざけるようなストレッチをしていくと、高効率で自然と深部の筋膜が伸びてくる。

<気の異常と邪(六淫)の有無と単なる硬さの見極め>

例えば

FTをしながら、「さっと払う」ようにセンサーの手を通過させる。その際FTにstがでたら、その場所に異常あり。

動きを止めて

手のひらでstなら「気の異常」。人差し指と中指、交互に突き立てて、人差し指でsmなら補を求めてる。中指でsmなら「シャ」を求めてる。

手の甲でstなら「邪がある」。FTをしながら「風暑湿燥寒熱」などと心で唱えて、FTがヒットしたものがそこにある邪である

どちらでも反応が無い時は、単なる硬さです。

みたいな。設定は、あなたの自由です。

<暑邪には物理的冷却>

暑邪・熱邪のあるところは、冷やすべし。

電療でも取れるが、冷却の方がより劇的!

<湿邪について>

湿!に反応するところには索状硬結がみられる。湿気ではなく水分多過の筋浮腫なんか?

<治りにくい人の共通点>

治りにくい人は「のどぼとけ」に邪あり。ある邪に応じて温熱療法、冷却療法、湿には指圧、燥には保湿剤が劇的な効果を示す

<邪をとると気の異常が出てくることからの推論>

邪を取ると、僕が電気的な異常だと思っている気の異常の反応が出てくる。

ここから推測できることは、ひとつの発痛メカニズムとして、局所の冷えや熱や乾燥や浮腫や感染をカバーするべく、電気的な何かが作用して他の関連できる局所に故意に帯電を作り、電気的な何かによりそれら熱。乾燥。浮腫などを解消しようとしているのではないだろうか。

<喉仏の異常は、全身の違和感を助長させる>

局所の異常を取り除いたのに、まだ辛そうにしてる。または、治療後治ったようになるが、数日後戻ってしまうような場合、喉仏周辺をFTしてほしい

そこに暑があれば消えるまでアイシング。寒があれば消えるまで加熱。燥があれば保湿剤。風と湿がよくわからないけど

風を剋するのは燥でその親は「湿」であるから、風には保湿

湿を剋するのは風でその親は「寒」であるから、湿にはアイシング

気の異常(電気的な異常)があるなら消えるまで電気療法。

喉仏の異常が解消されると、患者のリアクションは、一般的な患者のリアクションになる気がする(今のところデータが少ないので)

<通常より痛がりな人は、必ず体の局所に多大な異常が蓄積されている>

多大な異常の場所は、主訴部にあるとは限らない。喉仏か主訴部に隣接する関節あたりまでの範囲

<強大な局所の異常を取り除くのに、例えば同じ「点」に1時間も通電してようやく問題が無くなる場合がある>

治りにくい人に共通するが、局所に強大な異常を抱えている

静電気のような電気的な異常は気の概念で取り除けるし、暑や寒のような邪は物理的に局所に熱や冷えがこもってるようで、冷やしたり温めたりすることで、主訴はなくなる

ここで問題なのは、それら異常の量。1時間とか通電なり冷却をしないと取り除けないことがある。いつまでも辛そうにしている人は必ずこう。

従来の治療方法では、点に同じ処置を長時間することはないと思う。それでは、主訴がいつになっても取り除けない。

しかし、普通、その点にどれだけの異常が蓄積されているかを判断できない。

やはりここでもFTは必需。

<邪が電気的異常を引き起こしている>

邪を駆逐しないかぎり、一時的に主訴は取り除けるも、後日ぶりかえすの繰り返し。

<六淫、風・暑熱・湿・燥・寒あるけれど、害になるのは暑・熱なのかもしれない>

FTをすると、風が出たり湿が出たりするけれど、同時に暑も検出でき、この暑をアイシングで対応すると、全ての邪が消えます。

そしてこの暑邪の存在箇所は、脊椎や上肢下肢の内側に多く見られます。

考察を飛ばして結論をいうと、脳脊髄液のオーバーヒートなんではないだろうか。

脳脊髄液は側脳室界隈から生産され末梢神経を経由してその末梢で吸収される

この脳脊髄液の冷却をイメージしながら治療すると、さらに効果が洗練される。

<やはり、まずはあなたを治すべし>

あなたの些細違和感をも、より取り除けば、患者の訴えがより鮮明に見えてくる。

日常的に気にもならない私の違和感を試しに取り除いてみたら、「辛い~治らない~」人の痛みが更に鮮明になった

<発痛三因>

筋の緊張の原因は「熱」と「静電気(電荷を持った何か)」と「筋膜の委縮」の3つかもしれない。

生きてる限り、否応なしに「熱」と「静電気」が産生されるので、放っておいたら溜まってしまう。必ず排泄システムがあるはず。

そしてそのシステムが正常に機能せず局部に溜まってしまった時、痛みが出るのではないだろうか。

FTは目に見えない色々な物を感受できる。「静電気」も「熱」もだ。

異常部位には、静電気や熱が存在するのがわかる。さらに、長期間痛みが持続した場合、筋膜の委縮も見られる。FTで委縮も判別できる。

つまり、痛みの元である筋の痙攣の元は「静電気」と「熱」と「筋膜委縮」の三因である可能性が高い気がする

さらに、それらには関連がありそうだ。

「熱」により静電気が増える。熱自らは痛みを作らない。

静電気により痛みが増強し、筋膜は委縮する。

筋膜の委縮により「熱」が溜まり易くなる。

筋膜のストレッチにより熱の鬱滞が解除され、熱を冷却することで静電気の生成が抑制され、静電気を放電することで筋の弛緩が起る。

<気になる記事>

37度以上で好中球は水素イオンを出し、活性酸素が増えるらしい。

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=58417

とすると、私が静電気と思っているものは水素イオンなのだろうか?活性酸素なのだろうか?

<筋膜の委縮と思われる痛みに対して>

これに起因してそうな股関節や肩関節界隈の痛みがとりにくいと、四苦八苦していましたが、

アナトミートレインの深前線をまず弛緩させるイメージを持つと、いいかもしれない。

すると前腕の列欠と下腿の三陰交あたりに、反応が出て、低周波とかかけてみるといい感じ。

<直観>

あのシュワーって感じは、より酸素がいきわたった感じ?

血液、髄液、リンパ液、関節液の循環が必要。

冷やすことで、あるアリア内の温度差により対流が生まれるかもしれない。

タンパク質の変性が起きてしまうので高温への振り幅より低温への振り幅の方が可能性が大きい。

直観>

室温環境では、髄液はより冷やされたく、筋はより温まりたい。のでは。

「なんとなくだるい」のように、動きだしてしまえば気にならなく不調は、筋の温度不足かもしれない

直観。動くと深部がさすように痛い場合、末梢神経の温度、イオン分布、静電気あたりがからんでいそう

<二酸化炭素>

酸欠の部分を探すとき、酸素はすでに使われてしまっているから、酸素を探すとうまくいかない。

そのかわり、循環の悪いエリアにおいて酸欠の部分は二酸化炭素が充満しているかもしれない。

ターゲット活性酸素。

アイシングでその産生を抑制し、電気で流れるのだろうか??

長期の疼痛緩和肢位により

神経もコウシュクするのだろうか?神経ストレッチ

関節コウシュク。

妄想つづく

腸腰筋について

 

腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)は歩行時に働く主な筋肉の一つである。青して周囲にある器官・構造物の機能に影響を及ぼす重要な筋と言える。もしこの筋に障害や瘢痕などが存在する時、それは歌詞の症状を含む末梢神経系、循環器系や呼吸機構、内臓諸器官の機能に影響を与える。加えて筋連結の観点から、腰痛や股関節障害は腸腰筋と直接関係する。

 腸腰筋機能の検査法は、大腰筋と腸腰筋の形に留意しながら腹部、そして小転子へのTLを用意ながらの筋力検査でもある。もしこの筋が機能低下を示したならば、調整は検査した場所と同じ所に直接指圧を加えて行う。

 

1はじめに

 腸腰筋は、腰脊椎からの大腰筋と腸骨からの腸骨筋が合わさり、大腿骨小転子に付着している筋肉である。筋肉としてそれぞれの役割を持ち、特に歩行には重要な筋である。同様に他の構造物に対する大きな影響力がある。腸腰筋の障害はこの筋肉自身の機能のみに留まらず、末梢神経の働き、連結する筋を介して繋がる関節の働き、血液循環や呼吸作用、内臓諸器官の生理的な機能などへの影響も考えられる。

 

2、大腰筋、腸骨筋の解剖学

大腰筋

 浅部と深部に分けられる。浅部は第12胸椎、第1〜4腰椎の外側面と椎間板から起こる。深部は第1〜5腰椎の肋骨突起に始まる。両層の間には腰神経叢がある。

腹腔および骨盤腔の後面に位置する筋であるが、体幹の前後長のほぼ中央に位置する。

腸骨筋

 腸骨の上縁と腸骨嵩ら出るほか、下前腸骨糠のところからも起こる。

腸腰筋

 大腰筋と腸骨筋は合して腸腰筋膜に包まれ、腸恥隆起を 越えて走り筋裂孔を通って小転子に至る。腸骨筋の筋線 維は大腰筋の線維の前方(大腰筋の前内側面)で規則正 しく停止しているが、腸骨筋の線維は小転子を越えて下方 にまで達している。

神経支配

 腰神経叢と大腿神経で、大腰筋はLI~L3、腸骨筋はL2~L4である。

 

3.大腰筋、腸骨筋の機能 大腰筋

多くの関節にわたる筋(多関節性)であるため、比較的大き な高低の差が生じる。両側の大腰筋では背臥位で上半身 または下半身を起こすのに関与し、一側の収縮ではわずか ではあるが脊柱の側屈に関係する')。股関節を屈曲、外旋 し、腰椎を前尾方に引く2)。

腸 骨 筋 股関節を屈liilし、外旗する2) 

 

腸 腰 筋

下肢を前方へ挙げる(下肢前方挙上)ための最も強大な筋 であって、歩行を可能ならしめる3)。

4.筋連結について 「骨格筋の形と触察法』4)によれば、筋連結とはく筋の起始

や停止を詳しく観察すると、筋線維の始まりや終わりが骨(骨l隣 のみではなく、隣接する筋の筋膜や臆にあることが多い。この ような、隣接する2つの骨格筋において、それぞれの筋線維の 尖端同士が、膳、各種の筋膜、筋間中隔、骨間膜、関節包また は靭帯を介して接続すること>である。

大腰筋は、腰方形筋、横隔膜、腸骨筋、小腰筋、最長筋およ び腸肋筋と筋連結がある。腸骨筋は、大腰筋、縫工筋、大腿直 筋、内側広筋、大腿筋膜張筋および恥骨筋と筋連結がある2)。 

 

5.大腰筋を貫く神経、腰神経叢の諸枝、動静脈 

腸骨下腹神経(T12、LI) 大腰筋の外側縁にある腰神経叢からの最初の枝。腰方形 筋の内面を走り腎臓の後面を越え、その後は腹横筋と内腹 斜筋の間を走る。この神経はこれら板状の腹筋(腹横筋と 腹斜筋)の神経支配に関与する。またこの神経は2本の皮 枝を出すが、そのうち外側皮枝は殿部の外側の皮膚知覚 をつかさどり、前皮枝は浅鼠径輪の上方で外腹斜筋の胤膜 を貫き、この部と恥骨部の皮間知覚に関与する5)。

腸骨鼠径神経(LI)

多くの場合大腰筋を貫いて現れ、腸骨下腹神経とほとんど 平行に走って深鼠径輪に達する。鼠径靭帯に沿って走り、 男では鼠径管の中を精索とともに陰嚢に達するが、女では 子宮円索とともに大陰唇に至る。この神経も板状の腹筋の 支配にあずかり、恥丘の皮膚および陰嚢上部、あるいは大 陰唇上部の知覚をつかさどっている5)、6)。

陰部大腿神経(T12、LI)

次に大腰筋を貫く。いろんな高さで陰部枝と大腿枝に分II皮 する。 陰部枝:腹壁内で鼠径靭帯の上を走って、精索とともに陰嚢 にまで達し、女では子宮円索とともに大陰唇に達する。この 神経は精巣挙筋を支配し、陰嚢または大陰唇の皮膚の知覚、 さらに互いに向かい合った大腿の領域の皮膚知覚をもつか さどる。 大腿枝:鼠径靭帯の下を通って、伏在裂孔の皮下に現れる≦ この神経は陰部枝の支配領域よりも外側の大腿の皮府の 知覚をつかさどる5)、6)。

外側大腿皮神経(L2,3)

腰神経叢の枝として、大腰筋の外側縁で腸骨嵩の近くに 見られる。腸骨筋を越えて上前腸骨疎の下方にまで達する。 その後この神経は鼠径靭帯の下で筋裂孔の外側部を通り抜け大腿の外側面に出て、大腿筋膜を貫き皮下に現れる。 この神経は純知覚'性で、膝に至る大腿外側面の皮膚に分 布している6)、7)。

大腿神経(LI~4)

最も強大な枝で、腸骨筋と大腰筋との間の溝を走る。大鵬 筋の外側縁を走って鼠径靭帯に達し、この下で筋裂孔を通 って大腿の前面に出てくる。鼠径靭帯の下でこの神経幹は 次の数枝に分かれる。大腰筋・腸骨筋・恥骨筋への筋枝、 大腿前面および内側面の皮間知覚枝、大腿内外側の伸筋 群への筋枝、伏在神経(膝関節と下腿内側の純知覚性神経) などが挙げられる6)、7)。

閉鎖神経(L2~4)

腰神経叢の最後の枝で、唯一大腰筋の内側を走る。この 神経は腰筋から出て小骨盤の側壁を下行して閉鎖管に達 し、この管を通って下肢に出て、大腿の諸内転筋群の運動 をつかさどる6)、8)。

腰神経前枝

大腰筋の浅部を取り除くと、第1~第4腰神経の前枝が明ら かになる。大腰筋の深部の上に位置していて腰神経叢を 構成している。第4腰神経前枝は頭方枝と尾方枝に分岐し、 尾方枝は第5腰神経の前枝と結合して腰仙骨神経幹となり 小骨盤に入って仙骨神経叢の構成に参加する。前枝の内 側には交感神経幹が走る6)。

動静脈

分節血管である腰動静脈が脊柱に密着して走り、これらの 血管は腰神経の前枝および大腰筋深部の下を交差してい る。右側では下大静脈も走っている6)。

6.考えられる腸腰筋の影響

腸腰筋、特に大腰筋に障害(過緊張、筋力弱化・過疲労、

線維化耀痕形成、萎縮など)が発生した場合、この筋の機能 のみでなく他の筋や神経に影響を与え、症状を呈することにな るのではないかと思われる。推察される症状について概HI舟を 述べてみたい。

6-1.筋骨格系について

前蛮、後蛮

大腰筋の起始が第12胸椎から全腰椎にあることから、腰脊 柱の蛮曲に関係するであろう。障害のある部位の高低によ り、上部であれば前沓気味に、下部であれば後背気味にな ると推察する。

腰 痛

大腰筋に唾塗性収縮が起こった場合、大腰筋自体からの 痛みに加えて、前後の筋バランスの観点から腰方形筋や脊 柱起立筋群にも緊張が発生するであろう。例えば、長時間 しゃがんだ姿勢から急に立ち上がり、緩んでいた大腰筋を 急激に伸ばし唾箪を起こすようなケース、またいわゆる「ぎっ くり腰」と称する仙腸関節の捻挫の時に、筋収縮により仙腸関節を保護するために大腰筋や腸骨筋が過緊張を起こす ケースなどが挙げられる。これは急‘性腰痛として臨床上日 常的に経験することである。 慢性的な筋疲労を起こすような仕事やスポーツなどでは、大 腰筋や脊柱起立筋の筋力弱化や過疲労状態を起こし慢 性腰痛症となるであろう。著者は見ていないが、数年前に某 テレビ番組で大腰筋の「強化」として足上げ運動を推奨し ていたように聞いている。すでに大腰筋が疲労状態にある時、 このような運動は強化とは逆に大腰筋を過疲労へ導き、腰 痛などを悪化させると思われる。 腸腰筋が腰脊柱、腸骨から大腿骨小転子を結ぶことから、 その間にある仙腸関節に何らかの負担を強いることは容易 に想像できる。骨盤の変位、脊柱の側蛮、体の傾き、仙腸関 節部の痛みは他の多くの要因が絡むので、腸腰筋のみで 解決されることはないであろうが、第一に考慮すべき筋であ ることは間違いないと考える。

股 関 節 の 障 害

腸腰筋は小転子に停止している。腸腰筋の緊張や短縮は 大腿骨を外旋しかつ前上方に引き上げる。また筋のバラン スにより大腿筋膜張筋や殿筋群など股関節を内旋や伸展 する筋にも緊張が生ずると考えられる。その結果股関節周 囲の筋群が大腿骨頭を寛骨臼に押しつけることになるであ ろう。短期的には股関節の運動痛であろうが、長期に渡るこ とになれば、大腿骨頭の変形に繋がるのではなかろうか。

大腿部の症状

筋連結の観点から、大腿直筋や内側広筋、恥骨筋など大 腿の症状との関連があるか、共に治療すべき対象となろう。

6-2.神経系、脈管系について

大腰筋には腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経、陰部大腿神経、

外側大腿皮神経、大腿神経、閉鎖神経が貫くか近傍を走行し ている。また浅部と深部の間には第1~第4腰神経の前枝があ り腰神経叢を構成し、第4腰神経尾方枝は仙骨神経叢に参加 している。これらの神経が支配している知覚や筋の機能に大 腰筋が関わることは明かと思われる。

「末梢神経絞掘障害」9)によると、知覚異常性大腿痛は外 側大腿皮神経、伏在神経絞拒障害は大腿神経が関与してい るとのことである。

交感神経幹が大腰筋の近傍にあり、大腰筋の過緊張状態 が自律神経系に物理的、生理的影響を与えるのではないかと 推察している。

大腰筋、腸骨筋近傍の脈管には、腰動静脈、腸腰動静脈、 総腸骨静脈、外腸骨動静脈があり、大腿動静脈に続いている10)。 腸腰筋の障害はこれらの血管に物理的な圧迫を引き起こすこ とが考えられる。 

6-3.内臓諸器官について

横隔膜の機能への影響

横隔膜は腰椎部の内側脚、外側脚が第1~4腰椎椎体や 第1腰椎の肋骨突起に付着11)している。筋連結の観点か ら2)、大腰筋の障害は横隔膜の機能へ影響を及ぼし、緊張 状態を引き起こすことが考えられる。そしてその上部にある 肺や心臓の動きに制限を加えることとなり、血液循環や呼吸 作用の低下を招くことが推察される。そして全身に生理的 な影響を及ぼすことになろう。

自律神経系への影響

交感神経幹が大腰筋の近傍にあり、腹部内臓諸器官にも 何らかの影響を及ぼすことも考えられる。

7.大腰筋、腸腰筋の検査法

これらの筋肉に治療が必要かどうか、まずは判断せねばな

らない。大腰筋と腸腰筋に対する検査法として、直接的な筋 力検査、SOTカテゴリーシステムで用いる上肢挙上による検 査などがある。

直接的な筋力検査

大腰筋:患者を仰臥位にし、検査する側の膝関節を伸展さ せたまま、股関節を45.外転、45.外旋、45.屈曲位とする。 検者は反対側の腸骨稜を保持し、検査側下肢の膝付近の 前内側部に伸展方向そして少し外転方向に力を加える。 腸骨筋:大腰筋の検査とほぼ同じであるが、より股関節の屈 曲と外転の位置で行う。 この検査の問題として感じていることが数点ある。

1)障害の程度がひどく痛みがある時、患者はこの検査に耐えられない。つまり障害があることは分かるのだが、さらに悪化させてしまう心配がある。

2)筋腹部分に障害があるときは検査が陽性になるが、膳部分の時は検査結果が不安定になる。 3)頻度は低いのだが、大腰筋が非常に弱い人がいて、検査できない時がある。

4)うまく力を入れる方向が分からない人がいる。

上肢挙上による検査

患者は仰臥位で両上肢を挙上し、検者は手首付近を握り、 左右均等の力で上方に牽引する。そのとき抵抗の大きい側、 つまり挙上し難い側の大腰筋に「緊張」があるとする13)。 この検査においても、以下のような点で精度について疑問 が残る。

1)左右の挙上の程度が等しくなった時点で「終了」するため、両側に同程度の「障害」を残したままになる可能性がある。

2)「抵抗の大きい側」となる要因として、大腰筋以外に、下部の脊柱起立筋、広背筋と肩甲下筋、肩関節周囲の軟 部組織などが絡み、大腰筋のみに対しての的確な判断 が難しい。

