システマと呼吸

「森 画像 フリー」の画像検索結果

こんにちは、チカザワです。

色々な国のジムでトレーニングをしたり、様々な格闘技やスポーツを体験してきた僕ですが、今回は、2017年夏イギリスで行われたシステマ合宿に参加した時のお話をしたいと思います。

皆さま、システマをご存知でしょうか?

ロシアの特殊部隊やロシア連邦保安庁など様々な機関が導入している軍隊格闘術です。

少し前からネットで知り、ずっと興味があったのですが、アイルランドに滞在している時にたまたま合宿のことを知り、またと無いチャンスだと思い参加しました。

合宿はイギリスの森の中、3泊4日のテント泊で、システマのみならず、サバイバル術も兼ねて行われました。

夜はなるべく灯をつけないというルールが設けられ、トイレに行くと戻ってこれなくなるんじゃ無いかと不安でいっぱいになるくらいの暗闇でした。

合宿でのトレーニングは他の格闘技やスポーツとは少し違い、概念的なものを学ぶ変わったトレーニングが多かったです。

Keep breathing (呼吸し続ける)

Stay relaxed (リラックスを保つ)

Keep straight posture (姿勢を真っ直ぐ保つ)

Keep moving (移動し続ける)

というものがシステマの基本原則なのですが、例えば朝は深い呼吸をしながら歩き続け、常にリラックス状態で徐々に動きを加えていくようなトレーニングをしました。

全てのトレーニングの中で常に呼吸を意識し続けます。呼吸はシステマにとってかなり需要な要素です。

一番印象に残ったトレーニングは、人間暴力トンネルです。

自分以外の人全員が2列に並び向かい合いトンネルを作ります。

その間を目を閉じたまま歩くのですが、列の人たちは通ってきた人を殴ります。

トンネルを抜ければ列の最後尾について、次は殴る番です。

急所を避けて殴りますが、人によっては結構本気で殴ってくるので痛いです。

殴られて痛みやダメージを受けない身体の使い方を自然に習得するようなトレーニングです。

僕はまだ習得できていないので殴られると痛いです。

 

合宿の帰り、駅まではコーチに車で送ってもらい、その間に少し呼吸についてお話しました。

「鼻で吸って口で吐く呼吸をかなり早いペースでする時が難しい」

と相談したところ、鼻で吸って鼻で吐いても良いとのことです。

しかし口で吸うのは良く無いと。

口で吸う呼吸はパニックの時の呼吸だから、いざという時、この合宿で学んだ呼吸法がピンチを救ってくれる。

というアドバイスを貰って合宿を終えました。

システマのみならず、呼吸はあらゆる競技に置いて大切な要素です。

自律神経の中で唯一コントロールできるものなので、当たり前といえば当たり前ですが、奥が深いですね。