拝んで治ればそれもよし。

病気になると、人間はどうしてすぐに病院や治療院へ行きたがるのでしょう?

 

長い間の怠け癖が生んだ条件反射としか思えないのですが。(自らにも実に覚えがあるからなぁ)

 

当人は、医師や治療家が治してくれるものだと信じています。

 

これは大変な思い違いかもしれません。私の経験も含めて話していきましょう。

 

 

カイロプラクティックを例にとれば、

私達が持っている技術というものは、確かに依頼者の病気を改善するためにあります。

 

しかし、実際に治すのはその人自身に備わっている「自然治癒力」であって、

 

我々はその偉大な力を引き出すための助力をしているにすぎないのです。

 

なので、治りたいと思わない依頼者や疑いを持つ人は治りにくい傾向にあります。

 

もちろん病気の重さに違いがあるので人と比べる事も難しいのですがね。

 

医学も我々の技術も、この力(自然治癒力)を超える事はできないのです。

 

 

人間は「意識の力」という精神力と正常な身体に戻そうとする体内力(自然治癒力)によって、病気を克服する事が出来ます。

 

姿勢の悪い人が、つまり背骨が曲がっている人が毎日お祈りに行ったところ、骨のゆがみが治ったという話を聞きます。

 

お祈りが病気を治したかどうかはわかりませんが、これはありえることでしょう。

 

それはその人が治りたいと強く思い、毎日お祈りに行くのと他に生活面で正しい姿勢を心がけたり、

 

常に治りたいという気持ちで「意識の力」働かせたからだと思います。

 

そんな不思議な力を本来誰もが持っているのです。

 

私も、レーシングライダー駆け出しの頃、腰に障害をもち、歩く時も、座る時も、寝ている時でさえ激しい痛みを感じ絶望感に押しつぶされそうなときがありました。

 

病院では、現役復帰は不可能、生活復帰がせいぜいいいところでしょうと言われ完全に希望を失っていました。

 

霊能力者のところへ行って見たり、いろんな治療家のところに行ってみたりはしたものの変わりはなく正直「治ろうとする意識の力」も薄れかけしまっていました。

 

しかし、その頃レーシングライダーになり世界選手権に出るんだ!

という果てしなく大きな目標があったことで意識の力がゼロになることだけは避ける事が出来ました。

 

何かのきっかけで毎朝近所の神社にお祈りに行くようになりました。

 

今思えばその距離は1キロ未満で本当にその頃の私が体力的に落ち込んでいた事にあらためて気が付きます。

 

毎朝その1キロ未満の道のりを歯を食いしばって歩きました。

 

神社に着くと「神様助けてください」と、なんとも都合よくわがままなお祈りをして家に戻ります。

 

辛いときや困ったときだけ神様にお願いする。ホント失礼ですよね。

 

しかし、そんな生活を続けていたある日父の思いつきである治療家のところに行ってみようかという話になったのです。

 

一日中寝たきりで可哀想に思ったのか、治りたいという気持ちが導いてくれたのか、

 

その治療家のところに行った事が私の人生を大きく変えたのです。

 

今まで通った病院でのレントゲン写真やMRIなどを持ってみてもらったところ、

 

「きっと良くなるよ」

 

って簡単に言われたのです。

 

嘘かと思いました。なぜなら今までどこに行っても「無理」か「わからない」としか言われなかったからです。

 

その先生の笑顔で言った「よくなると思うよ」というのは彼の臨床的に自信があったのでしょう。

 

きっと同じような人を多く診て来ての判断で、勇気のある一言だと今では思います。

 

私はその言葉を信じて通う事にしました。

 

そうしたら、今まで良くなるどころかどんどん悪くなっていた状態に反してなんとなく楽になったり、歩く距離が伸びたりしていったのです。

 

その先生こそが私が今でもお世話になるカイロプラクターだったのです。

 

完全に痛みを感じない「完全現役復帰」までにはとても長い時間がかかりました。(4年くらい)

 

しかし、定期的に身体を調整してもらい、同時に失った筋力を戻す運動指導を受け、

 

シーズン開幕には何とか間に合わせる事が出来ました。

 

奇跡だったと思います。

 

もちろんまだ問題なく復帰したとは言えるほどでは有りませんでしたが、寝たきりで医学からは現役復帰は不可能といわれた状態からと思えば上出来でした。

 

その後も常に調節と指導はお願いしながら引退した今でもお世話になっています。

 

そして、近所の神社にもお礼参りに行くようにしています。

 

治りたいという気持ちが自分を動かしたり、時には人を動かし、結果自分の「自然治癒力」が最大限に発揮される環境を作ることが出来るのです。

 

治りたいという気持ち、それが神頼みでもそれは正真正銘治りたいと思う自分の意思なのです。

 

先ずは人任せでなく治りたいと思ってください。

 

そのきっかけとして、我々の技術や医療を利用してもらえればいいのだと考えています。

 

それが、慢性腰痛でも、肩こりでも、病院で相手にされないどこかの痛みでも、なんでも、

 

あなたが真剣に向き合えば必ず解決策が見つかるはずです。

 

「しょうがない」とか「誰もこの痛みを治せない」

 

なんて考えているようじゃ一生その病気からは抜け出せないでしょう。

 

「なぜなら、あなたのもつ自然治癒力があなたにとって最高の治療家ですから!」