3)患者によっては大腰筋よりも腸骨筋に障害があるケース

が見受けられ、この場合は見逃すことがある。 以上のことにより上肢挙上検査に加え、筆者はTLにより検 査を行っている。右の大腰筋、腸骨筋を例にとれば、被験者仰

臥位で検査側に立ち、被験者右上肢を90.屈曲(前方挙上)し 検者は左手で被験者手首付近をつかむ。「止めて」と指示し ながら右上肢を下方に引く力を加え、同時に検者右手指先で 上前腸骨柳内側(腸骨筋)を軽く圧す。被験者が右上肢の「保 持」ができなければ、腸骨筋に「問題あり」と捉える。右腹部で は鼠径靭帯中央から胸骨体下縁を結ぶ線上をほぼ4点に区 切り、同様にして大腰筋筋腹の検査とする。次に膝を90.屈Illl させ股関節を45.外転外旋し、腸腰筋停止部(小転子)を検査 する。 

 

8.大腰筋、腸骨筋の調整法

これらの筋に障害があるとされた時、AKなどでは関係する

ニューロリンパ点やニューロバスキュラー点への刺激、または ゴルジ臓器官や筋紡錘への刺激、SOTカテゴリーシステムで はカテゴリーに応じた大腰筋テクニックによる筋腹への抑圧を 行い、回復を図る。

筆者はこれらの調整法を試みていたが、その効果の程度と 持続‘性に疑問を持っていた。そのため直接的・持続的な抑圧 による調整を行っている。上記検査で「問題あり」となった場合、 以下の方法を用いている。

患者仰臥位で両膝下にクッションを置き、腹部の緊張を和ら げる。腸骨筋に対してはその形状を考慮し、腸骨嵩に両指頭 にて圧痛点を探し、10~20秒押圧を加える。大腰筋に関しては、 腹直筋の外方から筋腹の位置を想定し、両母指もしくは他の 指先で押圧を加える。また停止部に対しては膝関節を屈Illlさせ、 股関節45.外転外旋位で小転子付近に両母指での押圧を行う。

「クリニカルマッサージ』14)内にある方法を参考にしていた だきたい。

 

9.注意点

前述の調整法を行う際には、事前の十分な病歴聴取や問

診を行う。その際極めて注意を必要とする点を挙げる。該当 する時には安全性を十二分に留意して行うか、調整を控えて いる。

・腹部大動脈癌および硬化症

・妊娠 ・腎結石および尿管結石

・他の内臓疾患

 

10.現在抱える問題点

腸腰筋の臨床的重要』性を述べ、その検査、調整法につい

て説明してきたが、現在筆者が抱えている問題点について記 しておく。

 

1)大腰筋の機能が回復しない患者について

頻度は低いが、なかなか大腰筋の機能が安定しない患者 に出会う。多くは数年に渡る慢性的な症状を呈している方 である。このケースへの対応として第一に考えたのは、腸腰 筋との前後の筋バランスと筋連結から脊柱起立筋群、特に 腰方形筋、最長筋の過緊張状態である。また後仙腸靭帯 の短縮に対しても、SOTブロッキングやシヤトル15での調整 を行っている。現在は股関節の外旋筋群、内転筋群に対し ての調整を試みている。改善の方向に進んではいるが、確 定していない。

 

2)検査法に関して 術者は指先によるTL法を用いているが、果たして精度が 高いのであろうか、という点である。特に大腰筋はほぼ体の 中心部にあり、腹部を介して前方からのTL法で確実に反 応しているのであろうか、という疑問である。皮膚や皮下組織、 多くの内臓諸器官、血管などに障害や病変がある時、今回 述べた方法が大腰筋のみに反応しているとは言い難い。 |臨床的には、直接的な筋力検査や上肢挙上による検査と 合わせれば、大腰筋の障害の程度をかなり正確に把握でき、 調整によって検査結果の向上や腰痛.下肢等の症状改善 も見ている。 それらを経験しつつも、もしかしたら大腰筋の状態を把握し ているのではなく、腹筋群の緊張度をチェックしているので はとの危倶がある。

 

3)調整法に関して 通常の体型であれば大腰筋下部1/3の部位は十分に位 置を確認できる。肥満型の体型に人はかなり難しい。ただ 皮膚その他の軟部組織を介して大腰筋に圧を加えること は可能と思われる。他の筋でも同じ事であるが、長さ、幅、厚 さがある以上、その筋のどこに主な障害部位があるかを把 握し、圧の程度や時間を考慮し、より適切な調整法を目指 す必要がある。

 

11.おわりに

現在著者の臨床において、腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)の検

査と調整を治療の入口としている。それは、今まで述べてきた ように、腰部のみならず、上半身や上肢、下肢の症状に少なか らず大きな影響を及ぼしているからである。まずはその影響を 取り去り、ついで個々の患部へ進んでいく。また腸腰筋が安定 しないような患者には、先に述べたような脊椎起立筋や仙腸関 節、股関節内転筋群、外旋筋群への精密なチェックを行い、腸 腰筋の安定を治療の一つの目安としている。もちろん膝関節 や足関節、または足部の問題にも気を配っているが、かなり複 雑多II皮に渡り、未だ確定的なことを述べられる状態にない。改 善すべき問題は多々あるが、一つ一つ解決していきたい。 

 

 

迷走神経反射

 

血管迷走神経反射性失神は、神経調節性失神の中でもっとも頻度の多い病気です。神経調節性失神とは立位などで血液が下半身に下がってしまうことにより、脳への血流が不足し意識を失うものです。神経調節性失神の中でもっとも頻度は多く、若年者でも0.5%以上の人が罹患していると言われています。また失神全体の中で20%を占めるとも言われており、非常に多いものです。

しかし、一般的にはこの病気は知られていないようです。失神後ということで救急外来などを受診したあと、「精神的なものでしょう」ということで精神科に紹介されてくることがとても多いと感じています。

それでは、迷走神経というものがどういうものかをご説明します。迷走神経というのは自律神経の一つの副交感神経に含まれるものです。自律神経には交感神経と副交感神経があります。交感神経は血圧をあげたり、心拍数を上げたりする働きがあります。副交感神経は逆に血圧を下げたり、心拍数を下げたり、消化管の働きを活発にする働きがあります。ごく簡単に説明すると、活動する時に交感神経の働きが必要になり、休息をとるときに副交感神経の働きが必要になります。

血管迷走神経反射とはこの副交感神経の働きが不適切な時に起きてしまうものです。通常、哺乳類はストレスがかかると交感神経の働きが活発化します。しかし、ストレス時に副交感神経の働きが活発になることがあり、これを血管迷走神経反射といいます。軽症レベルから重症レベルがあり、重症レベルの場合は失神してしまいます。

さて、なぜ精神科の診療でこの病気が大事なのでしょうか?それはしばしば精神科を受診するように救急外来の医師や内科医に指示される患者さんがいらっしゃるのです。したがって救急外来などに勤務する医師がこの病気に対する知識を持つことも大事ですが、我々、精神科医が適切にこの病気の疑いを問診で見抜き適切な医療機関に紹介する必要があるのです。

さて、血管迷走神経反射の病態について簡単に説明してみます。発症する状況はストレス下が多いです。具体的には過労、脱水、長時間の立位、起立、空腹、痛み、採血、恐怖などがあげられます。特に、寝不足気味で長時間満員電車の中で立っているという患者さんが初診することが多いです。また腹痛でトイレでうなった後に発症する方も数多くいらっしゃいます。献血ルームなどでもよく起きるようですが、さすがに献血ルームの医療者はこの病気について詳しいことがおおく、献血ルーム経由の患者さんが私の外来にいらっしゃったことはありません。

次に症状を順を追って説明します。失神の前兆として最初に血の気が引くような感じがして、その後に顔面蒼白や発汗、吐き気、腹部不快感、強い不安などが起きます。失神にまで至らず前兆のみの場合も多いです。

さて失神に至った場合でも至らなかった場合でも大抵の場合患者さんは救急外来などを受診します。ここで気をつけなければならないことは、患者さんが横になってしばらくすると、すべての症状は軽快もしくは消失してしまいます。というのは神経調節性失神というのは下半身に血がたまることによっておきるわけですから、立位でなければ起きないのです。結果として、救急外来で「調べた限りでは何もないので精神的なものでしょう」という説明をされてしまうことにつながってしまうのです。

詳細な問診を行うことにより、概ね診断をつけることは可能になるのですが、診断を正確につけるにはHead up tilt testという検査が必要です。検査に必要な時間は40分ほどの場合が多いです。この検査は循環器内科で行うことが多いです。

多くの血管迷走神経反射の患者さんは精神疾患だと思い精神科や心療内科を受診しますが、適切な問診で正しい治療につながることを祈っております。

ぎっくり腰関連筋肉 

大腰筋(だいようきん)・腸骨筋(ちょうこつきん)

靴下を履くときに太ももを持ち上げるときや、歩行中に体のバランス調整などに活躍している筋肉です。 ギックリ腰の時、足があがらなくて靴下が履けないなどの症状が出ているときには、この筋肉がトラブルを起こしてしまった可能性が高いです。 大腰筋と腸骨筋、作用が同じで機能的にはひとつの筋肉として働くので、ふたつの筋肉を合わせて「腸腰筋(ちょうようきん)」と呼んだりもします。

 

脊柱起立筋群(せきちゅう きりつきん ぐん)

棘筋(きょくきん)・最長筋(さいちょうきん)・腸肋筋(ちょうろくきん)という筋肉たちを合わせて脊柱起立筋群と呼びます。 身体を支える筋肉として、非常に重要な役割をしている筋肉です。

 

腰方形筋(ようほうけいきん)

体を横に傾けたり、後ろにそらせたりする筋肉。 骨盤の左右の傾きを調整するためにも働いている筋肉です。

 

中殿筋(ちゅうでんきん)

歩行時などに骨盤の安定感を出すのに重要な筋肉です。 この筋肉が弱くなってしまうと、骨盤の安定感が悪くなり歩行時に上半身のブレが大きくなったりもします。腰周辺の筋肉に余分な負担をかけてしまいます。

 

梨状筋(りじょうきん)

おしりの所にある筋肉で、足を外に回旋する動作の時につかわれる筋肉。

おしりのほっぺとか、おしりのえくぼなんて表現をされる部分にある筋肉です。この梨状筋の下を坐骨神経という太い神経が通過します。

梨状筋が緊張をしてしまうと、坐骨神経を梨状筋が圧迫してしまい足に痺れやツッパリ感などを伴うこともあります。

ギックリ腰の際に下肢にツッパリ感やしびれがある場合は、この梨状筋(梨状筋症候群)が関与していることもあります。

 

『坐骨神経痛』

よく耳にするこの言葉は、お尻の痛みや下肢のしびれなどの症状を表しています。

梨状筋症候群とは、梨状筋が引き金となって生じる坐骨神経痛の一つであり、リハビリでもよく遭遇する病態の一つです。

ここではリハビリへ繋げるための知識として、梨状筋症候群の原因とその評価方法についてご紹介します。

 目次

坐骨神経と外旋筋群の関係

坐骨神経とは?

股関節外旋筋群とは?

 坐骨神経と外旋筋群の関係

坐骨神経の異なる走行

タイプA

タイプB

タイプC

タイプD

梨状筋症候群の原因

1.解剖学的な『破格』を伴うもの

2.解剖学的な異常を伴わないもの

鑑別は容易ではない

梨状筋症候群の評価

評価項目

 圧痛検査

 整形外科的テスト

フライバーグテスト

ペーステスト

ラセーグテスト

筋力・感覚・深部腱反射テスト

梨状筋症候群のリハビリ

まとめ

 

坐骨神経と外旋筋群の関係

坐骨神経とは?

坐骨神経(sciatic nerve)は人体で最も太い神経であり、L4~S3から始まり、大坐骨孔を抜けて骨盤を出ます。

坐骨神経が支配するものは以下の通りです。

大腿後面(後区画)の全ての筋

大内転筋の一部

下腿と足のすべての筋

下腿外側・足外側・足底の皮膚領域

これらの理由により、坐骨神経が障害されることで感覚障害や筋力低下が起きることになります。

坐骨神経は、脛骨神経(tibial nerve)と総腓骨神経(common fibular nerve)に分かれていきます。

股関節外旋筋群とは?

股関節を外旋させる筋肉は、一般的に深層外旋6筋と呼ばれます。

それらは次の通りです。

梨状筋

上双子筋

内閉鎖筋

下双子筋

外閉鎖筋

大腿方形筋

これらの内で、梨状筋症候群に関わるものは1~4の筋肉です。

 坐骨神経と外旋筋群の関係

坐骨神経は、梨状筋の深層を通過した後に、上双子筋・内閉鎖筋・下双子筋の表層を通過します。

要するに、坐骨神経というのは殿部において・・・

梨状筋により上から押し付けられ

上双子筋・内閉鎖筋・下双子筋により下から突き上げられる

といった絞扼(しめつけられること)されやすい構造をしています。

坐骨神経の異なる走行

ほとんどの場合において坐骨神経は梨状筋の下をくぐるような走行をしていますが、全てがそうではありません。

タイプA

Beaton¹⁾によると、前述したように坐骨神経が梨状筋の深層を走行するものがタイプAであり全体の90%であったとのことです。

Beatonによる分類では、これ以外の走行をするパターンもあります。

このタイプA以外の坐骨神経の走行の形態は、『破格』という言葉として知られています。

次に、そのいくつかを記載します。

タイプB

坐骨神経が2つに分かれて、梨状筋の筋腹の中を貫くものと、梨状筋の下方を通過するものの両者が存在するものがタイプBです。

このタイプは全体の7%だったとのことです。

タイプC

坐骨神経が2つに分かれ、梨状筋の上と下を走行するものがタイプCです。

これは全体の2%だったとのことです。

タイプD

坐骨神経が梨状筋の筋腹の中を、全て通過するものがタイプDです。

これは全体の1%存在したとのことです。

梨状筋症候群の原因

梨状筋症候群の原因は、次の2つが考えられます。

解剖学的な『破格』を伴うもの

解剖学的な異常を伴わないもの

1.解剖学的な『破格』を伴うもの

梨状筋症候群の報告では、解剖学的な『破格』を伴ったとするものがいくつもあります。

特に、梨状筋内を坐骨神経が貫通するようなタイプに発症しやすいと言われています。

確かに、梨状筋内を貫通するようなタイプでは、容易に坐骨神経が絞めつけられやすいと考えるのは理にかなっているようにも思えます。

2.解剖学的な異常を伴わないもの

タイプAのように解剖学的な異常を伴わないものでは、股関節の不安定性や疼痛に伴う梨状筋などの筋攣縮(スパズム)が原因となっていると考えられます。

関連記事

『筋の短縮』と『筋の攣縮(筋スパズム)』の違いと評価・治療について。~どちらもストレッチで良いのか?~

解剖学的な異常を伴わないパターンでは、梨状筋は上から、上双子筋・内閉鎖筋・下双子筋は下から坐骨神経を押さえるような構造をしています。

これらの筋が攣縮を起こすことで、坐骨神経は挟まれるような形で圧迫を受けます。

これを模式図で表してみます。

両者の筋は外旋作用を有しており、同じように股関節の安定性を高める役割を持っていることから、同時に攣縮を引き起こすことがあります。

すると、坐骨神経はより締め付けられやすくなるでしょう。

しかし当然、梨状筋単独の攣縮だけでも坐骨神経を圧迫する可能性は十分にあります。

鑑別は容易ではない

坐骨神経の解剖学的な走行を見分けることもそうですが、腰椎椎間板ヘルニアなどの他の坐骨神経症状と梨状筋症候群を鑑別するのは簡単ではありません。

なぜなら、梨状筋症候群は特徴的な画像所見に乏しいといった面があるからです。

よって臨床での評価の実際では、いくつかの評価を織り交ぜて、病態を総合的に判断していく必要があります。

 

梨状筋症候群の評価

評価項目

梨状筋の一般的な評価項目は以下の通りです。

圧痛検査

整形外科的テスト(フライバーグテスト・ペーステスト・ラセーグテスト)

筋力テスト

感覚テスト

深部腱反射テスト

 圧痛検査

圧痛検査では、梨状筋を正確に触診できるかどうかが全てです。

梨状筋の触診は、腹臥位もしくは側臥位で行います。

関連記事

梨状筋(りじょうきん)の起始停止・作用・触診方法、ストレッチ方法について。

 整形外科的テスト

梨状筋症候群の代表的なテストを挙げます。

フライバーグテスト(Freiberg‘s test)

ペーステスト(Pace‘s test)

ラセーグテスト(Lasègue test)

フライバーグテスト

フライバーグテストは、背臥位で股関節を屈曲・内転・内旋させ、坐骨神経痛の有無を見ます。

これは、梨状筋などを伸長させることで疼痛を誘発させるテストです。

ペーステスト

ペーステストは、座位で股関節を内転・内旋させる方向に抵抗を加えることで、坐骨神経痛が出現するかどうかを見るテストです。

梨状筋を収縮させることで、疼痛を誘発します。

ラセーグテスト

ラセーグテストは、いわゆるSLRテストのことであり、下肢の伸展挙上に際して坐骨神経痛が出現するかどうかを見ます。

 

筋力・感覚・深部腱反射テスト

坐骨神経障害を評価においては、殿筋の萎縮がないかどうかや、下肢の感覚異常の有無、深部腱反射の減弱などが起きていないかを把握することが重要です。

特に、腰部椎間板ヘルニアと混同しないためにも、これらの評価を行う必要があります。

坐骨神経の走行に関する問題などについては、医師とよく相談をする必要してリハビリを進めるべきです。場合によっては、MRI画像などからリハビリのヒントを得ることができるかもしれません。

梨状筋症候群のリハビリ

梨状筋症候群についての具体的なリハビリはこちらの記事をどうぞ。

梨状筋症候群のリハビリについて【梨状筋のストレッチだけでは不十分】

まとめ

梨状筋症候群のリハビリを行うためには、なぜ梨状筋症候群が起きるのかということを理解する必要があります。

病態の予測は、効果的なリハビリへと繋げるためには重要です。

参考文献1)Beaton,L.E., et al.:The siatic nerve and the piriformis muscle;their interrelation a possible cause of coccygodynia. J.Bone Joint Surg.,20:686-688,1938

腎盂尿管移行部狭窄症はこんな病気

腎盂尿管移行部狭窄症は、腎臓から尿管に流れ出す部分(腎盂尿管移行部)が先天的・後天的に狭くなって、尿の流れが悪くなることをいいます。これによって腎盂内に尿が充満し、はれて腎臓の機能が障害される病態を水腎症といいます。腎盂尿管移行部の筋肉繊維の異常や結合組織の異常、腎臓へ行く血管の走行位置の異常などで起こることが多いといわれています。

腎盂尿管移行部狭窄症
腎盂尿管移行部狭窄症

腎盂尿管移行部狭窄症の診断

超音波検査や核医学(アイソトープ)検査で、尿路通過障害の程度や分腎機能(左右の腎機能の差)などを評価します。さらに狭窄部位の形・長さ・正確な位置を確認するために、幼児・小児など(成人未満)は手術前に全身麻酔下で膀胱鏡(膀胱の中を観察するカメラ)で膀胱内を観察します。そして、膀胱と尿管のつなぎ目(尿管口)から細いチューブを入れて、造影剤を注入してレントゲンで確認します(成人の場合は局所麻酔下で行うこともあります)。

腎盂尿管移行部狭窄症の治療法

自然に軽快することもありますが、腎盂腎杯の拡張(水腎症)が高度であったり、腰背部痛が持続的に発症したり、通過障害が強く腎機能の低下を認める場合には手術治療が必要です。全身麻酔をかけて狭窄部分を切除し、腎盂と尿管を形よくつなぎなおす手術(腎盂形成術)を行います。乳幼児では2~3cm 程度の小切開での手術が主流です。小児・成人では創が小さく術後回復の早い体腔鏡下手術が行われますが、狭窄部位の状況によっては開腹手術で行うこともあります。

腎盂形成手術
腎盂形成手術

アーシング上級編タイトル01

代人は、スマホをはじめ、タブレットやパソコン、様々な電化製品と有害電磁波に囲まれているために、身体に余分な電気(静電気)を溜めやすくなっています。どんどん静電気がたまるような環境で生活しています。

身体の余分な電気(帯電)が身体に影響を及ぼし、ストレスや疲労の原因であり、病気の元でもあると懸念されています。体内の帯電が影響を及ぼしているようです。活性酸素増加、高血圧、血液の粘度上昇、免疫力低下などいろいろな身体の不調が出てきます。

どうすれば、よいですか・・・?

