カイロプラクティックの歴史

カイロプラクティックは1895年、アメリカ、アイオワ州のダンポートで磁気治療を行っていたダニエル・デービッド・パーマーによって生まれました。

当時、磁気治療師として開業していたD.D.パーマーは、オフィスビルに掃除夫として働いていた難聴者のハービー・リラードに出会います。

H.リラードの治療を買って出たD.D.パーマーがリラードの脊柱を触診するとこぶのように突起した部分を見つけました。D.D.パーマーはこの突起した部分がリラードのの難聴の原因ではないかと考えました。そしてリラードの了承を得てこの突出した部分を元に戻すようにアジャストメント(矯正)を行ったところリラードの難聴は見事に治ってしまったそうです。このあまりにも有名な「ファーストアジャストメント」からカイロプラクティックの歴史が始まりました。

カイロプラクティックでは「サブラクセーション」という脊椎に起こる生理学的、神経学的な異常(サブラクセーション)を見つけそれをアジャストメントすることで自然治癒力を高め、健康な状態に戻すことを目的とします。

カイロプラクティックという名称の由来は、D.D.パーマーの友人であり、患者であった牧師のサミュエル・ウィードに相談しました。ウィードはギリシャ語の「cheiros」(手)と「praktikos」(手技術で行う)という意味をつなげて「Chiropractic」はどうかと提案し、D.D.パーマーはその案を採用してカイロプラクティックが誕生しました。

カイロプラクティックの治療では体の構造的なゆがみと神経系の働きに重点が置かれ、身体の構造的バランスを正確に分析し、調節によって体重を支える身体の各部への負担が取り除かれ、正常な働きが戻ります。また、脳と身体の各内臓器官との正常な情報伝達を回復し、身体本来の自然治癒力の働きを促進します。症状だけを押さえるのではなく、原因を取り除き、真の健康を回復・維持するための自然医学として広く世界に広まりつつあります。

 

アメリカでは、現在に至るまで様々な研究、及びテクニックが開発され世界中に普及している代替医療の一つであり鍼灸等と同様に扱われております。世界保健機構(WHO)ではカイロプラクティックの定義を「筋骨格系の障害とそれが及ぼす健康への影響を診断、治療、予防する専門職である。」としています。

ドイツでのカイロプラクティックの地位は「Heilpraktiker」(ハイルプラクティカー)もしくは医師が保険適応で治療ができる代替医療とされています。内科等で処方箋でカイロプラクティックの治療が必要な場合に個人が加盟する各健康保険によって適応されます。

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