整体とカイロプラクティックの違い

こんにちは遠藤です。

ここドイツで日本人最初のカイロプラクターとして活動する事になったようなのですが、(もしかしたら名前を出さずにすでにされている方はいらっしゃるかもしれませんのであらかじめお断りを入れておきます)ドイツではカイロプラクティックの認知が低くカイロプラクターの数も国籍をすべて混ぜてもまだ100人に満たないとも言われています。最近では当院にいらして頂ける依頼者さんの中にカイロプラクティックと整体って何が違うんですかと良く聞かれます。なので今日はカイロプラクティックと整体の違いを一般的定義からご説明させて頂きたいと思います。

 

「体を整える」という前提ならカイロプラクティックも整体に入りますが、本来はカイロプラクティックと整体は全く違うものです。

カイロプラクティックは1895年9月18日にアメリカでD.D.パーマーと言う人が発見した療法です。
その後、その息子達が研究をして現在では世界数十カ国で国家資格となっており、WHOでも医療と認められています。国家資格となっている国では学校もまず医学部に入り、その後専攻でカイロプラクティックに進むか、メディカルドクターに進むかで分かれます。もちろん、ドクターと同じですのでレントゲンやMRIを観察し治療方針を決める事が出来ます。もちろんカイロプラクティックで改善が期待でいない場合はやむを得ず手術を勧める事もあります。

カイロプラクティックの矯正の目的は体の歪みを治す事ではなく、バランスを整える事です。人それぞれ癖や、姿勢の違いがあります。その人に合ったバランスを作る事で、体全体にかかる負担を軽減させる事にあると思います。長い年月かけて形成された骨格そのものを真っ直ぐにする事はその人の身体の障害を取り除く事にはなりません。その為に可動性を失ってしまった関節を、元の動きを取り戻すために矯正をするのです。姿勢を整えようとして矯正すると、逆に悪くなる場合も有ります。よってカイロプラクティックでは可動の減少した関節をサブラクセーションと言い、その健康を害するサブラクセーション(骨のズレ)をアジャストメント(矯正する)事を目的としてます。

また法制化がされていない事からカイロプラクティックを勉強しない人でもカイロプラクターと名乗れます、本当のカイロプラクティックを行っている人は非常に少ないです。カイロプラクティックも色々なテクニックがありますが、それらは総て世界共通で教えられています。よってソフトカイロやフランス式カイロ、ドイツ式カイロなどと名称をつけている場合が見受けられますが、本来カイロプラクティックにはそういった分類は存在しません。これはきっとカイロプラクティックを自己流にアレンジした際に自分の主義として名づけた事が始まりのものだと考えられます。


整体は日本古来のものと中国由来のものがあり、現在ではそれを混ぜ合わせたものになります。
そこにカイロプラクティックの技術を混ぜ込んでいる人もいます。整体といっても一本の筋があるわけでもなく、それぞれの整体術の総称です。

カイロプラクターも整体師も、カイロプラクティックも整体も一緒だと言われる事を嫌います。それはカイロプラクターとして整体師として正当に勉強した方だからこそです。カイロプラクターはカイロプラクティックの哲学、科学、歴史を理解した上で施術しているからです。

私は整体の事は詳しく分からないですし、勉強もしていないので一緒と言われると良くも悪くもとられたとき動揺してしまいます。同じ施術院に整体とカイロプラクティックを両方うたっている方はきっとどちらもしっかりと勉強したわけではなく多くのセミナーを受け自分流に解釈されている方だと思います。いろいろな自然療法がありますが正直あれもこれも勉強しすべてを正当に使い分けるのはどうしても難しく矛盾が生まれてきます。また、私に例をとれば私はカイロプラクターであり、整体をしっかり勉強していないので整体をしていると言う事は整体師さんに非常に失礼なのです。

通常カイロプラクターになるための知識を得るためには解剖学、神経生理学、環境衛生学、栄養学また細かく分類される関節機能学や病理学、そしてカイロプラクティック学を勉強しなければいけません。

整体師さんでもしっかりと勉強し実力をつけているお方は抜群に上手です。カイロプラクティックを凌ぐ技を持っています。そんな先生を私も何人も知っています。

日本ではどちらも国で認められているわけではないので、ちゃんと勉強をしていない人たちが多いです。なので、ちゃんとカイロプラクティックや整体を勉強してきた人にとって整体師もカイロプラクターも一緒にされる事はいい気分はしないでしょう。それぞれの理論がありそれぞれが異なった勉強をしているわけですから当たり前のことと言えます。

例えばプロのサッカー選手がプロの野球選手に向かってこう言います「野球は昔ちょっとやったときがあるから僕もやれば出来るよ」逆にプロの野球選手がプロのサッカー選手に向かってこう言います「学生時代サークルでサッカーしてたからサッカーなんて出来るよ」互いに運動神経が良いが故プロとなっていることですから別の競技を遊びで出来るのは当たり前ですが、その道のプロとして活躍するには一筋縄ではいきません。それを長い時間かけて学んできた互いのプロ選手ですからそんな事を言われたら悪気がなくてもいい気分はしません。

それと同じで我々も似たような分類の中それぞれが特化して勉強してきた手技に誇りを持って行なっているわけですから同じにされたくないですよね。

 

もちろん素人の人でも、横に寝た人の体を捻って引っ張ればバキバキッと音が鳴ります。
カイロプラクティックでは音を鳴らすことを目的としているわけでは有りません、あくまで可動性の失われた関節を探し、そのロックを解いてあげるその際に関節内の圧力が抜ける事と共に関節内の気泡のかたまりがはじける音が「ボキボキ」という音に聞こえます。音を鳴らしたいだけなら体中いろんなところから音を鳴らして差し上げられます。しかしそれではまったく意味がありません。身体のバランスを崩すサブラクセーションを見つけ出しロックを解いてあげなければ快方には向かいません。これはカイロプラクティックの哲学のほんの一例ですが一番重要なことです。

整体の先生でも、本当に素晴らしい技術を持った方もいらっしゃいます。カイロプラクティックもしかりです。

 

このように同じ球技でもいろいろなルールがありプレイの仕方が違うように、整体もカイロプラクティックもそれぞれの理論や哲学のうえ存在しています。

皆さんもリサーチして、本物の整体・本物のカイロプラクティックをしてくれるところへ行ってみてください。何が違うって書ききれませんが、全く違う事が分かりますよ。
どちらが良いではなく、どちらが自分に合うかを選んでください。

重要なのはそれぞれをしっかり勉強してきたかです。私どもACAではカイロプラクティックの生まれたアメリカでの技術や臨床を随時学び、依頼者の最善の快方への道を切り開くための努力を惜しみません。ACA(アトラスカイロプラクティックアソシエーション)においては当会長(ドクター オブ カイロプラクティック)の母校や兄弟校(アメリカ)への研修や解剖実験も定期的に行なっています。医学は常に進化します、我々カイロプラクターも常に進化しなければなりません。

 

厚生労働省・農林水産省認可法人日本カイロプラクティック推進協同組合認定校

ACAカイロプラクティック医学院認定カイロプラクター

遠藤 卓実

 

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