欧米でポピュラーな健康法の1つ:アーシング(Earthing)をすることです。
毎日、地面に30分ぐらい素足で立つ(歩く)ことで効率的にアーシング対策ができ、身体の余分な電気が取れます。

そんなに簡単なことなの?

そうは言っても、忙しいし、また他の理由で、地面に30分も素足で立つ(歩く)ことはできないと思われる方が多くいると思います。「都会でアスファルトやコンクリートに囲まれて生活している人たちはどうしたらよいのか」

アーシングシーツやアーシングマットなどで毎日、定期的にアーシング対策をして、身体に蓄積した静電気を大地に放出し、地面から大地のエネルギーを取り入れましょう。

アーシングすることで、健康な細胞組織に侵入してくるフリーラジカル(活性酸素)を電気作用で中和できると考えられています。これは地面の電子はマイナスであり、フリーラジカルはプラス電子であるので、お互いを相殺するからです。結果的に赤血球が増え、血流が良くなると考えられます。


アーシング上級編タイトル02

故、ビーチに行くと『元気になった』と感じるのでしょう?

このような気持ちになるのは、ビーチ周辺の美しさ、海の香り、海からの微風や、仕事を忘れてリラックスできる環境が心に与えるポジティブな影響によるものだけでしょうか?これ以外にも、皆が忘れがちな毎日やることでこの『元気になった』気分になれることがあります。

ビーチで散歩をしましょう

素足でビーチを散歩することは、身体を元気にする3つの効果があります。

素足でビーチを散歩する

  • ビーチは、ストレッチから激しい運動まで多岐にわたる様々な運動ができ、健康管理やダイエットのためのスポーツを行う理想の場所です。
  • 晴れている日、ビーチに行き、日光に浴びることで、身体に必要なビタミンDの合成が自然にできます。
  • 足を海水の中に入れることで、身体が地球に繋がり、結果的に健康に良い影響をもたらします。

このことからビーチは効果的にナチュラルアーシングができる最高の場所です。

地球からの『元気になる』エネルギーをいつも履く靴が止めているかも!!!

素足でビーチを散歩したり、自然の中でキャンピングをして目覚めた朝、『元気になった』『すがすがしい』気分になったとよく耳にします。

ドイツ、スイス、オーストリアでは、昔からの慣習として、靴と靴下無しで早朝の散歩を行える場所をコミュニティーが提供しています。重要な点は靴と靴下無しで歩くので、地球と直接、物理的に接続されているということです。

ヨーロッパでは人々が素足で歩くことができる草地が多く存在します。特に露に濡れた草地は、ナチュラルアーシングには理想的で、多くの人が早朝の草地で散歩をする理由です。

さまざまな靴

地球との接続が取れなくなった大きな理由は靴作りの発展に関係しています。50年代以前はほとんどの靴が革でできていましたが、50年以降を境に靴底の材質は合成材料(合成ゴム、プラスチックなど)に置き換わっていきました。合成材料は 電気を通さない非導電性で、このような材質の靴を履くと、地球との接続ができなくなります。湿潤の革製靴は、導電性があり、足を通して地球との接続ができます。

残念ながら、現在のほとんどの靴底は非導電性で、地球との接続ができないため、地球からのマイナス電子エネルギーを受けることができず、身体に溜まっている+電子を中和(中和)できません。

次に、地球との接続(アースコネクション)がいかに重要かを説明しましょう。

全てが電気科学で説明できます

最近の研究発表によると、素足で大地(地球)に触れると、『元気になって』『気分が清々しくなった』などの症状は、科学的見地から説明がつくそうです。

  • 身体は神経系電気信号によって、コントロールされており、またこの信号が身体の隅々までいきわたり細胞と細胞の指示伝達を可能にしています。
  • 身体の水分(血液、リンパ液、その他の体液など)の中にはプラスに充電された電子が多く含まれているので 身体はある程度、導電性電気特性を持っています。導電性があることは体内で生理的なプロセスを正常に行うために必要です。
  • 電離層、地面(地上)及び雷(稲妻)との電位差(電気エネルギーまたは電荷のレベルの差)により、人間の身体にとって、地球はマイナス電子(負電荷)の自然な供給元となっています。
  • 地球の上(地面)を素足で歩くと、地球からの自由(活性)マイナス電子が体内に移動し身体の隅々までいきわたり、体内に溜まるプラス電子を帳消しにし、地球同様マイナス電子を維持できます。これがアーシングです。アーシングにより体内の電気的安定を維持し身体の生化学反応や自然治癒力が正常に調整されると考えられています。

稲妻

雷の重要性

雷(稲妻)とは、地面と対流圏の電位差により、雲と雲の間、あるいは雲と地上との間の放電現象として起こります。落雷は、人類にとって非常に大切なことです。

雷が落ちることで、地球表面がマイナス電子(負電荷)で充電され、またはアース(接地)され、身体にとっての自由(活性)マイナス電子(負電荷)の自然供給元となります。

究極の抗酸化作用ありかも!

体内で生成される活性酸素(フリーラジカル)のこと、どれだけ理解していますか?

私たちはエネルギーを使う際に酸素を利用しています。体内に取り込まれた酸素の一部は不完全に還元されて、活性酸素になります。活性酸素は電子を失っている不安定な(不対電子を持つ)原子または分子です。一定量の活性酸素は体内にとって必要で、速やかに消去しますが、酸化ストレスなどにより量が増えすぎると、様々な酸化ダメージを細胞に与えます。活性酸素による身体へのダメージの蓄積が『老化』という結果を導くことが考えられます。この活性酸素からの酸化ダメージを防止するには、抗酸化機能を高める目的で、抗酸化栄養素を含む有機野菜や果物やサプリの摂取、そして電磁波対策などを行うことが必要です。

これとアーシングで地球に繋がることと関係があるのでしょうか?
身体が地球(大地)にアース(接地:繋がる)することで地球から身体へ自由電子の移動が起こり、自由電子により速やかに余分な活性酸素は中和されます。不要な活性酸素がなくなり、アーシングがアンチエイジングや抗酸化効果をもたらしてくれると思います。

アーシングするベストの方法は野外!

海水に足を浸したり、またはちょっとつま先を海水につけたりするだけで、足は優れた自然からの導電物質である海水とつながり、結果的に地球に繋がります。これがベストのアーシングをする場所です。湖でも同様の効果があります。

草地を裸足で歩く

次にアーシングに適しているのは、草地を裸足で歩くことです。特に早朝に露を含んだ草地での散歩は効果があります。露に含まれる水分は地面と足の通電を効率よく行う役を持っています。先ほどすでにお伝えしたように、多くのヨーロッパ人が毎日早朝の散歩を習慣がするのは、この理由からです。

コンクリート上(濡れたコンクリートの方がベター)を裸足で歩くのもアーシング効果があります。但しアスファルトや木製デッキなどでは、これらの素材が非導電性のため、アーシング効果は得られません。

自宅でのアーシング効果は?

リビング

建物の床などに使用されている多くの材料(木、ビニール、プラスチック、タイル、カーペット、大理石など)は、電気を通さない非導電性の物質です。このような住環境では素足になってもアーシングは行えません。

多くの方は『草地が無い、ビーチに行けない、天気に影響される、散歩をする時間が無い』などの色々な理由で外でのアーシングを行うことが難しいと思われます。

ではどのようにしたら自宅など室内でアーシングができるかをお話しします。


毎日、アーシングをする方法は

どこにいても地球と身体を繋げるアーシングは可能です。室内でアーシングをするためには地面に打ち込んであるアース棒経由のアース(接地)が必要です。
アースを取る方法は下記の3通りです。

(1)自宅の外の地面に設置してあるアース棒にアースケーブルを直接接続する。
(2)アース端子付3口コンセントにアース端子に接続する。
(3)2口コンセントのマイナス極穴に接続してアースを取る。
   この場合は、アースエイドコンセントチェッカー(検電器)が必要となります。
   【注意:コンセントのプラス極に接続すると感電または火災の可能性がありますので、気を付けてください。】

上記のいずれかの方法でアースを取ることを前提に、アーシングに必要なグッズは、アースケーブルとアーシングシーツやアーシングマットなどのアーシンググッズです。

優先的にアーシングをしなければいけない場所は寝室やリビング

睡眠をとる寝室や読書をしたりパソコンやTVを見たりするリビング・勉強部屋・事務室などでは、下記の理由でアーシングが必要です。

寝室

(1)このような部屋は室内配線、PCやTVなどの電化製品が存在し、床や壁、電化製品から常に電磁波を発生しているため、電磁波の影響を受けやすい。
(2)一日の3分の1と長時間、過ごす空間である。

この電磁波(低周波電場)を長時間浴びることが身体の帯電の原因となり、身体に多くの電気(プラス電子)を溜めこみます。この帯電の基になる電磁波を無くすには、分電盤(ブレーカー)を落とすか、使用している電化製品の電源コードをコンセントから外す必要があります。しかし、このような方法はなかなか実用的ではないと思われる方が多くいらっしゃると思います。


またどれだけの電気が身体に溜まっているかの目安として身体電圧測定器で確認が取れます。IH調理器、電子レンジ、冷蔵庫など強い電磁波を出す家電が多いいキッチンに比べて寝室やリビングなど電磁波放射の影響は身体に対して少ないのですが、寝室やリビングは長時間を過ごす空間ですのでアーシングが必要です。

AppleWatchに搭載されている通話機能の電磁波が、人体へ悪影響を及ぼすため、電磁波過敏症対策としてAppleWatchなどのスマートウォッチはいずれ販売停止になるかもしれません。

iPhoneの説明書にも書かれている危険な「電磁波」

ビジネスジャーナル「アップルも認めた!? 遅れる日本の携帯電磁波リスク予防」で紹介されていますが、iPhoneの説明書には「電磁波について不安がある場合はiPhoneの使用時間をできるだけ減らしてください」という趣旨の内容が明記されており、Appleは電磁波が危険だと認識しています。

AppleWatchに場合、常に体に密着しており、電磁波の危険性はiPhoneの比ではありません。

がん、頭痛、めまいなどの健康被害

では、電磁波はどれほど危険なのでしょうか?

諸説ありますが、電磁波によりがん、頭痛、めまいなどあらゆる病気の発症率を高め、特に問題なのが電磁波過敏症を発症することです。

電磁波過敏症には治療法がなく、発症すれば電気に囲まれた現代の生活は送れなくなります。

電磁波による健康被害は確認されており、フランスでは電磁波の被曝量を軽減できるイヤホンマイクを添付しないと携帯端末を販売できません。

放射能も排気ガスも、はじめは問題視されなかった

現代では放射能に関する批判が多いですが、放射能に関する知識が一般人になかった頃、レントゲンや原子力発電はあまり批判されませんでした。

排気ガスも同様に、呼吸器の疾患を持つ患者が急激に増えるまでは批判されず、法改正もなかなか進みませんでした。

つまり歴史を振り返れば、目に見えない放射能も排気ガスも、はじめは問題視されなかったのです。

同様に目に見えない電磁波も、現在の日本では批判されません。

しかし患者が増えるに連れて批判が増え、放射能や排気ガス同様に、将来は法律によって電磁波の規制が厳しくなるかもしれません。

携帯電話会社への批判はマスコミタブー

携帯電話の電波が非常に危険なことはわかっていますが、残念ながらテレビや新聞で大スポンサーである携帯電話会社への批判はありません。

政府も政治献金をもらっているため、携帯の電波に関する規制も中々進まないのが現状です。

将来は販売停止へ

通話機能を持つAppleWatchなどのスマートウォッチは常に体に密着しているため危険です。

電磁波に関する規制が厳しい国で、いずれ法律により販売禁止になるか、裁判によって販売停止処分になるかもしれません。

世界中に販売停止の流れが広がり、将来は日本でも販売できなくなる可能性があります。

前回の記事「関節機能障害」と同じくらいよく治療対象にするのが、この筋スパズム(muscle spasm)です。spasmは攣縮(れんしゅく)を意味し筋肉の線維が持続的・不随意的に収縮しつづける状態を指します金h肉

 生理学では筋の単収縮(twitch)のことを攣縮とも呼びますが、これとは意味が異なります。ちなみに痙攣crampと言い「うわ~足がつったぁ」のいわゆるこむら返り(有痛性痙攣)はmuscle crampと呼びます

 わかりやすい例で言うと肩(首)こりのコリコリが筋スパズムですね 肩
その特徴は以下の通りです
①筋緊張亢進:触る(伸ばす)と特有の硬さと張りがあり、腱反射がやや亢進する。
②筋短縮:筋肉の長さが短くなることで、隣接する関節に可動域制限を起こす。
③疼痛:鈍痛、伸張痛、収縮痛、圧痛などを伴う。痛みは筋腱移行部に出やすい。
④部位:スパズムは1つの筋肉内で、部分的(時に点状)に生じる(≒ 筋硬結)。

 


 血管も平滑筋という筋肉ですのでスパズムを起こします(血管攣縮)。スパズムと言うと、ほとんどの医師はこの血管スパズムを想像します

 さて、この筋スパズム。臨床で痛みを訴えるあらゆる患者さんで、その存在を認めます。肩関節周囲炎、五十肩、腰痛症変形性関節症、筋筋膜症候群、線維筋痛症、骨折後や関節リウマチなどの整形外科疾患はもちろん、脳・神経疾患による麻痺筋緊張異常のある肢体部、呼吸器疾患の患者さんの胸郭や腰背部などにも認めます(特に慢性期)。

 その共通点は痛み(侵害刺激)をきっかけに発生するということです。筋スパズムはある意味、筋肉による防衛反応なのかもしれませんねマッチョ

 そしてもう1つ最大の特徴が前記事の「関節機能障害」との関係です。実はこの関節機能障害を治療すると、その関連する領域の筋スパズムが一瞬で消失します。数時間後に段々とではなく治療直後に治りますですから上に書いた疾患を問わず、患者さんの症状や障害を見ることができます

 この筋スパズムの状態が続くと、筋の結合組織の短縮、つまり筋の拘縮
(contracture)が生じ、これがさらには変形や強直の原因にもなる可能性がありますので、筋スパズムの治療は機能予後的にとても重要ですチェック


 前記事にも書きましたが、ストレッチ(伸張)運動は筋スパズムが余計に強くなりますので禁忌となります。しかし、恐らく一般の方が想像している“ストレッチ体操”と私が言う本来の伸張運動(Stretching exercise)はイメージが異なる気もします。次回はストレッチについて書こうかな笑う

筋痛症関連

 

<STEP1>

 

ストレスのなかで自分がどのような感情に支配されやすかったかを知る

 

→ 私の場合は自己否定。(気付いたのはだいぶ後だったけど)

 

 

 

 

<STEP2>

 

よく「病は気から」と呪文のように言われますが、

 

病は生活習慣から」という視点が先でしょう。(本文より)

 

→ 私は筋痛症を生活習慣病ととらえ、栄養や姿勢を見直した。

 

   また徹底して体を冷やさないようにした。

 

 

 

心身症を述べる時に「心から体へ」という方向性が注目されがちです。

 

しかし逆の「体から心へ」というベクトルも軽視できません。(本文より)

 

→ 私がやったのは「体から心へ」。

 

 

 

 

<STEP3>

 

リラックス法の習得

 

→ 私がやったのは呼吸法と筋弛緩法

 

 

 

 

<STEP4>

 

身体との対話

 

→ 例のようなややこしいことはしていないが、体の声(痛み)を聞いていた

 

 

 

 

<STEP5~7>は長くなるので省略

 

 

 

 

<STEP8>

 

自然の癒し

 

→ 都会だと難しいけど公園はある。

 

   私はウォーキングに出かけて花の香りや虫の声を楽しんでいた。

 

 

 

 

<STEP9>

 

日々の小さな運動の積み重ねが、徐々に体質改善をもたらし、

 

多くの心身症の克服に役立つはずです。(本文より)

 

→ 小さな運動と言えば、私の場合は「ゆる体操アレンジ」と「ストレッチ」

 

   あ、本文にあるトイレ体操は筋トレ系なので筋痛症の人は×。

 

 

 

 

<STEP10>

 

症状を治すのではなく、その症状で、自分の何かを変えるのです。

 

一言でいうなら、『病気を治す、ではなくて・・・・・・病気で、治すのです』(本文より)

 

→ まさに体の痛みという症状で自分を治したのだと思う。

 

1、慢性痛の始まり

1-1,通常の慢性痛の始まり

慢性痛の始まりは何らかの原因で侵害受容器(ポリモーダル受容器)が反応し、急性痛の痛が始まり、それが永びくとトリガーポイントが形成されます。

 

それに、心理社会的要因が関与し、痛みの悪循環、中枢性感作をへて、自律神経までし、複雑化したものです。

 

 

つまり、筋・筋膜性疼痛が複雑化した状態で、当初の痛み原因とは変り、痛みそのものが病態化した状態です。

 

 問題は痛みが警告系、防御抑制系であるうちは正常で、必要な感覚ですが、警告系、防御抑制系を離れ、神経系や自律神経系が可塑的に変化し、痛みという実体だけを残すようになると、それは 「病としての痛み」 なるのです。

 

 正確に言うと 「慢性痛の殆どは筋・筋膜性疼痛症候群から始まる」 と言うことです。

 

したがって、急性痛時の治療は効果がありません。(むしろ悪化させる危険があります)

 

 

単なるトリガーポイント治療だけでは効果がいまいちになります。

    (トリガーポイントに詳しい人は気付いたと思いますが)

 

性痛の治療には心身双方からのアプローチが必要となる訳です。

 

太長寿トリガーポイント治療はそのような心身双方にアポローチした治療です。

 

 

 

 

 

 

痛み具合の伸展図
痛み具合の伸展図

 左図は痛み具合の伸展? 憎悪

 

最初は軽微なきっかけが、慢性化し、線維筋痛症などの難治性の病へと進むのです。

 

カウザルギーやアロディニア、ジストロフィーなど難しい名前がついていますが、悪性腫瘍や感染症、骨折などを除けば「元をたどればみな同じ?」 となります。

 

 

 

 

もっとも、痛みの原因をスピリチュアル(人の運命も病気も、人生そのものが、その人の前世の影響を受けている的考え)なものと考えるグループもあるようです。 そのような霊能力者のお告げ? で「痛みの(線維筋痛症)は顎関節(かみ合わせ)からきている」と言うのもあります。

どうやら、霊能力者?や、占い師や、歯科医や、骨(関節)原因説を唱える方たちの利害が合致したのですかね?

