先日、2日間に渡るシステマ(ロシアの軍隊格闘術)のワークショップへ参加してきました。
Vladimir Vasiliev という有名なシステマのヘッドインストラクターの方の指導でした。
元軍隊の特殊部隊にもいたような方ですが、とても穏やかな感じの良いおじさんといった感じで、最初会場に入って来た時に気づきませんでした。
システマには型などが無く、とにかく呼吸と脱力と動きです。
痛みやストレスに対して反応するとテンションが起こります。
テンションは身体を強張らせたり、動きを鈍らせ、パフォーマンスを下げます。
そこで、常にいかなる状況下でも呼吸を用いてリラックスすることが必要になります。
痛みを感じるのは脳だから呼吸をして感じさせなければ何も問題ない、みたいな・・言うは易しですが行うのは本当に難しい格闘術です。
瞑想と似ているな、と思いました。
瞑想も色々な方法がありますが、その一つで自分を観察するようなタイプなものがあります。
無心になるのは難しいものです。必ず色々な考え事や邪念みたいなものが湧いて着ます。
それに対して反応するのではなく、取り除こうとするのではなく、観察します。
するとそれは自然に消えていきます。
あらゆる感情、刺激、考え事は湧いては消えていくものだと知ることが大切です。
瞑想は自分の感情や内側の部分をコントロールするものですが、システマはそれが物理的な部分にまで及び、更には相手をコントロールすることにも繋がります。
勿論今回も例のごとく、たくさん殴られ殴りました。
最後には100人以上いる参加者が密集して動き続け無差別に殴り殴られるようなこともしました。
痛みやストレスに対してどうやって回避するか、または受けてしまった時にはどうやって受け止めるか。
格闘術ですが戦うことだけに限らず、生きる為の大きなヒントでもあるのかな、と思いました。
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