 

そのようなスピリチュアル的な特殊な考えを除きます。

 

 

1-2,自律神経関与の慢性痛

慢性痛の中には自律神経(交感神経)関与があります。

 

とわ言っても、慢性痛では大なり小なり自律神経(交感神経)が関与していますが。

 

 

 

自律神経が乱れている方には次のような特徴があります。

 

様々な症状が同時多発的に起こることが多い。(問診の際、カルテが文字で埋め尽くされることが多い)

 

腰痛、膝痛、腱鞘炎、なんとなくだるい、熟睡できない、疲れが取れない、スッキリ起きれない、天候や精神状態によって症状が悪化する、など不定愁訴を併発する

 

など、一見自律神経とは無関係に思える症状が慢性化し治りにくくなる。

 

病院で検査を受けても異常なしと言われる

 

どうですか?慢性痛の症状がそのままですね。

 

慢性痛には大なり小なり自律神経が関与しています。

したがって、いろいろな病名でも症状が似てくるのです。

ネーミングで、難しく、難治性の病名を付けられると、それだけで、ノーシーボにかかり、ますます病態は悪化します。

 

 

 

そのメカニズムを簡単に説明すると、

侵害刺激(外部刺激や筋肉損傷や手術など)で感覚神経が反応します。

 

これが、間脳視床下部や延髄で交感神経反射をおこし、自律神経が反応します。

すると、人体は危機管理機能を働かせ、「敵か味方か」「戦闘か逃避か」の体制に瞬時に順応します。

 

その結果、筋肉を緊張させ、血流を筋肉に集中し、皮膚などの血管は収縮し、消化器系の働きを一時ストップさせます。(これは交感神経の仕事です)

そして、瞬時の動きに適応します。

 

危機が回避されれば、この一連の反応は元に戻ります。

 

この一連のプロセスは理にかなった反応で、極めて正常な反応です。

 

ところが、危機が去ったあとでも、交感神経の緊張が元に戻らない状態になる場合があります。

 

そうすると、筋肉が収縮、拘縮したままで、血管を締め付け、血流阻害を起こします。

 

血流が悪くなると、酸素や養分が不足します。 筋肉が弛緩するにはエネルギーが必要ですが、そのエネルギーも不足します。

 

発痛物質も産生滞留します。  炎症も生じます。

当然痛みも発生します。

 

これが昂じると慢性痛で、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)、もっと言えばカウザルギーなどへ変容していきます。(CRPSと言われる難治性の病気です)

 

延髄や視床下部での交感神経反射図
延髄や視床下部での交感神経反射図

 

延髄や視床下部での交感神経反射

 

 ある専門医は「慢性疼痛患者の心理的側面をみていくと、深刻で複雑な心理社会的因子が関与しており、身体的アプローチ単独では反応するはずもなく、極めて解決困難であることが明確になってくる。」 と言っています。 

 

 

 

 

2、慢性痛を「感作」の視点からとらえると

慢性痛のキーワードは中枢性感作です。

 

具体的には

 

 

2-1,下行性疼痛抑制系の機能低下

 

下行性疼痛抑制系 とは、本来、脳幹から脊髄に向かって下行する抑制性ニューロンによって、脊髄後角での一次侵害受容ニューロンと二次侵害受容ニューロン間のシナプス伝達を抑制する機能です。

 

ところが、何らかの原因で、その機能が低下して、痛みが伝わる状態になっているのです。

 

本来人体は外界の情報をいち早く脳に知らせ、脳はそれが有害や危険なことであれば、迅速に対応するのですが、すべての情報を脳に伝えた場合、脳は混乱を起こします。  そこで、ある一定のレベル以上の危険な情報でなければカットして伝わらないシステムなのです。(軽微な刺激なら、脊髄反射や脳幹反射などで、処理します)

 

その一環として、下行性疼痛抑制系とか、抑制性ニューロンとか、シナプスとかがあり、上手に刺激情報をコントロールしているのです。そのメカニズムは神経反射です。

 

この人体のコントロール機能が異常を来した時、慢性痛として不快な情動として、感じるようになるのです。

 

もちろん、外界の危険な情報や有害な情報は正確に脳に伝わることが必要です。 

 

しかし、そのような重大な刺激情報でないのに脳に伝わることが慢性痛の正体です。(人体にとって、あまり重大でないのに伝わるのです)

 

 

機能低下はストレスなどで抑制系神経伝達物質などの産生が阻害された状態です。

 

 

シナプスで痛み信号をブロックするイメージ図
シナプスで痛み信号をブロックするイメージ

 

 

2-2,時間的加算(Wind up)

 

ワインドアップ(Wind up ・・・・痛みを感じない刺激でも繰り返すと脊髄後角の二次ニューロンは興奮してきます。

 

繰り返し電気信号が来ると受容体(レセプター)の数が増え、シナプスの感受性が高まります。

このおかげで神経細胞ネットワークには、よりスムーズに情報が流れるようになります。 さらに、神経細胞は軸索が伸びて新しいシナプスを形成し、ネットワークを補強したり新しく作ったりもします。 

 

 

 

神経細胞からスパインまで関連図
神経細胞からスパインまで関連図

 

神経細胞からスパインまで関連図

スパイン拡大イメージ図
スパイン拡大イメージ図

 

 

スパイン拡大イメージ図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スパインの成長図
スパインの成長図

 

 

スパインの成長

 

 

 

 

 

 

 

 

2-3,長期増強(LTP)

 

神経細胞間の結びつきが強まる現象(いろいろな部位でおきます)=記憶

海馬でおきると・・・・・・・・・出来事の記憶・・・・・よく覚えている
小脳でおきると・・・・・・・・・運動の記憶・・・・・・・運動が上手になる
脊髄後角でおきると・・・・・痛みの記憶・・・・・・・慢性痛

脊髄後角の二次ニューロンの感受性が長期にわたって増大します。

 

強い痛みならすぐにLTPが発生します。

LTPを発生させないようにするにはすぐに痛みを遮断してやればよいです。

 

 

長期増強メカニズム

 )神経伝達物質を放出する神経終末数の増加

  )神経伝達物質の放出量の増加

  )スパイン頸部の電気的抵抗の減少

  )シナプス後膜の感受性増加

 

痛みのWind up図
痛みのWind up

 

 

 

痛み刺激が続くと痛みはWind upされていきます。(時間的加算)

強い痛みが入力され続けると脊髄後角などで痛みが記憶されます(長期増強
LTP) 痛み刺激がなくても(わずかでも)痛みを感じるようになります。(中枢性感作)

痛みは広がっていくことがあります。  痛みをかばう姿勢をとり続けることで他の部位の筋肉に痛みがでたり、脊髄反射により近隣の筋肉や脊髄の上下の層にも影響がひろがります。対側にも広がります。

 

 

 

 

3、同じ運動、同じ姿勢はコリ、痛みの原因

「筋肉が慢性的に強張っていて苦しい、辛い、ズシンとしていて固められている」、というような表現の人がいます。

 

 

筋紡錘への遠心性の運動神経線維、筋肉への遠心性の運動神経線維があるが、線維の興奮が止まらなくなった状態、つまり筋紡錘がいつも働いている状態が想像できます。
そうすると
筋膜が緊張して酸欠状態が続く⇒ 痛覚神経が興奮します

 

 

筋紡錘の神経図
筋紡錘の神経図

 

左図は筋紡錘の神経図です。

 

長時間の座位、長時間の立位、長時間のパソコンなど。

 

私のやっているようなトリガーポイント療法をすると血流が回復してよくなります。

 


しかし、
高度慢性化(中枢性感作、痛みの記憶、LTP広範囲)すると大変です。

 
筋骨格系の痛みの多くはこの 「同じ運動、同じ姿勢」 からです。

 

筋肉細胞の損傷も考えられます。

 

この場合は損傷部細胞内にカルシュームイオンが流入します。

 

筋肉拘縮もします。

 

血流不足にもなります。

 

エネルギー不足にもなります。

 

発痛物質産生もします。

 

痛みが持続します。

 

これが昂じると慢性痛で、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)、もっと言えばカウザルギーなどへ変容していきます。 つまり複合性局所疼痛症候群(CRPS)へと進行します。

 

4、その他痛み原因

4-1,炎症

 

 

外傷や熱傷などの物理的要因や、感染、アレルギー反応によって引き起こされる、発赤 、熱感 、腫脹 、疼痛 を特徴とする症候です。  これらの特徴を炎症の4徴候といいます。  また、機能障害 を含めて炎症の5徴候ともいいます。  発赤や熱感は当該部位の炎症の結果これを修復するために、血管が拡張し、血流の増加が必要です。 しかし、これが故、  腫脹・浮腫ができたり、C繊維で、内因性発痛物質を産生したりすることになり、痛みが増長継続することになります。

 

 

 

4-2,中枢感作

 

求心刺激伝道系における神経細胞とその周囲組織が損傷した場合の非常事態。

 

組織損傷や炎症の程度が激しくまた長期間続く場合の非常事態に、その炎症状況を脳に伝えるために新たな錯誤的刺激伝道信号を脳へ送るシステム(可塑的変化)が構築された状態を言います。

 

その信号は痛み信号とは限らず、五感に不快をもよおす求心信号の全てです。 システムが作られる場所は後根神経節、交感神経節、後角、延髄・橋・視床、脳などどこででも起こり得ます。

 

現在、米国線維筋痛症学会では中枢で起こる刺激伝道系の錯誤システムの全てを「中枢感作」で表現しようと動き始めました。

 

 

 

 

4-3,痛み系との連携

 

痛み系が触覚神経と連結する病態が出来上がったのがアロデニアです。 (触れただけで痛むということは通常ありえない。触覚神経は痛みを伝える神経ではないからです。) 

 

また、痛み系が自律神経系と結びつくと、気圧や寒冷などの変化によっても、あるいは本来は痛みと関係がない身体状態によっても痛みが起こり得ます。

 

この様に考えた時、痛みが環境やストレスや情動に容易に結びつき、自律神経系とも結び付く事が分かります。

 

痛みを伝えるC神経線維と環境などの変化に対応する自律神経は共に無髄(髄鞘がない)です。 お互いに準裸電線状態だから容易相互作用することが予想できます。 (未分化であるが故のこと)

 

クロストークや、脳幹で、交感神経と感覚神経が介在ニューロンを介した反射です。 

 

慢性痛が感情的・心理的側面や社会的側面、環境などに影響される一面が分かります。

 

 

 

 

 

 

4-4,幻聴、幻覚のメカニズム

 

目から視床へと視覚情報が流れ、それが扁桃体、海馬、そして前頭葉へと流れるのが通常の流れだが、扁桃体など視床下部の下に直結している組織から視覚・聴覚情報が逆に入力してくることがあります。  実際に目に見えている情報ではないが、下から入力された情報が視床で映像として再現され、その視覚情報が前頭葉へと流れます。 これが幻覚の仕組みであり、それが実際に聞こえる言葉の情報となると幻聴となります。  

 

 

 

このように脳の中の各組織が複雑に関わりあうことでさまざまな精神症状を生み出しています。  それは異常なことではなく、脳の機能の誤作動とも言えます。  不安や恐れストレスなどが原因で扁桃体からの言語情報、視覚情報が視床に伝わり、それが現実の言葉、視覚として前頭葉に伝わり、現実的なものとして脳が捉えるのです。

 

 

 聞こえているもの、見ているものは実際は脳が聴覚、視覚神経から入ってきた情報を分析し、それを認識したものを実際に見えているもの、聞こえているものとして、認識します。

 

ここが重大な点です。

 

電気信号となった聴覚情報が脳で認識されて、初めて音となり、電気信号となった視覚情報が脳で認識されて見えているものとなります。  脳が音や形、色を造っているのです。  

 

 だから幻聴、幻覚も脳が視覚、聴覚以外からの信号を認識し、それを聴覚情報、視覚情報として認識していることであり、実際の音、実像と、脳の認識という点では同じことです。

 

 

 

 

 

5、慢性痛の治療は中枢性感作に対抗すること

 

幻聴、幻覚も脳が視覚、聴覚以外からの信号を認識し、それを聴覚情報、視覚情報として認識していることであり、実際の音、実像と、脳の認識という点では同じことです。

 

ならば、太長寿・トリガーポイント治療のように、太長寿の出力信号(8Hzのスローアルファ波)が神経を伝わり、脳に届き、脳波をアルファ波状態にする。 脳はその脳波が8Hzのアルファ波故に快感状態と判断し、快楽物質を放出するように神経器官に指令することは十分にあり得ることになります。

 

この時、脳はそれが本来の快楽である脳波であるか、疑快楽脳波であるかは関係ないのです。快楽時と同じであることが重要なのです。 

 

慢性痛の治療は中枢性感作に対抗することなのです。

 

心、脳に働きかけ抑制系脳内物質を放出させ、本来の人体が持つ刺激情報抑制機能を賦活させることです。(脳が快楽状態と認識することです)

 

本来人体は慢性痛への対抗機能があるのです。

 

 

その痛みを抑える生理機構を3つ上げます。

 

 

 

 

5-1,第一は脳内モルヒネを介する機構

 

 

脳内物質である脳内モルヒネなどの分泌促進し活性化させるのです。

 

モルヒネは現在人間が使用できる最も強力なアヘン誘導体の鎮痛薬ですが、元来人類は中枢でモルヒネの数倍(6~7倍)強力なモルヒネ様鎮痛物質を産生しており、脳内にはモルヒネ類の受容体が豊富に存在するのです。

 この為には脳波を疑アルファ波に誘導することです。

 

5-2,内因性オピオイド系鎮痛機構

これは上行性の鎮痛機構と言われるもので、シナプス前制御とも言われるものです。

神経線維端末からの神経伝達物質の放出そのものを抑制するものです。

これも脳が「快」状態で、脳波がアルファ波状態の時の反応のひとつです。

 

神経伝達物質放出を抑制するイメージ図
神経伝達物質放出を抑制するイメージ図

左図は神経伝達物質放出を抑制するイメージです。

 

 

 

 

 

 

 

5-3,第三は下行性疼痛抑制系

 

 ”下行性疼痛抑制系”の抑制性ニューロンは、痛み信号を一次侵害受容ニューロンと二次侵害受容ニューロンのシナプス伝達を抑制するために、脊髄後角へ抑制性神経伝達物質である 「ノルアドレナリン」 と 「セロトニン」 という二つの伝達物質を放出します。

 

 

シナプスで痛み情報が二次侵害受容ニューロンに伝わらないようにして、痛みを抑制するものです。

 

 

 

それぞれの伝達物質が放出される神経経路を、ノルアドレナリン系、セロトニン系とよんでいます。 ノルアドレナリン系、セロトニン系ともに、脳幹の中脳から始まります。

この為にも脳波を疑アルファ波に誘導することです。

 

 

セロトニン系とノルアドナリン系図
セロトニン系とノルアドナリン系図

 

 

セロトニン系とノルアドナリン系図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5-4,第四はDNIC 広汎性侵害抑制調節

 

これは痛みが痛みを抑制する現象で、全身のあらゆる部位に加えた侵害刺激が本来の痛みの情報伝達を抑制するというものです。

痛みを含む侵害刺激信号があちこちから一度に入った時には最も緊急を要する場所の痛みだけが伝わり、他の場所はとりあえず後回しにして痛みが抑えられる仕組みになっていると考えられます。

 

 

以上のように慢性痛は中枢性感作がそれに対抗する人体メカニズムで、より勝った状態と言えます。

 

 

 

では、慢性痛の治療で必要なことは自ずと分かりますね?

 

そうです。 対抗メカニズムを活性化させることです。

 

 

  

 

6、慢性痛治療に必要なこと

6-1,第一は

 

脳内モルヒネを介する機構の活性化 

脳内快楽物質(ドーパミン)や脳内モルヒネ (βエンドルフィン) を増やすことです。

 この為には脳波を疑アルファ波に誘導することです。

 

脳内モルヒネを介する機構の活性化図
脳内モルヒネを介する機構の活性化図

 

脳内モルヒネを介する機構の活性化

 

 

 人間の脳は、喜怒哀楽の感情を司る視床下部からその時の感情にあわせたホルモンが分泌されます。

「気持ち良い、楽しい!」と感じると脳内に快感ホルモンが分泌されます。この中でも特に“脳内麻薬”と呼ばれるホルモンがβエンドルフィンです。

脳神経細胞のなかに「快感神経」と呼ばれるところがあります。その名をA10神経と言います。(ドーパミン神経系の別名) ← このA10神経を太長寿アルファ波で刺激するのです。

 

アルファ波は脳をリラックスさせ、快感を感じさせます。 まさにβエンドルフィン放出器です。  

 

 

A10神経、ドーパミン神経系(別名A10神経)走行図
A10神経、ドーパミン神経系(別名A10神経)走行図

 

脳神経細胞のなかに「快感神経」と呼ばれるところがあります(A10神経ドーパミン神経系の別名 ← このA10神経を太長寿アルファ波で刺激するのです。

アルファ波は脳をリラックスさせ、快感を感じさせます。 まさにβエンドルフィン放出器です。

 

 

 

この神経は脳幹の神経核と呼ばれる場所から出て、性欲や食欲、体温調整の中枢がある視床下部から大脳に入り、恐れ・警戒・探索に関係して攻撃性を生じると言われている扁桃核や記憶の貯蔵庫と言われる海馬、態度や表情を生ずる尾状核、行動力発現の脳と言われる中隔核などがある大脳辺縁系を経て、最も進化した人間精神を生じると言われる前頭連合野と記憶・学習を総合する側頭葉へ入り終わっています。

 

10神経は人間精神を創出する神経系にだけ進んでいるのです。

 

これは裸電線のような無髄神経で、端的にいって、神経細胞というよりホルモン分泌細胞なのです。そこでこの神経はどこからでも神経伝達物質であるドーパミンを分泌し、それによって、全身的に快感や喜怒哀楽の情動を生ずるのです。

 

 

A10神経の繋がっている脳内細胞にドーパミンを放出図
A10神経の繋がっている脳内細胞にドーパミンを放出図

 

脳が快感を感じると、A10神経の繋がっている脳内細胞にドーパミンを放出し、それにより更にドーパミン放出が行われます。 

それを受けて視床下部より、β―エンドルフィンが放出されます。

 

この快感神経を活性化させ、どんどん快感をめざす細胞に伝えるのです

 

 

 

6-2,第二は

内因性オピオイド系 鎮痛    (上行性疼痛抑制系)

 

  これも重要な鎮痛機構です。

 

内因性オピオイド(身体の中で作られるオピオイド) をオピオイド受容体に結合させることで、痛みを和らげるものです。

 

 

オピオイド受容体は、中枢神経系に幅広く分布しています。

 

したがって、内因性オピオイド系 鎮痛 は主に中枢性神経系にて作用します。

痛みは、痛み刺激が末梢から大脳に伝わると認識されますが、その痛みの経路の途中(シナプス)にあるオピオイド受容体にオピオイドが結合すると、痛み刺激が伝達されにくくなり、痛みが和らぐこととなります。

 

オピオイド(opioid)とは、

麻薬性鎮痛薬やその関連合成鎮痛薬などのアルカロイドおよびモルヒネ様活性を有する内因性または合成ペプチド類の総称です。

 

 

オピオイド受容体を介した鎮痛作用

 モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルなど多くのオピオイドによる鎮痛作用は、主にμオピオイド受容体を介して発現する。

 

μオピオイド受容体を介した鎮痛作用は、脊髄における感覚神経による痛覚伝達の抑制や視床や大脳皮質知覚領域などの脳内痛覚情報伝導経路の興奮抑制といった上行性痛覚情報伝達の抑制に加え、中脳水道周囲灰白質、延髄網様体細胞および大縫線核に作用し、延髄-脊髄下行性ノルアドレナリンおよびセロトニン神経からなる下行性抑制系の賦活化などによる。

 

また、μオピオイド受容体は扁桃体や帯状回、腹側被蓋野、側坐核などの部位に高密度に存在していることから、情動制御にも深く関わっている。

 

δおよびκオピオイド受容体の活性化によっても、μオピオイド受容体の活性化と同様に鎮痛作用が認められる。

 

 

しかし、μオピオイド受容体の活性化は多幸感(報酬効果1)が生じるのに対して、κオピオイド受容体では嫌悪感を引き起こし(中脳辺縁ドパミン神経前終末抑制によるドーパミン遊離抑制)、モルヒネなどによる精神依存2を抑制する。 

 

 

*報酬効果
脳内の報酬系(ドパミン神経系)が、欲求が満たされたときや報酬を得ることを期待して行動しているときに活性化し、快の感覚(多幸感、陶酔感など)を与える効果。

 

精神依存
次のうちいずれか1つを含む行動によって特徴づけられる一次性の慢性神経生物学的疾患。①自己制御できずに薬物を使用する、②症状(痛み)がないにもかかわらず強迫的に薬物を使用する、③有害な影響があるにもかかわらず持続して使用する、④薬物に対する強度の欲求がある。

 

 

 

 

6-3,第三は

 下行性疼痛抑制系機能を活性化させる脊髄後角へ 「ノルアドレナリン」 と 「セロトニン」 という二つの抑制性伝達物質を放出させる。)

 この為にも脳波を疑アルファ波に誘導することです。

 これは、痛み信号を一次侵害受容ニューロンと二次侵害受容ニューロン間のシナプス伝達を抑制するために、脊髄後角へ、ノルアドレナリンとセロトニンという二つの伝達物質を放出します。

 

シナプスで痛み情報が二次侵害受容ニューロンに伝わらないようにして、痛みを和らげるものです。

 

シナプス伝達のイメージ図
シナプス伝達のイメージ図

左図はシナプス伝達のイメージです

 

ここで伝達物質に脳が「快」の時に放出する抑制性の伝達物質と、脳が「不快」の時に放出する促進性伝達物質があります。

 

ここで抑制性の伝達物質を放出して、痛み信号を伝わりにくくするものです。

 

 

 

 

DNIC 広汎性侵害抑制調節機構活性化。(脳をリラックスさせ皮膚に適度の刺激を加えること) となります。 

 この為にも脳波を疑アルファ波に誘導することです。

 

 

これを良く見ると、いづれも脳を含む中枢神経での営みです。

 

つまり、脳をリラックスさせ、快を感じさせればよいことになります。 

 

 太長寿治療が慢性痛に威力を発揮する所以ですね。

 

 

 

太長寿の出力は8Hzのスローアルファ波です。 これは高僧が座禅を組み瞑想にふけるときの脳波です。  脳をリラックスさせ精神活動を円滑にします。 自律神経のバランスも取れます。 集中力も上がります。 脳内快楽伝達物質を放出します。

 

 

これが慢性痛治療には必要だったのです。 

 

 

 

 

 

7、最近の皮膚科学的観点から

 

また最近の皮膚科学的観点からでは・・・・・・

 

 

 

筋・筋膜性疼痛症候群は筋・筋膜由来が原因と考えられています。

 

しかし、最近の皮膚科学の面から考えると、ストレスなどで、表皮が発痛物質や

 

神経伝達物質などを産生します。

 

 

神経伝達物質は興奮性と抑制性があります。

 

この興奮性神経伝達物質などは、シナプス(神経の接続部)で痛みの信号を更に

 

増幅します。 

 

 

したがって、表皮で産生された、発痛物質や興奮性神経伝達物質

 

が、表皮下に多く存在するポリモーダル受容器により、感知され、 C線維

 

神経を通って脳に伝達されます。 普段は痛みを感じるレベルで無いのに痛みを

 

感じることになります。

 

 

これらは勿論画象診断では映りません。

 

このように表皮の反応にも大きくかかわることが明らかになっていま

 

す。

 

 

 

 

 私は治療中患者さんとの会話で、 「保険医療(病院)で治療できる痛みや、

 

緊急で重篤な場合は病院での治療がよいと思います」と言います。 (保険適

 

用で安く治療できる。 また緊急で重篤な時は、まさに現代医療の独断上だか

 

らです。)

 

しかし、それでは満足できない場合や慢性痛など (特に線維筋痛症や手術をしたくない場合) はこの “太長寿トリガーポイント治療 が威力を発揮しますよ」  と話す。

 

なぜなら慢性痛の場合、心理社会的な要因(痛みの原因が器質的に特定できない)が原因になる場合が多くあります。

 

レントゲンやMRI(画像診断)検査では診断できないからです。(痛みは画像に映りません)

痛みの大多数は 「筋・筋膜性の疼痛症候群」です。

 

また仮に画像診断で異常が見かっても、必ずしもその異常が原因でない場合も多くあります。(腰痛などでは85%以上あると言われています。)

 

例えば椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、変形性の膝関節症などと診断され、手術を勧められたが手術はしたくないと思う場合等がそれに該当します。 

 

これらの診断でも手術なしで保存療法(”太長寿トリガーポイント治療”)で治癒できる場合がかなり多くあります。

 

 

手術は最後の手段と考えた方が良いかもしれません

 

 

当院の治療はそのような考えで行っています。

 

 

そして、低周波治療器太長寿の効果的使用法を理解いただければ、 自分で自宅で

 

治療 が簡単に行えます。

 

 

 

 

 

 

8、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)

8-1,筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)

 

                   筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)詳しく

 

慢性痛の殆どは筋・筋膜性疼痛症候群(筋肉と筋肉の膜の痛み)からの始まりです。 つまり、最初は痛みを感じる神経末端からの刺激です。  それにストレスなど心理社会的要因が加わり、神経系が可塑的感作をおこした状態です。また、自律神経も関与しています。

 

 その場合は痛みの発信地にトリガーポイントという筋肉線維にしこりが形成されています。 

痛みが先か?、 トリガーポイントが先か? なら、①筋肉のシコリ(硬結)、②痛み、③トリガーポイント形成、でますます痛み増強でしょうか?・・・。 痛みの悪循環とでも言いましょうか。

 

 トリガーポイントが形成されると関連痛が生じます。

 

 

・逆に言えばトリガーポイントが形成された痛みは 「筋・筋膜性の疼痛」で「慢性痛」と言えます。

 なぜなら、トリガーポイントは筋肉か筋膜に形成され、しかも慢性痛の時です。

 

 

 

痛みの殆どはこの関連痛を伴っています。

 

 

トリガーポイント化して硬結した筋肉図
トリガーポイント化して硬結した筋肉

 

 

左図はトリガーポイント化して硬結(こうけつ)した筋肉

原因のわからない痛みは、筋肉の緊張による筋肉性疼痛(ケイレン、引っ張り、こわばり、こり)です。 

筋肉の微小損傷が始まりです。

カルシュウムイオンの損傷細胞内流入から始まります。 この細胞内カルシュウムイオン流入が起きると、筋肉が意識しないのに勝手に収縮し、拘縮、硬結、トリガーポイントへと変化していきます。 血行不足→酸素不足→痛み信号発生→脳に伝播となります。

 

 これが昂じると慢性痛で、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)、もっと言えばカウザルギーなどへ変容していきます。(CRPS)

 

また慢性痛となれば上記にプラスして、ストレスによる、うつ状態となり、痛み閾値(いきち)(痛みを感じるレベル)の低下が発現し、痛みの悪循環に陥いります。

 

 

慢性痛には筋肉のこわばりが有ります。 このこわばりを伸ばす時、痛みを強く感じます。

 

 

 

8-2,闘値を下げる要因

 闘値(いきち)(痛みを感じるレベル)を下げる要因(痛みを感じやすくなる要因)

 

神経トラブル、不眠、疲労、不安、恐怖、怒り、悲しみ、ウツ、孤独感、いらだち等。

 

 

8-3,闘値を上げる要因

闘値(いきち)(痛みを感じるレベル)を上げる要因(痛みを和らげる要因)

 

人との触合い、気分の高揚、熟眠、気晴らし、楽しいことへの集中、安らぎ等。

 

 

 

 

8-4,痛みはストレス

 

 激しい痛みは生体にとって強いストレスとなります。

最近の研究からストレスが免疫機能と密接に関連し、痛みというストレスによって免疫機能が押さえられ、ひいては癌などの増大を促進する可能性が指摘されています。

 

 

それ故、生体にとって不必要な痛みを取り除くことは、生活の質の立場のみでなく免疫機能の面からも非常に大事であります。

 

 

慢性痛や、筋・筋膜痛症候群( MPS)ば当院(楽楽痛み研究会)の最適応症です。是非お試し下さい。

 

当院の治療は直接痛みの元となったトリガーポイントに働きかけると、共に脳波をアルファ波に誘導し、脳を含む中枢神経系や末梢神経系に働きかけ、人体が持っている疼痛抑性機構を賦活させ、本来のあるべき姿に戻すことを目的に行います。

トリガーポイントとは何か?

トリガーポイントは、最新の定義では「過敏化した侵害受容器」といわれています。正常な組織を損傷するか、損傷する恐れのある刺激(=侵害刺激)に反応する受容器が、過敏になった状態のことです。トリガーポイントは、関連痛や知覚過敏(しびれ)・違和感といった症状のほかに、感覚鈍麻・発汗・めまいなどの自律神経症状を引き起こすこともあります。

このトリガーポイントによる痛みやその他の症状を引き起こす症候群を、筋膜性疼痛症候群(Myofascial Pain Syndrome, MPS)と呼びます。日本ではまだ筋膜性疼痛症候群という病気自体はあまり知られておらず、「筋痛症」とも呼ばれることがあります。
(参考:白石吉彦先生記事「筋膜性疼痛症候群とはどんな病気?原因が分からなかった痛みの正体」)

トリガーポイントの好発(よく発生する)部位は、筋肉が骨に付着する部分、筋肉と筋肉が連結する部分、筋腱移行部、また力学的にストレスのかかりやすい場所などです。そして、その多くは筋膜に存在します。最近では、特に重積した(厚くなっている)筋膜にあることがわかってきました。またトリガーポイントは筋膜以外に、腱・靭帯・脂肪などの結合組織=Fascia(ファシア)にも存在します。

トリガーポイントの歴史的背景

約5300年前の人類最古の冷凍ミイラとして知られている「アイスマン」の背部や下肢には、刺青の跡があります。その位置は現代でいう「ツボ(経穴)」に一致しており、経穴治療をした痕であると推測されています。その後、古代中国でも鍼を用いて皮膚・筋肉を刺激する治療が3000年以上前に開始されました。

西洋でも、筋肉から生じる関連痛は、1938年に John Kellgren (イギリス)によって報告されており、1988年にはアメリカ合衆国元大統領ジョン・F・ケネディの主治医、Janet G.Travell と共同研究者の医師であるDavid G.Simons が、筋膜性疼痛症候群(Myofascial Pain Syndrome; MPS)の概念を書籍(Travell JG, Simons DG ; 1983)で次のように提唱しました。

Myofascial Pain Syndrome:トリガーポイント(Trigger Point)によって引き起こされる知覚症状、運動症状および自律神経症状(を呈する症候群)。

しかし我が国の医学教育では、痛みの発生源として筋膜が想定されていません。結果的に、必要のない手術や過剰な内服薬(痛み止め、抗不安薬、抗うつ薬など)投与が数多く行われています。これらを是正することは、患者の利益になることはもちろん、医療費の適正な使用にも結びつきます。

トリガーポイントが最注目された理由、エコーの進化

エコーガイド下筋膜リリースを行う木村先生

最近まで、トリガーポイント治療の効果は一定ではありませんでした。この原因は、医師が患者の訴える関連痛の部位だけに注射していることが多いためでした。本来は、患者が自覚しにくく症状の原因となっているトリガーポイント(active Trigger Point)に治療しなければなりません。また注射をする深さも、注射の感触、患者のヒビキ(反応)などに頼っていたため正確ではありませんでした。

しかし、4~5年前から運動器エコーの進歩によって画像がより精密になり、トリガーポイントが存在することが多い筋膜の重積が鮮明に見えるようになりました。また、生理食塩水を使って筋膜をリリースする方法が非常に効果的であるという事実が、臨床医の間で広まりました。さらに、MPS研究会でも積極的に啓蒙活同をしています。これらの理由によって、トリガーポイントの治療を積極的に取り入れる医師が増えました。

エコーを使うことによって、専門医でなくとも臨床で遭遇することが非常に多い痛みの治療が、安全・確実に行えるようになったのです。

トリガーポイントが生じる理由、なぜできるのか?

トリガーポイントが形成される要因は、主に「不動」と「使いすぎ」と考えられています。長時間同じ姿勢を維持したまま動かさないこと、あるいは同じ筋肉を酷使すること(オーバーロード)によって筋肉に微小な損傷や炎症が起こり、筋膜に癒着が起きます。そこにトリガーポイントが生じるのではないかと考えられます。

その他にも様々な原因があるともいわれていますが、正確にはわかっていません。ただ、加齢によって体全体の水分が減ることで筋膜は癒着しやすくなります。経験的には、40歳からトリガーポイントができやすくなると考えています。栄養状態や糖質の過剰摂取も筋膜の癒着に関連がある可能性が報告されています。

トリガーポイントとツボ、違いは?

トリガーポイントとツボ(経穴)は、約8割が一致していると言われています。トリガーポイントができやすいところを、先人が「ツボ」=経穴として治療したものでしょう。ここ数年、鍼治療においてもエコーを利用する先生が増えています。鍼治療もエコーを使用することによって急速に進歩していくと思われます。

トリガーポイントを放置していると「関連痛」を引き起こすことも

トリガーポイントは関連痛と呼ばれる痛みをひきおこすことがあります。どうしてこの関連痛が発生するのか、いくつか仮説はありますが詳しいメカニズムはまだ正確には解明されていません。

関連痛と痛みの原因であるトリガーポイントが一緒であれば、マッサージなどで治療することが可能です。しかしこの関連痛は、トリガーポイントとなる場所と同じ場所に出るとは限りません。実際のトリガーポイントと痛みを感じる部分が離れていると考えられえる場合には、関連痛パターンを参考にしてトリガーポイントを判別します。

トリガーポイントは放置すると症状の連鎖を引き起こすことがあります。筋膜の緊張状態が長引いて新しいトリガーポイントが生まれると、症状が複雑化する原因となります。症状の悪化を防ぐためにも、トリガーポイントは早い段階で治療する必要があります。

  • トリガーポイントの診断治療手順など、さらに詳しく知りたい方はこちらをどうぞ

関連痛とは?痛みの原因となるトリガーポイントは異なる場合が多い

トリガーポイントは注射で治療する

トリガーポイントに生理食塩水を注入する治療

トリガーポイントの治療方法には、健康保険が適応されるものとそうでないものがあります。健康保険が適応されるものは局所神経ブロック概念のもと、1994年に「圧痛点(圧迫したときに痛む点)に局所麻酔剤あるいは局所麻酔剤を主剤とする薬剤を注射する手技」という定義のもとで認可されました。

これは「患者に痛みの一番強い部位を指先で示してもらい、施術者が同部を指で圧迫して索状硬結(Taut band:TB)として触れる過敏点を確認し、同部位に注射する」とされています。トリガーポイントと関連痛が離れている場合、この方法では十分な効果を期待することは難しいとされています。

トリガーポイント注射は、痛みの緩和という従来の治療目的のほかに、筋肉を酷使するスポーツ選手にも一定の効果を確認できる方法として認識されるようになってきました。ウェイトトレーニングなどの負荷が原因となって生じた筋膜の癒着をトリガーポイント注射によって改善することで、パフォーマンスの維持や向上を期待できるうえ、局所麻酔不要というメリットがあるため、筋肉を酷使するスポーツをする人たちの間での知名度が上昇するといわれています。

  • トリガーポイントと関係の深い「神経ブロック」について、さらに詳しく知りたい方はこちらをどうぞ

トリガーポイントの注射。生理食塩水の注入が効果的

トリガーポイントの第一人者、木村裕明先生が考えるトリガーポイントの意義や注意点とは?

日々多くの患者さんの痛みと向き合い、治療する木村先生

トリガーポイントは、放置をすれば新しいトリガーポイントを発生させる原因にもなるため、トリガーポイントは早期の解消が必要とされています。「不動(動かさなすぎ)」と「使いすぎ」がトリガーポイントの原因と考えられています。

治療にはトリガーポイント注射を行う以外にも、患者さんに対して「認知行動療法」を行う必要があると考えています。トリガーポイントは再発することもあります。患者さんにも痛みの原因が筋膜にあることを知ってもらい、日常の行動に変化を与えるようにすることができれば、患者さんが自分自身で痛みの状態をチェック・改善することができるようになるのではないのでしょうか。

筋膜リリースを行うとき患者さんにもモニターを確認してもらうことで、痛みが改善される感覚を体感すると同時に、痛みの原因が筋膜にあることを理解していただきやすくなります。そして、痛みの再発を防ぐためにも日常生活のなかに取り入れてもらうよう指導します。

トリガーポイント治療の注意点

痛みの改善のためトリガーポイント治療を受ける方のうち約90%の患者さんに症状の改善が認められます。しかし、治療を受けたすべての患者さんに対して効果があるというわけではありません。とくに特定の薬を服用していることが痛みの原因と考えられる時には、この薬の服用量を減らす、もしくは服用をストップしていただきます。

 

また、2~4週間治療をしても効果がみられないときには、ほかの原因が考えられますので、MRIなどによる検査を実施します。

線維筋痛症とは

線維筋痛症は、一般的な検査をしても原因が見つからないにもかかわらず、全身の強い痛みやこわばり、睡眠障害、うつ状態などさまざまな症状が生じる病気です。脳の機能障害が原因と考えられており、早期に発見・治療して症状の軽減を目指します。

原因

線維筋痛症の原因イメージ

線維筋痛症の原因はまだよくわかっていませんが、有力な説として、脳が痛みの信号を感じる機能に障害が起きていると考えられています。脳には痛みの信号を伝える機能(アクセル)と信号を抑える機能(ブレーキ)が備わっていますが、何らかの原因でこの機能に障害が生じ、ブレーキが効かない状態もしくはアクセルを踏み過ぎた状態になると、通常では痛みを感じない程度の弱い刺激でも痛みを感じるようになります。このように、脳の機能障害が痛みの原因であるため、線維筋痛症では痛みやこわばりなどの症状が見られる部位を検査しても、異常は見られません。

こうした脳の機能障害は、心理的・社会的なストレスや外傷がきっかけとなって発症する事が多いと考えられています。ただ、ストレスを受けた人すべてが線維筋痛症を発症する訳ではなく、まだよくわかっていないことも多いため、現在でもさまざまな議論・研究が行われています。

症状

線維筋痛症のさまざまな症状(上位1)グラフ”

線維筋痛症の主な症状は「強い痛み」です。線維筋痛症は、痛みの部位が全身であったり、身体の一部であったり、痛みの部位が流動的です。痛み以外の症状では、「疲労感・倦怠感」、「こわばり感」、「睡眠障害」、「うつ状態」などをはじめ、さまざまな症状が報告されています。
こうした症状は悪影響を及ぼし合って進行・慢性化しやすく、その結果、日常生活に支障をきたすこともあります。

  • 痛み
    痛み
  • 疲労感・倦怠感
    疲労感・倦怠感
  • こわばり感
    こわばり感
  • 睡眠障害
    睡眠障害
  • うつ状態
    うつ状態

診断法

線維筋痛症は一般的な血液検査や画像検査などでは異常が見つかりません。そのため、線維筋痛症の診断のためには、主症状である痛みの範囲と強さを調べます。最近では、線維筋痛症の簡易的な診断(「スクリーニング」といいます)ができる質問票も活用されています。

診断基準

圧痛点イメージ

線維筋痛症の診断は、(1)広範囲(右半身/左半身、上半身/下半身、体軸という身体の真ん中)の痛みが3ヵ月以上続いていること、(2)図に示した18ヵ所(圧痛点といいます)を指で押して、11ヵ所以上で痛むこと、が条件となります。
ただし(2)については11ヵ所以上なくても、医師の判断で線維筋痛症と診断されることもあります。

スクリーニング用質問票

線維筋痛症スクリーニング質問票イメージ

患者さん自身が質問に答えることで、線維筋痛症を簡易的に診断できる(「スクリーニング」といいます)質問票も活用されています。

※スクリーニングは診断ではありませんので、最終的には医師が総合的に判断して線維筋痛症かどうかを確定診断します。

線維筋痛症スクリーニング質問票PDFファイルへリンクします

診断のつきにくい線維筋痛症

線維筋痛症は早期に診断して治療開始するのが重要であるにもかかわらず、従来の一般的な検査では身体に異常が見られないため、正しく診断されにくいという課題があります。もし、質問票で痛みをチェックして「線維筋痛症の可能性がある」という結果だった場合は、なるべく早くに医師に相談するようにしましょう。

治療法

線維筋痛症の治療では、運動療法や認知行動療法、心理療法に薬物療法などを組み合わせる多面的アプローチが行われます。線維筋痛症に対する特効薬はないため、少しでも効果があり症状がやわらぐような治療法を、医師と患者さんが一緒に探していくことが大切です。
線維筋痛症だけでなく他の病気も見られる場合は、その病気を治療することで線維筋痛症の症状も改善することがあります。

線維筋痛症に対する多面的アプローチ

線維筋痛症は原因がよくわかっていないため、すべての患者さんに共通した治療方法はありません。しかし現在、新しい治療薬も登場しています。 
線維筋痛症友の会によると、線維筋痛症の治療には、運動を伴った多面的アプローチが推奨されています。それは患者さん個々に見合った適度な運動と薬物療法を組み合わせることで、治療効果を高める試みです。痛みが強い患者さんでは、薬物療法によって痛みをやわらげ、運動が可能な状態を作ります。その後、適度な運動によって筋肉の強化や規則的な日常の睡眠を確保し、線維筋痛症の徴候を改善させます。また、病気によって引き起こされた情緒障害を心理学的方法(心理療法など)によってサポートし、患者さんの痛みを悪化させるストレスを軽減します。

薬物療法

薬物療法

従来のいわゆる非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)などは効果が認められないケースがあり、最近ではいくつかの薬剤が線維筋痛症の痛みの軽減に効果があるとして、効能を取得し使用されています。
さらに、痛みで眠れない患者さんのために、睡眠導入剤や睡眠薬を使用することもあります。薬物療法については、医師の指導下で行うことが必須となります。

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運動療法

運動療法

自分にあった定期的な運動(ストレッチ、腹式呼吸、太極拳など)を行います。運動により血行が改善し、筋肉の代謝が促されます。また、運動は痛みを調整する物質を増やすといわれています。

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認知行動療法

認知行動療法

痛みについての誤った認識を改善させる「認知療法」と、日常生活の正しい行動を学習させる「行動療法」を組み合わせたものです。当面の問題解決に際して、効果的な対処法の習得を目的とした心理療法のひとつで、有効性が示されています。

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心理療法

精神医学の専門家によるカウンセリングを行います。線維筋痛症には、かなり心理的・社会的ストレス要因が関係しているといわれており、その要因を探って、感情的な側面や性格的特性に対してアプローチします。

大腰筋の起始は2種類ある

大腰筋 起始ー停止

 

まずは大腰筋の全体像を図で理解していきましょう。上の図のように大腰筋は、体幹部と下肢をつなぐ唯一の筋肉です。

 

大腰筋 全面

 

この図をもう少し詳しく見ていくと下の図のように、深頭と浅頭の2種類の起始があることがわかります。

 

大腰筋 深頭

 

深頭の場合、肋骨突起と呼ばれる部位に付着しています。ちなみに、この肋骨突起、横突起と間違われやすいのですが、実は別物です。腰椎の横突起は、上関節突起の外側に小さく盛り上がっている部分で、乳頭突起と呼ばれています。

 

大腰筋 浅頭

 

浅頭の場合、Th12〜L4の椎体に付着しているのが特長です。2種類の起始の違いは、運動に現れ矢状面の動きを浅頭、水平面・前額面の動きを深頭が行っていることが予測されます。この二つを合わせてみると下記の図のようになります。

 

浅頭・深頭

 

今度は、大 腰筋の走行に詳しくなりましょう。

大腰筋は安定に働く筋の走行をしている

 

先ほど、大腰筋に関して、「体幹と下肢をつなぐ唯一の筋である」とお伝えしました。つまり、非常に長い筋肉となります。よーくみてみると、恥骨結節のあたりで、少し走行が変わっているのがわかります。

 

大腰筋 滑車機能

 

注目して欲しいのが、この部分、滑車のような機能になっているということです。大腰筋は、その筋の長さゆえ、筋が収縮する距離が他の筋よりも長いです。(※脊柱起立筋などは、細かい筋線維が多数集まって長く見えている)筋の特性上、筋収縮の距離が長いほど筋の発揮は弱くなる傾向にあります。

 

そこで、重要になるのが恥骨結節での滑車機能です。滑車の利点は、小さな力で、大きな力を物体に伝えができる原理ですから、大腰筋のように長い筋肉には重要になるわけです。

 

テコの原理の観点から考えても、大腰筋は、非常に面白い筋であることがわかります。この滑車機能は、テコでいう「第1の原理」にあたります。テコに関する説明は、下の図を見てください。

 

テコの原理

 

ちなみに、「第1の原理」は安定性にとんだ機能であるため、姿勢保持筋である大腰筋にとっては、もってこいの構造ですね。

 

大腰筋はこんな走行で脱臼しないの?

 

結論から言えばしません。上の写真を見ていると、恥骨結節だけで引っかかっているため、股関節を屈曲したら筋がたわみ、外れてしまいそうですよね?でも大丈夫!人間の身体は、そんなやわじゃありません。

 

大腰筋 鼠蹊靭帯

 

上の図を見てみてください。大腰筋の前に細長い線維が靭帯が走っています。鼠蹊靭帯ですね。この鼠蹊靭帯があることで、前方への脱臼を抑制しています。また、大腿神経、動脈も同じように鼠蹊靭帯の下を通過しています。ちなみに、心臓からでた大きな血管、胸大動脈は、横隔膜を貫くと「腹大動脈」に名前を変え、骨盤の前方で「左右の総腸骨動脈」に名前を変え、そこから「外腸骨動脈」になります。そして、鼠蹊靭帯を越えると「大腿動脈」に名前が変わります。

 

これが解剖学の面白いところです。全く同じ神経でも、走行場所が変わると名前が変わります。これをセットで覚えておくと、臨床で役に立ちますよ。

大腰筋は働き者

 

さてここで問題です。一番初めに出した、大腰筋の表で筋の作用が書かれていました。その特徴的な作用は3つあります。答えよ。

 

わかりましたか?

 

不意を突かれたでしょ!?

 

さて答え合わせです。

大腰筋 股関節屈曲0

まず、股関節屈曲0°〜15°くらいまでは、大腿骨頭を臼蓋に押し付ける作用があります。これを「求心位に保つ」と言ったりします。前回解説されてた梨状筋にも同じような作用がありましたね。(梨状筋の作用を図で覚えよう

 

つまりここでの収縮は、遠心性収縮です。(筋収縮に関しては、こちらをご覧ください)次に、下の図を見てください。

 

大腰筋 股関節屈曲40

 

次は、股関節屈曲15°〜45°くらいまで、徐々に腰椎が前弯してきます。これにより、腰椎の安定化がはかれることがわかります。腰椎が前弯することで、横隔膜の張力は増し、骨盤も前傾方向に運動(後傾位からの場合)してくるため骨盤底筋が働きやすくなります。つまり、体幹の安定構造を作り出す動きですね。やはりここでもまだ、遠心性収縮です。

 

大腰筋 屈曲45

 

いよいよここから、大腰筋の求心性収縮が始まります。股関節屈曲45°以上になるとようやく、求心性収縮での股関節屈曲に大腰筋が作用してきます。つまり、股関節の求心性収縮を強化したい場合、股関節屈曲45°以上に設定してからでないと鍛えられないということです。

 

ただし、例えば歩いている中で股関節屈曲45°を超えることは、ほぼないと思います。ということは、大腰筋を強化する上で、臨床的に必要な運動療法の選択は、股関節伸展運動を伴った、大腰筋の遠心性収縮のトレーニングではないかと考えられますね。

 

大腰筋をトレーニングしよう

大腰筋エクササイズ1

 

上の図を見てください。いきなり抗重力位で行うのは難易度が高いので、背臥位で行います。足の裏のポイントをセラピストが抑えます。(脛骨の真下)患者には、真下に蹴ってもらうよう指示します。この時、つま先で押さないように気をつけてください。最初は、押すのが難しいので、セラピストが、足裏を頭側に押して荷重感覚を入れてあげましょう。

 

大腰筋エクササイズ2

 

次は難易度アップ。うつ伏せになり、股関節を伸展してもらいます。この時、ハムストリングスの収縮が入ったのち、大臀筋の収縮が入るようにしてください。膝関節は伸展位です。少し難しいですが、脊柱起立筋が収縮してしますと、大腰筋が抑制されやすくなりますので、気をつけます。あまり大きく足を上げる必要はありません。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?解剖学をきちんと学ぶと、いろいろなことがわかってきます。まずは、解剖の教科書を引っ張り出して、名前を覚えるのではなく、よく観察しましょう!

お役立ち情報

3章 4.筋の収縮様式とトレーニング

筋収縮の分類

運動療法を実施する際や筋機能を評価する上で重要な筋収縮の分類について基礎的な部分を紹介します。

以前から説明される筋収縮の分類としては、上図にあるように、関節動作を伴わない「静的」な「等尺性筋収縮(アイソメトリック コントラクション)」と関節動作を伴う「動的」な「等張性筋収縮(アイソトニック コントラクション)」の2種類が代表的なものでした。

「等速性筋収縮(Isokinetic Contraction:アイソキネティック コントラクション)」は、1960年代中頃、ニューヨーク大学 整形外科学教室とテクニコン社(Technicon Corporationによる共同研究が行われ、1967年に Hislop、Perrine、Thistle らによる新たな論文が発表され、初めてこの概念が紹介されました。

(参考論文1、2)

「等尺性筋収縮」と「等張性筋収縮」の状態は日常の動作中にある状態ですが、「等速性筋収縮」と言う状態は日常動作中にはなく、人為的に機械を介して作られるものです。

等尺性トレーニングや等張性トレーニング以上の高い効果を生み出すために、等尺性と等張性の利点と弱点などを踏まえ「等速性(アイソキネティック)」が誕生しました。これによって個別筋のトレーニングのみでなく、よりパフォーマンスとしての筋力評価やトレーニング方法の研究が進展したといえます。

近年の筋収縮(筋の運動)について述べられている殆どのものは、「等尺性筋収縮」、「等張性筋収縮」、「等速性筋収縮」が並べて解説されていますが、何世紀にも亘る運動療法の歴史の中で、アイソキネティックの理論が登場してから丁度半世紀を越えたことになります。

ここでは簡単にそれぞれの筋収縮様式の特徴を紹介します。

疼痛管理

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治癒は一般に3段階に分けられる

治癒は一般に3段階に分けられる: 1) 急性炎症段階、 2) 修復段階、3) 再構成段階

 

1) 急性炎症段階

傷を負ってから最大3日間この段階が続く。

(Kellet J: Acute soft tissue injuries ? A review of the literature. Med Sci Sports Exerc 1986; 18:489-500)

この期間中、組織の血流と充血が増大する。そのために痛み、発赤、発熱、および腫脹が起こる。この段階での治療は痛みを抑え、炎症を弱めることに集中するべきである。冷やす、圧する、受動的ストレッチを与える、安静にする、支えるなどの手法が有効である。痛みがあまりひどくなければ脊柱マニピュレーション療法(SMT)を使ってもよい。

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2) 修復段階

この期間は約3日から6週間である。

(Kellet J: Acute soft tissue injuries ? A review of the literature. Med Sci Sports Exerc 1986; 18:489-500)

瘢痕が形成されるのが、この段階の特徴である。この期間中に組織の新しい土台をつくるために、身体はコラーゲンの敷設に専念する(表1参照)。このコラーゲンは元の組織よりも脆弱である。それは第一に弾性特性が元の組織と違うのがその理由であり、弾性が以前とは異なることから、負傷前と比べて可動性も低い。第二に、負傷以前のコラーゲンは組織の用途に合った方向に並んでいるが、新しいコラーゲンの配列にはそうした配慮がされていない。その結果、前の組織よりも弱い組織になる。

この段階でも治療はまだ痛みを抑えることを中心にするべきである。さらに重要なポイントとしては、治癒過程に入った軟組織に張力を加えると線維網は強制的により整った状態に配列されるということである。整った配列によって、瘢痕はより機能的に適応できるようになる。

(Cyriax J: Orthopaedic medicine, diagnosis of soft tissue lesions. Vol. 1, London England: Baillier Tindall; 1982)

(Grieve GP: Modern manual therapy of the vertebral column. New York 1986; Churchill Livingstone)

つまり、受動モビリゼーション、マッサージ、およびSMTは、痛みを和らげるばかりでなく、劣悪な瘢痕形成によって将来不具合が生じるのを防ぐためにも、どれも有用な手段である。治癒過程に関する研究をおこなった感想としてWooは次のように述べた。「腱のモビリゼーションによって、瘢痕形成を邪魔することなく有効な修復結果が得られるようだ」。

(Woo SL-Y, Buckwalter JA: Injury and repair of the musculoskeletal soft tissues. J Orthop Res 1987; 6:907-931)

さらに、Wooはモビリゼーションによって栄養交換も改善したように思われるとして、「明らかにモビリゼーションによって腱鞘に吸い上げ効果が生まれ、栄養状態が改善された」とも述べている。

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3) 再構成段階

治癒の最終段階は1カ月から12カ月ほど続く。

(Kellet J: Acute soft tissue injuries ? A review of the literature. Med Sci Sports Exerc 1986; 18:489-500)

この段階では、急速なコラーゲンの敷設に代わって、内的再配列と既存のマトリックスの再構成がおこなわれる。この時期、身体は新たにつくられた組織の品質・柔軟性・耐久力の改善に努力を注ぐ。修復段階と同じく、再構成段階もカイロプラクターのおこなうことに影響を受ける。 治療は、修復段階の治療と似ているが、目的が異なる。また、この段階では活発な治療がおこなわれる。

約9か月から1年で、身体は修復するのを終了する。しかし、患者は第3段階で治癒が未完成のまま取り残されて瘢痕形成が残留状態になる。一般に、1年以上傷を抱えている人はすでに治癒段階にいるとは言えない。というのも、身体がすでに修復作業をやめてしまっているからである。この時点での残留疼痛はコラーゲンの瘢痕形成の結果生じるものである。この時期になると、以前負傷した場所からは別の種類の痛みがでている。そしてこのメカニズムを「ディネルベーション・スーパーセンシティビティー」(神経除去性過敏)と呼ぶ。 ワシントン大学医学校のチャン・グン医学博士はこれについて詳細な説明をおこなっている。

(Gunn CC: Pain and misperceptions in neuropathy or type three pain. International Conference on Acupuncture and Chronic Pain 1983; New York)

 

 

スーパーセンシティビティー

傷を負うと、炎症をはじめ、治癒過程を構成するその他の要素が働き始める。負傷すると、神経組織が損傷し、多くの場合に神経が破壊されるなど諸々の影響を受ける。キャノンの法則(Cannon’s Law)によると、脳と神経の結合部が損なわれると、身体のその部分が過敏になる。これは、その部位に残っている細胞が負傷した組織で仕事をするようにと命令を受けるからである。負傷した箇所で神経構造が増殖して、過度の感受性がつくりだされる。その感受性は1000倍にも高まることがある(表4参照)。「スーパーセンシティビティー」と呼ばれるのはこのためである。神経構造の増殖は、骨格筋、平滑筋、脊柱のニューロン、交感神経節、副腎、および汗腺で起こるほか、脳の細胞でも起こる。つまり、遠心性神経細胞と求心性神経細胞の両方が影響を受ける。治癒の最初の2段階が完了しても「スーパーセンシティビティー」は消えない。

正常な神経細胞を持つ正常な筋肉(表1)

表 1

炎症を伴う負傷した筋肉と神経疼痛細胞の移動/増加(表2)

損傷を受けると、負傷箇所の周辺に疼痛細胞が増殖して、過敏度が増す。

損傷に炎症が伴うと、疼痛はより激しくなる。

表 2

炎症を伴う損傷した筋肉と、不適切な瘢痕組織の形成(表3)

瘢痕組織が形成されはじめる。活動したり、おだやかな運動をすると、繊維は筋肉繊維と同じ方向に並ぶ。ここに示す例では繊維はでたらめに並んでいる。これは、運動が足りなかったことを示すものである。こうした繊維は周囲の組織に比べて弾性が低い。そのため、硬化、硬変、および可動性の減少が生じる。

表 3

炎症はないが瘢痕組織と疼痛細胞が残っている状態の治癒した筋肉(表4)

治癒すると炎症が消散して、疼痛の主な要素が取り除かれるが、いったん傷を負った組織は疼痛細胞に取り囲まれた状態が続いている。残った瘢痕繊維の並びも正常ではなく、可動性も低い。そのため、その部位は柔軟性が低く、再び傷を負いやすい上に、圧力や伸張を受けると、疼痛に対してきわめて敏感である(神経除去性スパーセンセティビティー)。

表 4

例えば足首を捻挫した場合、2か月もすると、傷の痛みはとれる。しかし、捻挫した組織を親指で押してみると、まだ痛いのが分かるはずである。さらに、同じ足首に再び軽い怪我をすると、症状はただちに戻ってきて、軽い怪我から想像するよりも2~3倍の強さの痛みが起きる。痛みの程度は知覚の度合いで測ることはできない。したがって、痛みは残っている傷を測定する良好な方法とはなり得ないのである。

古い傷に何が起こっているかといえば:

ストレッチ、圧力などに対して過剰に敏感な組織が増加する(求心性)。

この敏感な組織は筋肉の収縮にも過度に反応する(遠心性)。

コラーゲン線維が不揃いに敷設され、そのため脆弱な組織ができあがる。

また、このコラーゲンは弾性も低いため、組織の可動性は低い。

負傷から6~9か月たつと、傷の炎症は消えているので、標準的な検査手続きでは発見しにくくなる。顕微鏡レベルでは、痛覚細胞は過剰に反応するため、負傷した部位は接触やストレッチに対して異常に敏感になる。運動神経細胞は過剰に反応して、散在性の不随意収縮を起こさせ、これがときどき麻痺となって発現する。コラーゲン線維は弾性に乏しく、不揃いに並んでいるために、負傷部位は弱く柔軟性は少ない。ここで再び強調しておきたいのは、この負傷部位は皆無ではないが、炎症はほとんどないということである。そのため、標準的な検査手続きでは簡単には発見できず、痛みも散在的である。

このような組織損傷が発生した部位は、治さずに放置すると、筋肉が散在的に拘縮するので組織が可動性を欠き、また患者が負傷個所をかばい過ぎることもあって悪化する。組織はさらに収縮して硬くなる。これが線維増生と呼ばれるものである。こうした線維は、いわゆる「トリガー・ポイント」と呼ばれる局部的な敏感スポットを持つ。

1年後には、患者は慢性の症状を抱えることになる。

これが、カイロプラクティックの治療院を訪れる今日の患者の平均像である。

彼らはすでにメディカル病院のドクターにも診てもらっている。抗炎症薬は彼らには効かない。それはもちろん、彼らには炎症などはないからである。ドクターからは安静や固定器や支持器の使用を勧められていたかも知れないが、これもやはり効果がない。これらは非可動性や収縮を助長するだけである。整骨院にいって治療を受けた患者もいるであろう。治療を受けてよくなったと感じるかもしれないが、問題と痛みが取り除かれたわけでない。よくなったと感じるのは、収縮した組織をマッサージすることによって一時的にその個所が弛緩して楽になったからである。しかし、マッサージでは線維増成を再整列させて、過度に敏感な痛覚細胞と運動神経細胞を拡散させることはできない。

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治療過程

線維増成組織を除去して、神経組織を正常化するには、コラーゲン線維を再び整列させることが必要である。つまり、患部に機械的治療を施すことが必要であり、薬だけでは不充分である。靭帯組織と腱組織を当該部位の正常な動きにしたがって動かしてやらなければならない。

これができる治療は、受動的な強制運動(例:SMT、受動体操、および牽引)、能動運動、および深部マッサージである。

(Cyriax J: Orthopaedic medicine, diagnosis of soft tissue lesions. Vol. 1, London, England: Baillier Tindall; 1982)

これらの治療はいずれも機械的なものである。傷んだ関節に対しては、強制的に正常な動きを行なわせなければならない。これによって、並びが乱れ引張りあっているコラーゲン線維がゆっくりと解体して、適正に並んだ線維と置き換わるのである。実は、これは、顕微鏡レベルでは組織に再び傷を負わせものである。そのため、患者はこの治療が「きつい」とドクターに訴えることがあるかも知れない。しかしその時、そのドクターは目標を達成しつつあるということである。治療の翌日に軽い痛みがあるのはよい兆候である。他の治療法に比して、より効果的に関節に正常な動きをさせることが出来るのはSMTである。

 

以上のことから、カイロプラクターがめざすべきは以下の目標である:

 

痛みを除去する

可動性を改善する

スーパーセンシティビティーを除去する

 

これで、疼痛のメカニズムの基本が確立されたわけであるから、検査と再検査はこれにそって実施すべきである。もっとも効果的な検査は、疼痛、可動性、および過敏をテストする検査と神経痛関連の影響を調べる検査であろう。「気分がよくなったから」という理由で患者を放免するのは、痛み止めを患者に与えて放免するのと大差なく、適切とはいえない。

頑固な痛みの発信源は
筋肉にできたトリガーポイント

「椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、坐骨神経痛など、病名は数々あっても、痛みのメカニズムや本質は同じ『筋痛症』。身体疾患から診た病名としては『筋筋膜性疼痛症候群』と呼ぶのが妥当です。部位によりいろんな病名があり混乱のもとになっています(心因として、アダルトチルドレン、PTSD、発達障害などが関係している場合もある)。

 筋筋膜性疼痛症候群とは、要するに、筋肉痛のひどいもの、極度の筋痛症を指し、腰痛以外の、首、肩、ひざの部位の痛みやしびれも、多くは筋筋膜性疼痛症候群によるものです。

 また、筋筋膜性疼痛は悪循環を繰り返して広がる傾向があると言われています。繰り返して脳に痛みの電気信号が入力されると、脳は次第に痛みに過敏になり強く反応するようになります(中枢性感作)。不安、こだわり、完璧主義などの傾向があるとそれが顕著になります。専門医に画像で指摘されることは脳に悪影響を及ぼすことでしょう」(加茂院長)

 では、筋筋膜性疼痛症候群はどうして起きるのか。

 一般に、筋肉には柔軟性があり、丈夫なイメージがあるが、実際には、繊細で、ちょっとしたことで損傷を起こしたり、動きを悪くしたりするという。

 下り坂でのランニング、腕立て伏せを頑張り過ぎただけでも、筋肉はかすかに傷つくことがあり、治りきらないうちに、続けて筋肉を使うことで筋肉はますますこわばり、縮んでいく。この状態からもとに戻らないことを「拘縮(こうしゅく)」といい、拘縮すると筋肉のけいれんが起こって一層硬く、短縮する。この状態を加茂院長は「ワケあり筋」と呼んでいる。

 さらに「ワケあり筋」になると、高い確率で、硬いしこりのようなものができる。これが、骨と勘違いするほど硬く、押すと飛び上がるほど痛いらしい。この押すと痛いしこりがある部位、あるいはゾーンを「圧痛点(あっつうてん)」といい、中でも、押した部位だけでなく、だいぶ離れた他の部分にまで痛みが広がる(関連痛という)特別な場所を「トリガーポイント」という。

 トリガーポイントができやすい部位は、全身に100ヵ所以上もあり、従来、原因不明といわれてきた頭部、顎関節、肩、頸部(首)、腰、下肢(足)といったさまざまな場所で起こる痛みの大半を引き起こしていることが分かってきた。これが筋筋膜性疼痛症候群の正体だ。

「筋肉のしこり」と聞くと、つい、運動会の後の筋肉痛のように「ゆっくり休養すれば治るもの」のようになめてかかってしまいがちだが、侮ってはいけない。

「ふくらはぎにできたトリガーポイントが、顎の痛みを引き起こしていたり、小臀筋(しょうでんきん)というお尻の小さな筋肉のトリガーポイントが坐骨神経痛と診断される痛みを引き起こしていたり、大胸筋(だいきょうきん)のトリガーポイントからくる痛みが、狭心症と間違われることもあります」(加茂院長)

 トリガーポイントが発する痛みは、筋肉痛のイメージをはるかにしのぐ強烈なもの。筆者も取材中、トリガーポイントを押され、あまりの痛みにしばらく立ち直れなかったことがある。

いつも心に
「ドクターズルール10」

 最後に、加茂院長が「肝に銘じて日々の診療にあたっている」という「ドクターズルール10」の一部を、『腰痛は治る!』(加茂淳著)から抜粋して紹介する。これは、加茂院長が開業する前、石川県立中央病院の勤務医だった時代に、金沢大学整形外科の先輩で、上司の山田浩先生から指導されたものだという。

 ・臨床的証拠がないからといって、病気が存在しないという証拠にはならない。患者の訴えは正しいものである。医学的にあり得ないと考えずに、訴えに耳を傾けること。患者は全身で24時間、疾病と対決している。

 ・あなたが診ようが診まいが、ほとんどの外来患者の病気は治癒するものである。病人が治るのを邪魔しないのが良い医師である。

 ・痛みはいかなるときも速やかに止めること。医療では完璧よりも急を尊ぶ場合が多い。

 ・投与薬はできるだけ少数に絞ること。量が増えれば、副作用の起こる可能性は指数関数的に高くなる。老人のほとんどは服用している薬を中止すると体調がよくなる。

 読んでみると本当に、日々の診療にしっかりと反映されていることに感銘を受ける。しかも本稿で紹介した治療法はいずれも保険診療内、日本中に“高額なのに効かない治療”があふれているなかにあって比較的安価に行えるものばかりなのだ。

 さて、5月に刊行された『腰痛診療ガイドライン2019』(日本整形外科学会、日本腰痛学会監修)では、「コルセットは腰痛に効かない」ということが初めて結論づけられた。コルセットが効かないことは世界的にはだいぶ前から知られていたし、逆に「コルセットをすることで、腰痛のない人でも腰痛になる恐れがある」という研究報告さえあった。まさに「病人が治るのを邪魔」する器具が、現在に至るまで、保険点数が認められる形で使われ続けてきたことに衝撃を覚えずにはいられない。

 日本の腰痛診療は変わらなくてはいけないと思う。

 加茂院長は、「何か迷いが生じるたびに、この教えに立ち戻る」のだとか。

基本は「認知行動療法」
心配なく、よく動かす

 慢性腰痛等の治療における 「認知行動療法」とは、痛くて何もできないという間違った認知(思い込み)を、行動を少しずつ増やしていくことによって正していく治療法。

 加茂院長は、この認知行動療法をとても大切にしている。

 トリガーポイントブロック注射で痛みを止め、ポールウォーキング(参照記事:『腰痛治療のための「薬と運動」が逆効果になってしまうことが多い理由』)で運動してもらい、動ける心と体を取り戻してもらうことを目指す。

 治療にとって心理的な要因は非常に重要なようで、加茂院長は心理学についても研究し、「心療整形外科」というブログを2003年から運営している。

 腰痛に心理的要因が深く関係していることが、世間で広く認識されるようになったのはつい最近だが、かなり前から認識し、治療に採り入れていたわけだ。

ギックリ腰

現役世代の方の来院で特に多いのが「ギックリ腰」と呼ばれる急性腰痛です。

私の経験では腰椎の問題ではなく、筋肉の引きつりが原因である場合が大多数です。

日常的に疲労が溜まった腰の筋肉が、不意に伸ばされたり、捻られた事がきっかけとなり、痙攣を起こすように固まっている状態です。
鍼でその原因の筋肉を刺激し、筋肉の引きつりを解除すれば、早期に改善が見込めます。

この筋肉が原因となっている急性腰痛を、やや強引ですが、3つのタイプに大別してみます。

大腰筋タイプ

まず中腰で腰を伸ばしにくそうに鍼灸院に来られる方は、大腰筋(腸腰筋)が痙攣していることが多いようです。

このような方は、浅い部分にある筋肉を指圧してもあまり痛みがなく、腰の奥の方に痛みを感じる方が多いようです。
(大腰筋は深い場所にあるので、指圧では届きません。)

この大腰筋を痛めている患者さんには、長さ2寸5分~3寸5分(7.5cm~10.5cm)の長鍼で、大腰筋に直接刺すことにより、筋緊張を緩和します。

腰方形筋タイプ

腰方形筋は一番下の肋骨から骨盤の上縁を結ぶ、表面積の大きい筋肉です。

この筋肉の主な働きは、背骨を横に曲げることです。
この筋肉が引きつると、左右どちらかに体が傾き、姿勢が歪んでしまいます。

体を横に曲げたり、捻ったり、寝返りの際にも、ギクッと痛みが走ります。

また腰方形筋が骨盤の上縁(腸骨陵)に着いている為、その辺りを押すと痛みます。 
腰の筋肉(脊柱起立筋)が一番盛り上がった部分から外側に下り、平坦になった辺りから、体の中心(腰椎の椎体)方向に指圧しても痛みます。

このタイプも2寸5分~3寸位の鍼を使い、腰方形筋の外側から内側に向かって、鍼がこの筋肉の広い範囲を通過するように工夫して打ちます。

これは鍼灸師向け情報ですが、柳谷素霊の『一本鍼伝書』で紹介されてる「力鍼穴」刺鍼(リキシンケツ、チカラシンケツ)も腰方形筋を狙ったものだと思われます。力鍼穴に灸頭鍼をすると効果的な上に気持ちが良いです。

横突棘筋タイプ

横突棘筋は背骨の上の深い部分にある筋肉です(半棘筋、多裂筋、回旋筋の総称)。
この筋肉が引きつると、前かがみや体を反らす際に痛みを生じ、腰が固まってしまい、動かせなくなります。

このタイプは背骨の際の筋肉を圧すると、痛みが出ます。

下部の筋が障害されるとお尻の真ん中辺り(仙骨周辺)に痛みが出ます。
また腰より少し上の下部胸椎辺りに痛みが出る場合も、横突棘筋の障害が疑われます。

圧痛部の周辺を中心に、その上下の横突棘筋に鍼をします。
鍼は1寸6分~2寸の長さを使用します。ツボでいえば華佗夾脊穴に近い部位です。

横突棘筋への刺鍼は、背骨に当たる深さまで鍼を進めます。
ということは、自然と椎間関節部への刺激になり、椎間関節の捻挫が原因の急性腰痛にも同様の方法で対応できます。

またこの筋を障害されると、同じ脊髄神経後枝支配の背筋(脊柱起立筋)にも緊張が波及するようです。
そして余計に腰が固まってしまい、前にも後ろにも曲げられずに、棒立ち状態で来院されます。(これは私の想像ですが、障害された部位を保護する為に背筋を総動員して固めているのでしょう。)

脊柱起立筋もガチガチになっているケースでは、一般的に腰痛で有名なツボ、腎兪、志室、大腸兪なども刺鍼しますし、脊柱起立筋の上に乗っている下後鋸筋も緩めます。
脊柱起立筋などの表層の筋肉は、散鍼、知熱灸などソフトな施術でも筋緊張が緩みます。(これも鍼灸師向け情報。)

急性腰痛のまとめ

以上、3種類に分類しましたが、3つがオーバーラップしているケースも多々ありますし、大殿筋・中殿筋・小殿筋などのお尻の筋肉が原因のこともあります(これはお尻に鍼をします)。

筋肉が原因であると明確な場合は、東洋医学的な手法だけはなく、原因の筋肉にしっかりと鍼を届かせて、緩めてあげることが、辛い症状の解消につながります。

急性腰痛には椎間板ヘルニアもあります。排尿や排便に異常をきたしたり、下肢の感覚や運動が麻痺したものは、手術が必要になることもあり、鍼灸院では手が負えません。

しかしながら椎間板ヘルニアと診断された場合も、その痛みがヘルニアに起因するものではなく、神経を痙攣した筋肉が圧迫することにより起こる場合もあります。そのケースでは鍼灸治療が奏功することも多いです。

次に慢性腰痛についてコメントしたいと思います。

慢性腰痛

慢性腰痛も急性腰痛の鍼灸治療とほぼ同じです。
(な~んだ、つまらない。と突っ込まないでください。)

慢性腰痛には、腰に負担をかけている他の原因箇所にも必ずアプローチが必要です。
その患者さんの状態に応じ、大腿、下腿、腹部、臀部などの筋肉へも治療を加えます。

ただ、慢性腰痛の中には単なる筋肉の問題ではなく、脊柱管狭窄症、変形性脊椎症(加齢による骨の変形、骨粗しょう症による腰痛圧迫骨折後の腰痛等)によるものも多くみられます。

腰部脊柱管狭窄症・変形性脊椎症への鍼灸

残念ながら長鍼や特殊な鍼を使用しても、狭窄部位へ直接のアプローチはできません。
鍼灸は万能ではありません。
しかしながら病院で脊柱管狭窄症が原因と診断された腰痛・下肢痛であっても、大腰筋、腸骨筋、横突棘筋群、大殿筋、中殿筋、小殿筋、梨状筋(外旋六筋)、下肢の筋肉等への鍼治療を施すことによって、辛い症状から解放される方もいらっしゃいます。
変形性脊椎症・椎間板ヘルニアによる腰痛に関しても、同様の事が言えます。
(その方々は、狭窄が原因ではなく、筋肉の硬化が原因だったのでしょう。)

諦める前に、一度当院の鍼治療をお試しください。
(5回程で可否が分かると思います。)

残念ながらいくら治療を行っても、辛い症状が解消されない方もおられます。
そのような方でも、施術後数日から1週間程度は痛みが緩和されるケースもあります。
鍼灸治療が根本解決にならない事、効果が永続的ではないことをご説明し、納得の上で、定期的に通われる方もおられます。

主治医のご意見や各種情報をお調べの上で、各自で鍼灸治療の継続をご判断ください。

(筋肉や経穴への刺鍼ではなく陰部神経鍼通電等、鍼灸師に出来ることは全て試してみます。私の祖母も脊柱管狭窄症で長年苦しんでいたので、患者さんのお気持ちは痛い程分かります。現代医学・代替医療問わず、画期的な治療法の出現に期待しています。)

ストレスが引き金になることも

慢性腰痛の鍼灸治療も、筋肉への直接的なアプローチが重要なのです。

しかし厄介な事に慢性痛は心理的な要因が引き金の場合があります。

このことは、整形外科と精神科が連携して診療を行ってる大学病院があることでも、うなずけるのではないでしょうか。

東洋医学では「七情の乱れ」や「内傷」と呼ばれ、必ず病の背景に情動の乱れがあると昔から考えられています。
(ギックリ腰の場合も、体が内傷しているから、外邪(風・寒・湿など)につけ込まれてしまい、突然に腰痛が発症すると東洋医学では捉えています。)

慢性腰痛では、東洋医学的なアプローチも併用します。

具体的には東洋医学的な脈診を中心に、食事・睡眠・大小便等の問診、体形・肌の状態・動作等々の望診を基に、適切な経脈とその経脈上の手足のツボを選択し、浅い鍼を打ちます。
その後、腹部と腰部のツボへ温かいお灸を行います。
(ただしストレスが原因のケースは時間がかかります…)

リウマチ性疾患・整形外科的疾患

線維筋痛症であると診断するには、症状が似ているほかの病気と見分ける「鑑別診断」が必要となります。さまざまな症状がある線維筋痛症は、見分けるべき病気の数も多く、それらはいくつかの種類に分類されます。これから挙げる病気の診断を受けていて、線維筋痛症と共通する症状に思い当たるふしがある場合は、主治医に相談しましょう。

もっとも多く診断されているのは「関節リウマチ」

リウマチ性の病気とは、複数の部位に同時に炎症などの症状が現れる、原因不明の膠原病(こうげんびょう)に分類されるものを指します。線維筋痛症を引き起こすきっかけになることや、合併症として一緒に起きることがあります。

症状が似ている主なリウマチ性疾患

  • ●関節リウマチ(RA)
    30~50代の女性に多い病気で、関節に痛みが生じます。線維筋痛症とは異なり、関節の腫れが手の指から始まり、肘や膝などに広がっていきます。やがて、関節の軟骨や骨の破壊に至ります。線維筋痛症の診断がつくまでの間、関節リウマチであると診断されているケースがもっとも多いようです。
  • ●シェーグレン症候群
    40代以上の女性に多い病気で、線維筋痛症と同じくドライアイやドライマウス、皮膚の乾燥などが生じます。唾液腺の造影検査や、唾液量のテストなどで診断されることによって、線維筋痛症と区別されます。
  • ●脊椎関節炎
    10代後半から40代前半の男性での発症が多い病気です。強直性脊椎炎や乾癬性関節炎、腸炎性関節炎などの総称で、背中や腰に痛みが生じます。また、手足に関節炎が起きることもあります。朝のこわばりの有無や、年齢、家族歴、乾癬の有無などを確かめる基準に基づいて診断され、線維筋痛症と区別されます。
  • ●SAPHO症候群
    上述の脊椎関節炎に、皮膚や骨などの症状を伴う病気の総称です。主な症状の英語名であるSynovitis(滑膜炎)、Acne(ざ瘡)、Pustulosis(膿疱症)、Hyperostosis(骨化過剰)、Osteitis(骨炎)の頭文字が名前の由来となっています。これらの症状は、線維筋痛症ではみられません。

そのほかのリウマチ性疾患または分類が難しい病気

  • ●多発性筋炎・皮膚筋炎
  •  
  • ●リウマチ性多発筋痛症
  •  
  • ●間質性膀胱炎
  •  
  • ●過敏性腸炎
  •  
  • ●全身性エリテマトーデス(SLE)

…など

整形外科的疾患の症状が、線維筋痛症で増強されることも

整形外科疾患という呼び名は、骨や筋肉、関節などに、痛みやしびれなど症状が現れる病気の総称として用いられます。リウマチ性疾患と同じく、線維筋痛症の発症の引き金や合併症となるのに加え、線維筋痛症が整形外科的疾患の症状が引き起こしたり、強めたりすることもあります。

症状がみられる部位は頚部(首)、腰部、手指、脊椎などで、病気の種類は部位ごとに多岐にわたります。主にレントゲン写真の撮影などの画像検査を行い、線維筋痛症と見分けられていきます。

症状が似ている主な整形外科的疾患

【頚部】

  • ●頚椎捻挫
  •  
  • ●頚椎症(脊髄症、神経根症)
  •  
  • ●頚椎後縦靭帯骨化症
  •  
  • ●頚肩腕症候群
  •  
  • ●下垂肩症候群
  •  
  • ●胸郭出口症候群
  •  
  • ●頚椎アライトメント異常(ストレートネック)

【腰部】

  • ●腰痛症
  •  
  • ●腰部脊椎管狭窄
  •  
  • ●腰椎椎間板ヘルニア症

【手指】

  • ●全身性変形性関節症
  •  
  • ●カウザルギー
  •  
  • ●反射性交感神経ジストロフィー

【脊椎関節炎】

  • ●変形性脊椎症症
  •  
  • ●骨粗鬆症
  •  
  • ●骨軟化症

…など

心療内科的疾患・神経内科的疾患

全身の痛みは、線維筋痛症を語るうえで欠かせません。しかし、痛みに限らず、多くの症状が同時に現れるのも、線維筋痛症の特徴と言えます。それらの中には、心療内科や、神経内科などで扱われる症状もあります。見分けるための鑑別診断が必要となる場合もあるので、治療を受けても改善がみられないときは、主治医に相談することが勧められます。

合併することが多い、心身症やストレスと関係する病気

線維筋痛症は、発症する主なきっかけのひとつに、強いストレスなどの心理的な要因があると考えられています。同様に、身体症状の度合いが心理状態に左右される心身症や、ストレスと関係して発症する数多くの病気と、似た症状がみられます。これらは、線維筋痛症の合併症として起きていることも多いようです。

症状が似ている主な心療内科的疾患

【消化器領域】

  • ●過敏性腸症候群(IBS)
  •  
  • ●機能性ディスペプシア(FD)
  •  
  • ●胃食道逆流症(GERD)

【呼吸器・循環器系】

  • ●胸筋痛症候群
  •  
  • ●睡眠時無呼吸症候群(SAS)
  •  
  • ●過換気症候群(HVS)

【神経内科領域】

  • ●緊張型頭痛、片頭痛(偏頭痛)
  •  
  • ●むずむず脚症候群

【婦人科領域】

  • ●更年期障害
  •  
  • ●月経関連症状(月経困難症など)
  •  
  • ●慢性骨盤疼痛性障害(CPP)

【泌尿器領域】

  • ●過活動膀胱(OAB)
  •  
  • ●間質性膀胱炎(IC)

【耳鼻科領域】

  • ●眩暈症(めまいしょう)
  •  
  • ●耳鳴症
  •  
  • ●耳管開放症、耳管閉鎖症
  •  
  • ●味覚異常

【歯科・口腔外科系】

  • ●顎関節症
  •  
  • ●舌痛症
  •  
  • ●口腔乾燥症
  •  
  • ●歯周炎、歯槽炎

【眼科領域】

  • ●眼精疲労
  •  
  • ●羞明症
  •  
  • ●眼乾燥症
  •  
  • ●眼筋痙攣、眼瞼下垂

…など

原因不明の難病と似た症状も

神経のなんらかの異常による、運動や感覚の障害が、線維筋痛症で起きることがあります。
具体的な神経症状は、手足のしびれ、ピリピリした痛み、視力障害、筋力低下、平衡感覚の異常などです。それらと似た症状がみられる神経内科的疾患は、原因不明の難病が多く、国が治療費を負担する対象となっているものもあります。

症状が似ている主な神経内科的疾患

  • ●慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)
    手足の筋力低下に伴って、ものをつかめなくなる、転びやすくなるといったことが起きるほか、手足のしびれや、ピリピリとした痛みが起きることもある。2ヵ月以上の間にわたり、段階的に進行していくのが特徴。電気生理学的検査(神経伝道検査)などが行われる。
  • ●アイザックス症候群
    線維筋痛症でもみられる、全身の筋肉がピクピクとこまかく動く、こむらがえりを起こす、手が開きにくいといった症状が現れる。ただし、一般的には全身の痛みはみられないという点において、線維筋痛症とは異なる。
  • ●多発性硬化症(MS)
    どの部位の神経に異常がみられるかに応じて、視力が低下する、手足がしびれる、食べ物を飲み込みにくくなる、しゃべりにくくなるなどの症状が現れる。40代以下の若い世代によくみられ、男性より女性に多い。
  • ●重症筋無力症(MG)
    全身の力が抜け、疲れやすくなる病気。まぶたが垂れ下がる眼瞼下垂や、ものが二重に見える複視といった、目に関する症状も起きる。20~40代の女性に多く、男性の場合は50歳以上でよくみられる。朝は症状が比較的軽く、夕方になるにつれて重くなる。ただし、全身の痛みを感じることはきわめて少ない。

…など

精神疾患・その他の疾患

精神疾患は、一般的に「心の病気」というイメージを強くもたれていますが、体の痛みが症状として現れることがあり、その点において線維筋痛症と共通しています。気になる症状がある場合は早めに主治医に相談しましょう。

身体の痛みが現れることがある精神疾患

精神疾患の中には、線維筋痛症と同じように痛みを感じるものがあり、合併していることもあります。主な精神疾患として下記が挙げられますが、高齢の線維筋痛症患者であれば、認知症と合併していることもあります。その場合は、痛みがあっても訴えない、あるいは、ほかの症状を痛みとして訴えるというようなことがあります。

症状が似ている精神疾患

  • ●うつ病
    気分が落ち込む、意欲が低下するといった心理面での症状のほかに、頭や首、肩、背中、腰など、体のさまざまな部位に痛みが現れます。痛みの重症度よりも、うつ状態となったのは痛みが起きる前なのか、後なのかということが、鑑別診断のポイントとなります。線維筋痛症と合併していることもあり、たとえうつ病の診断基準を満たしていたとしても、その痛みがうつ病によるものだと決めつけることはできません。
  • ●統合失調症
    幻視や幻聴、妄想などの症状が現れる病気です。統合失調症の症状として、強い痛みが起きることはほとんどないため、診断基準を満たしている場合は、妄想や体感異常の一部として、痛みを感じている可能性が考えられます。
  • ●心気症、ヒステリー
    どちらの疾患も、身体検査では異常が見つからないにもかかわらず、痛みを感じるようになります。心気症は、病気や死への強い恐怖感から起きることが多いようです。ヒステリーは、人が見ている前で症状が悪化する、あるいは痛みによって一見得をしているように見える、いわゆる「疾病利得」があるなどの特徴をもつことが多いです。

特に類似している「慢性疲労症候群」

線維筋痛症と症状が似ている、あるいは合併していることがある状態には、はっきりと「○○の疾患」と断定しづらいものもあります。その中でも特に慢性疲労症候群は、線維筋痛症と同じ機能性身体症候群に分類されるものであり、鑑別が必要な疾患として第一に挙げられます。

症状が似ているその他の疾患

  • ●慢性疲労症候群
    痛みや疲労、倦怠感という線維筋痛症と同じ症状がみられ、合併していることも多いと考えられています。疲労や倦怠感は線維筋痛症より程度が重い反面、激痛はなく、痛みが起こる部位も関節や骨格筋に限られることが多いです。そのほか、微熱やのどの炎症、頚部リンパ節の腫れなどの、線維筋痛症ではあまりみられない症状も現れます。
  • ●脳脊髄液減少症
    脳や脊髄を満たしている脳脊髄液が漏れ出ることにより、頭や首の痛み、倦怠感のほか、めまい、耳鳴り、視覚障害などの症状が現れます。頭部MRIなどの画像検査を行い、その結果から診断されます。

1、感作とは?(中枢性感作と末梢性感作がある)

1-1,中枢感作

 中枢感作は、通常であれば痛みを感じない程度の刺激、あるいは、非侵害性の末梢刺激に対する中枢神経系の過剰な反応であると定義されています。

 

 

強い痛み刺激が長時間に渡って加わると、その刺激がなくなっても可塑性の歪みにより痛みが続くことになります。
慢性痛には、痛み伝達系の末梢神経から大脳皮質にいたるまでの種々のレベルにおける可塑性変化が関与していると考えられます。

 

 

1-2,中枢性感作も可塑性変化のひとつです

 この概念が提唱されるまで、一定の痛み刺激により予想された反応がおき、ニューロン間の機能や痛みを受けとる範囲(受容野)は変化しないと考えられてきました。


しかし、中枢性感作は中枢神経系の二次知覚ニューロン、特に脊髄後角ニューロンの興奮性の増加であり、単一細胞レベルでは、「閾値」の低下で、末梢からの入力に対する後角ニューロンの反応性の増大です。

すなわち、電気生理学的にはそれまで「閾値」 以下で信号が伝わらなかったものが伝わるようになると言うことです。  

 

また、行動学的には、損傷を受けてない部位の痛覚過敏(二次性痛覚過敏)と、アロディニアとして現れます。

 

 

 

 

 

1-3,中枢性感作の具体例

○下行性疼痛抑制系の機能低下

『下行性疼痛抑制系』とは、脳幹から脊髄に向かって下行する抑制性ニューロンによって、脊髄後角でのシナプスに抑性性の神経伝達を放出し、二次侵害受容ニューロン側に抑性性の信号を伝達し、全体として、伝わらないようにして、痛みを和らげるものです。


神経伝達物質には興奮性のものと抑制性のものとがあるが、正常なシナプス伝達ではこれらの興奮系および抑制系がバランスを保って機能しているのですが、

慢性痛はこの興奮性および抑制性機序のバランスが崩れている状態です。  

 

例えば、シナプス終末からの抑制性系のGABA の放出が低下した状態。

GABA を含んだ抑制性細胞が細胞死を起こしていた。  などです。

 

つまり、抑制性伝達物質および抑制性細胞の減少により、抑制性伝達が低下することで相対的に興奮性伝達が増強するのです。 

 

 

 

○時間的加算(Wind up)

ワインドアップ・・・・痛みを感じない刺激でも繰り返すと脊髄後角の二次ニューロンは興奮するようになります。

 

 

 

○脊髄後角の変化

 

浅層部の一次ニューロン終末部からのBDNF(神経栄養、伝達物質)の放出が増加し、痛み信号を二次ニューロンに伝達し易くなります。  

また、炎症時は脳脊髄中のプロスタグランジンE2 (PGE2(発痛増強作用)レベルが増加します。 

 

○長期増強 (LTP)

オピオイドによる退薬症状 (禁断症状) における痛覚過敏にはLTPが関与しています。

 

神経細胞間の結びつきが強まる現象=記憶
海馬・・・・・・・・・出来事の記憶・・・・・よく覚えている
小脳・・・・・・・・・運動の記憶・・・・・・・運動が上手になる
脊髄後角・・・・・痛みの記憶・・・・・・・慢性痛

脊髄後角の二次ニューロンの感受性が長期にわたって増大した状態です。

強い痛みならすぐにLTPが発生します。

 

LTPを発生させないようにするにはすぐに痛みを遮断してやればいいのです。 

 

 

 

 

○遺伝子発現の変化(仮説)

痛みは細胞レベル(いやDNAレベル) で記憶されるのではないかと考えられます。

確かに痛みが脳を含む神経系で記憶されることは幻肢痛の存在からも推察されます。

手術前からの痛みが中枢神経系を感作することにより記憶として蓄えられるのでしょうか?。

また、慢性痛も同様に、以前からあった痛みが細胞レベルでの記憶として残っているためなのでしょうか?。


皮膚への痛み刺激によって遺伝子発現が変化することは、伝達回路の可塑的変化を引き起こし、痛みの伝達を長期的に修飾して、痛みの記憶や幻肢痛などに関与している可能性があります。

 

皮膚の表皮は中枢神経と同じ外胚葉由来であり、表皮にその名残が記憶などの形で残っていることが分かっています。

 

考えてみれば人間、いや生命体は同じ細胞を再生して生き残り、繁栄してきています。 したがって、細胞レベルでの記憶は生命体にとって必要なことで、もし、このことがなければ(同じものの再生) 生命体の「種の保存」 は成り立ちません。

 

細胞のDNAレベルで、なんらかの異常が長期に続けば、異常を持った同じものを複製、再生するでしょう。  DNAが同じ異常を持った細胞を複製再生するのは当然と言えます。  

 

部位別細胞の入れ替わり周期表
部位別細胞の入れ替わり周期

 

 

 

〇中枢性感作をまとめると

 

 下行性疼痛抑制系の機能低下

 

痛み刺激が続くと痛みはWind upされていきます。(時間的加算)


強い痛みが入力され続けると脊髄後角などで痛みが記憶されます(長期増強LTP)。 

 

痛み刺激がなくても(わずかでも)痛みを感じるようになります。(中枢性感作)

痛みのj広がり脊髄反射図解
痛みのj広がり脊髄反射

また痛みは広がっていくことがあります。

 

痛みをかばう姿勢をとり続けることで他の部位の筋肉に痛みがでたり、脊髄反射により近隣の筋肉や脊髄の上下の層にも影響がひろがります。

対側にも広がります。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1-4,末梢性感作

末梢神経の感作には以下のような要素が関わっているとされています。 

 

 

 

 

○TRPV1受容体の変化

 

熱性の侵害刺激に反応するTRPV1 (トリップ・ブイワン)受容体の変化により痛覚過敏が生じます。 

(今ではポリモーダル受容器の本体がこのTRPV1受容体ではないかと考えています)

 

組織が損傷して炎症が発生すると、その患部周辺にはBK(ブラジキニン)やATP(アデノシン三リン酸)などといった化学物質が漏出し、これらの化学物質の存在下では、TRPV1(トリップ・ブイワン)受容体の閾値が下がってしまいます。

 TRPV1受容体は機械刺激や、化学刺激、温度刺激などにも反応します。

 

そして、本来なら活性化しないはずの温度(例えば体温程度)でも痛みを感じるようになります。

 

例えば真夏の海水浴で日焼けをしてしまうと、通常では問題なく入浴できる温度ですらも痛みを感じてしまうのは、TRPV1 (トリップ・ブイワン)受容体の変化が影響しているとされています。

 

 

TRPV1 (トリップ・ブイワン)受容体の変化は、急性痛に対して温熱療法より寒冷療法が推奨される一つの理由でもあります。

 

TRPV1(トリップ・ブイワン)

    唐辛子の辛み成分カプサイシンの受容体(センサー)。感覚神経にあり、カプサイシン、43度以上の熱刺激、酸 など複数の痛み刺激で活性化します。

 

TRPV1は陽イオンを通すチャネルで、活性化することによって細胞外から陽イオンが細胞内に流れ込むと、細胞の膜を隔てた電位差(膜電位)がプラスの方向に変化し、感覚神経が軸索丘で統合され、閾値以上の場合、発火します。

その信号が脳に伝わることで、私たちは「痛い(辛い、熱い)」と感じることができます。

 

 詳しくは「TRPチャネルと痛み」を参照 

 

TRPV1(トリップ・ブイワン)受容体イメージ図
TRPV1(トリップ・ブイワン)受容体イメージ

 

左図はTRPV1(トリップ・ブイワン)受容体

 

カプサイシンや痛み、熱に反応するが、炎症時の産生物質で閾値が下がり、普通は反応しないような痛みや熱にも反応するようになります。 

 

 

 

 

 

 

 

 

TRPV1(トリップ・ブイワン)チャネルのイメージ図
TRPV1(トリップ・ブイワン)チャネルのイメージ図

TRPV1(トリップ・ブイワン)チャネルのイメージ図

普通このナトリウムイオン( Na+ )やカルシウムイオン( Ca2+ )流入が神経末端の

受容器でおこれば、アナログ電位の受容器電位(起動電位)、神経軸索丘でおこれば

 

デジタル電位の活動電位となります。 

 

 

 

 

 

 

○侵害受容器の変化

 皮膚や骨格筋、関節、内臓といった生体内の多くの組織には、正常な状態では活動していない非活動性侵害受容器が存在するとされ、文献によっては、関節内の侵害受容器の1/3は非活動性侵害受容器であると推定してる報告もあります。


そして、非活動性侵害受容器は組織損傷によって様々な化学物質が放出されたり、組織自体が低酸素状態になると活性化するといわれており、いったん活性化すると自発放電頻度が増し、刺激に対する閾値の低下がみられるとされています。 

 

このように非活動性なものも含めた侵害受容器の性質が変化することが、感作メカニズムに関与していると言われています。


これにより、例えれば、炎症が続いたり神経が損傷されたりする病的な状態では、通常では痛みを引き起こさない触刺激や体温程度の温度にも反応して痛みを引き起こす可能性がります。 


また、骨格筋においては内因性の発痛物質(カリウムイオン、ヒスタミン、セロトニン、ブラジキニンなど) だけでなく、外傷や運動によって引き起こされる低酸素状態や代謝障害、血中のアドレナリンレベルの亢進状態にも非活動性侵害受容器が反応する可能性があります。

 

 

 

○エファプスとクロストーク

神経伝導には基本原則があり、その一つが「絶縁性伝導」です。 
これは、一つの神経線維が興奮しても、他の神経線維に興奮が伝導されることはなく、それぞれ独立して興奮は伝導するというものです。 

 

 

ちなみに、「両方向性伝導」「不減衰伝導」という原則も神経伝導には存在します。 

 

 

 

無鞘線維の絶縁性図
無鞘線維の絶縁性

髄鞘の無い無鞘線維でも絶縁性はあるため、他の神経線維と混線することはありません。しかし、神経線維が損傷を受けた場合に、ある神経線維を伝わる活動電位が隣接する神経線維に伝わることがあります。


正常なシナプス以外の場所で、2本以上の神経線維が電気信号を交換する場所を「エファプス」と言い、エファプスでの電気信号の交換を「エファプス伝達」と呼びます。 


エファプス伝達は「電気クロストーク」とも呼ばれおり、クロストークとは、電話回線が混線して、知らない人の会話が聞こえるような状態です。


クロストークは異なった種の神経との間でも生じるため、侵害受容ニューロンと非侵害受容ニューロン間のエファプスが、アロディニア(触れただけでも痛いと感じるなどの症状)の誘因の一つとされています。 

これは交感神経と感覚神経がクロストークした状態です。(この場合は化学的クロストーク)

 

そして複数の神経間でエファプスが形成されれば、一つの神経の興奮が複数の神経で同期的贈福を起こすため、爆発的な感さを引き起こす可能性もあります。 

 

 

 

○神経腫の形成

神経腫のイメージ図
神経腫のイメージ図

 

左図は神経腫のイメージです

クロストークイメージ図
クロストークイメージ図

左図はクロストークのイメージです。

 末梢神経が障害を受けてしばらくたつと以下の要素により再生が始まります。

 

    神経が切れた端の中枢側から新しい神経の枝が伸びます(これを発芽or側芽と呼ぶ)。

 

    また、神経を取り巻いているミエリン鞘は活発に分裂・増殖し、元にあった神経上に沿って一列に並び管を形成します。

 

    そして発芽した神経が管の中を通り、末梢方向へ神経が再生していくのです。

 

神経損傷の中枢端と末梢端が大きく離れていたり、結合組織性の瘢痕(はんこん)がその間に出来たりすると、神経が正常に伸びることができず、増殖したシュワン細胞や結合組織と側芽が一緒になって神経線維の集まりが形成されてしまいます(これを神経腫と呼ぶ)。

 

神経腫はしばしば機械刺激に敏感で、軽い圧刺激や手足の運動が引き金となって、障害された神経が以前支配していた領域に放散する痛みを引き起こします。

 

 

 

 

 

○アドレナリンα受容体の発現と増加

 通常、侵害受容ニューロンにアドレナリンα受容体は発現しませんが、神経が損傷すると側芽や細胞体にアドレナリンα受容体が発現することがあります。

 

 

 

さらに、交感神経線維が神経腫に伸びていくと、神経腫にも交感神経節後線維からノルアドレナリンが放出されます。

 

 

 

すると神経腫瘍がノルアドレナリンに反応するようになります。

 

 

 

そればかりか、血管周囲の交感神経線維が後根神経節(DGR)に侵入し、細胞体をバスケット状に取り巻くことも報告されています。

 

 

 

すると、細胞体がノルアドレナリンに対する反応性を獲得するので、側芽と細胞体の両方が神経腫の痛みの発生源になります。 


エファプス伝達を電気外的ロークと呼ぶのに対して、ノルアドレナリンなどを介したストロークは「化学的ストローク」と呼ばれたりします。

 

 

 

 

〇末梢性の感作でおきること

 ○痛みの閾値以下の刺激で痛みを感じるようになる。

 

○侵害受容器の興奮性の増大

 

 線維およびC侵害受容線維物理的刺激に対する反応の閾値の低下

 

○同じ刺激に対して、インパルスの頻度の増加

 

○自発発射の増加

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2、慢性痛の本態

 

 

慢性痛の本態は「中枢性感作」にあると思っています。

 

ストレスが大きく関与して、痛みが発生持続します( 中枢性感作、 末梢性感作)。

 

その後痛みの悪循環を経て、痛みはより複雑、より難易度を増していきます。

 

 

  よくならないブロック注射に、よくならない整体に、よくならないカイロに、よくならない整骨院に、よくならない鍼治療によくならないトリガーポイント注射にどれだけ通えばいいのか。そういうことも言えるのです。

 

 

「線維筋痛症」 は、中枢感作症候群に分類されるグループの症候群中の一疾患であるとも考えられます。

 

 

*あるペインクリニック院のつぶやき。

 

「これまで、ペインクリニックでは神経ブロックを主体とする治療を行ってきたが、これだけでは不十分である。」

 

 

 

 

2-1,ストレス、慢性痛循環図

ストレス、慢性痛循環図
ストレス、慢性痛循環図

 

 

2-2,痛みの悪循環図

痛みの悪循環図
痛みの悪循環図

 

 

2-3,同じ運動、同じ姿勢はコリ、痛みの原因

 筋肉が慢性的に強張って苦しい、辛い、ズシンとして重苦しい、というような表現があります。

 

これは

筋紡錘への遠心性の運動神経線維、 筋肉への遠心性の運動神経線維があるが、
線維の興奮が止まらなくなった状態、つまり筋紡錘がいつも働いている状態と想像できます。


そうすると筋肉・筋膜が緊張して酸欠状態が続く  痛覚神経が興奮となります。
重いカバンを長時間持っている状態を想像してください。
長時間の座位、長時間の立位、長時間のパソコンなども。


この場合早めの対策が必要で、 簡単なことで治ります。
私のやっているようなトリガーポイント治療をすると血流が回復してよくなります。


しかし、高度慢性化(中枢性感作、痛みの記憶、LTP、広範囲)すると、なかなかたいへんです。


筋骨格系の痛みの多くはこれです。

筋肉・筋膜が緊張して酸欠状態が続く ⇒ 痛覚神経が興奮となり痛むのです。

 

勿論、血行不良により発痛物質が産生され、痛み信号が伝わります。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3、根性痛 ナンセンスな現代医学の整形外科的考え?

根性痛の矛盾図
根性痛の矛盾

現代医学の整形外科が考える仮説にヘルニアや脊柱管狭窄症の痛みの説明において根幹となる理論は根性痛というものです。

根性痛とは神経根から痛みの電気信号が発生して脳に向かい、脳はそれを神経根から来たとは判断できず、下腿などから発生したと誤認しているということです。(異所性発火)

 

 

 

左図は根性痛のイメージ図です。

 

 

この理論に従えば

下腿のある点を押さえると痛みを感じるのはそこを押さえたときに神経根から痛みの電気信号が脳へ向かって発生するということになります。 

 

 

 

 

 

その通りと思います。

ただし、ここで大きく勘違いすることがあります。

 

発火と痛みの受容場所とは違うのです。

これを正確に言うと

まず、何かの理由で、下腿に痛みが発生します。

それを、高閾値機械刺激受容体とポリモーダル受容器が反応します。

受容器が反応したら、ここで、末梢変換で電気信号に変換されます。

この時の電気信号は微弱なアナログの漸増型起動電位です。

 脳に向かう電気信号(活動電位)ではありません。同じ電気信号ですが、この時は起動

 電位といって、誘導電位です。途中減衰もしますし、アナログ的でもあります。

(ここが間違いやすいです)

この起動電位は一次ニユーロンを走り、脊髄神経節をとおり、軸索丘で、閾値以上であれば、ここで活動電位が発射(発火)されます。

 

従って、発火の場所は間違い無いのですが、痛み感知の場所はあくまで下腿です。

下腿で、起動電位発生し、、活動電位は軸索丘で発射(発火)するのです。 

 

 

 

 

 

勘違いしているの起動電位と活動電位(発火)図
勘違いしているの起動電位と活動電位(発火)

*末梢神経経由の痛みは全て、根性痛となります。(発火(活動電位)の発射部位は後根神経節のすぐ隣です)

何故なら、感覚末梢神経は全て、脊髄後角で、脊髄神経にシナプス伝達されます。

しかも、感覚末梢神経は後根神経節に細胞体をもちます。 そして、活動電位を発射する、軸索丘はこの後根神経節と隣り合わせにあるからです。

 

勘違いしているのは起動電位と活動電位(発火)です。

 

しつこいですが、言い換えれば、下腿で痛み発生、そこで受容器が反応、起動電位が発生、それが、神経後根まで運ばれ、神経後根(軸索丘)で活動電位発射(発火)と言い換えればよいのです。

活動電位(発火)はあくまで、軸索丘(神経後根)で行われるのです。

 

 

これを「根性痛」 と言うからおかしくなるのです。 

 

 

 

 

 痛みの原因はヘルニアではなくて、生物・心理・社会的なことが原因となった腰~下肢の筋・筋膜性疼痛症候群ととらえるべきだと思います。

 

痛みを感じるメカニズムを勉強されれば、何を修正すべきかがわかり、必ず道がひらけます。そして、必ず治ると思います。

 

 

 「神経根ブロックをして痛みが消えたから、根性疼痛だ」  ということを聞くことがありますが、これは正しくないと思います。 

「神経根」 は痛み信号の通り道です。  当然  「神経根」にブロック注射すれば痛みが止まるでしょう。 

 

筋筋膜性疼痛でも、神経根ブロックで消えます。