隠れ脱水症と背骨

最近では色々肩こり腰痛に効く食べ物とか栄養素とか情報は色々混在していることは事実かと思います。

 

そこで今日は「水不足によって病気が引き起こされる」と言う考えを皆さんにお伝えして行きたいと思います。

 

健康にとって水は実際にどれほど大切なのか、そしてまた毎日必要とされる量の水を摂取しなかった場合に、一体身体の中でどんなことが起こるのかそれを十分に理解している人少ないかもしれませんね。

 

水不足によって引き起こされる、病気を予防したり治療したりするための解決策は、定期的に水を摂取することです。

 

実は成人になった初期の段階から、一般に喉の渇きの感覚が少しずつ失われていきやすいと言われています。

 

そのために私たちの身体は、慢性的かつ継続的な脱水状態になっている可能性があります。

 

年齢を重ねるごとに身体の細胞の水含量は減少していき、細胞の内側にある水の体積と細胞の外側の水の体積の比率が減少してしまいます。

 

私たちが飲む水は、細胞機能を支えたり、細胞の中で一定の体積を占めることによって構造を維持したりするので、私たちの日々の水の摂取量は細胞活性の効率に影響を与えます。

 

問題は、私たちが成人期を過ぎて年齢を重ねるにつれて、自然に”喉の渇きの感覚“が衰えていくというところにあります。

 

その結果無意識で「水を飲みたい」という欲望を感じないために、自然に細胞内の水含量が減ってしまうのです。

 

慢性的な脱水症状を知らせるさまざまな危険信号があります。

 

・頭痛

・めまい

・首のこり痛み

・慢性的な肩こり

・寝違い

・背中の痛み

・ぎっくり腰

・慢性腰痛

・胃腸疾患

・尿の色が濃い

・手足の痺れ

・手足の冷え

・狭心症

・筋痙攣

などなど

 

こうした慢性的脱水症状が何らかの病気に由来するものであると、私たちは誤って判断してしまう事も少なくありません。

 

身体が訴えている渇きの信号は異常なものと認識され、薬剤を使って処理されて必要ない薬を体内に取り入れてしまう結果にもなります。

 

さらに問題を大きくしているのは慢性的な水不足によって引き起こされる症状がさまざまであって、私たちはその真の原因が水不足にあるとは夢にも思わずに、何らかの病気であると見なしてしまい、その結果、その症状を抑えようとして薬に頼ってしまうというのです。

 

人の身体は、水を容易に得ることができる環境にあっても、脱水症状に陥ってしまうことがあります。

 

実は人は渇きの感覚や水の必要性を正しく認識する能力を失ってしまっているようなのです。

 

人は年齢を重ねるにつれて、水の必要性に気づくことなく、徐々にそして確実に、身体の中で慢性脱水症状が進行していくのです。

 

ノドが渇いた時にはお茶やコーヒーやアルコール飲料を飲むことで渇きを癒すことができる、とする考え方も、混乱を大きくしています。

 

これは極めてありふれた考え方ですが、大きな落とし穴でもあります。

 

カフェインを含んでいるコーヒーやお茶など、あるいはアルコール飲料では、決して身体の中の水含量を増やすことはできないとのことです。

 

これらの飲料にはもちろん水がたくさん含まれていますが、同時に利尿作用のある物質も含まれているので、飲んだ水より多くの水が体内から尿として排出されてしまうのです、本意での身体の中の水不足を解消するためには役立たないかもしれません。

 

また唇の渇きは、脱水過程で最後に表れる症状なのです、さらに老人においては問題は、唇が明らかに乾燥しているように見えても、水を欲しているということが本人にとって認識されず、水分補給をしないという事です。

 

現代医学では、唇が渇くことが水不足の唯一の兆候として考えられているとのことです。

 

ですが、この唇の渇きは、じつは一番最後に表れる水不足信号なのです。

 

つまり、唇が渇く症状が見られたら、それは脱水症状の末期状態にあるということなのです。

 

身体の慢性的な痛みは、それが外傷や感染などによって簡単に説明がつかなければ、痛みが発生している部位における慢性的な水不足を訴える信号ではないかと疑ってみるべきです。再発するような痛み、あるいは慢性的な痛みは身体内の水不足によって起こっているかもしれません。

 

このように、水不足が真の原因となって慢性的な痛みとして表に現れる症状には、じつに多種多様な病名が当てはまります。

 

そして痛みを止めようとして鎮痛剤を服用する前に、まず1日に約2リットルの水を飲む習慣を試してみて下さい。

 

 ですが1つだけ気をつけなければいけないことは、腎臓が正しく機能していることが前提であるということです。

 

 興味深いのはストレスから生じる鬱病や慢性疲労症候群すらも、脳の内部における水不足が要因となっていると研究者は述べています。

 

以下にありふれた例として、腰痛の場合を簡単にご紹介いたします。

 

 

脊椎関節においては、水分は互いに接触しあう表面で潤滑油の働きをしているのみならず、椎間にある椎間板の中核部に大量に含まれ上半身を支えています。

 

75%ほどの身体の上半身の重量がこの椎間板に含まれる水分によって支えられており、残りの25%は椎間板の周りにある繊維質によって支えられています。

 

要するに背骨の関節1つ1つに水が蓄えられており、身体の重量を支えるうえでこの水が重要な役割をしている、ということです。

 

これらの関節のほとんどにおいて、定期的に作られる真空状態が関節に向かう水の流れをつくり出します。

 

そして関節の活動によって生み出される圧力によって、古くなった水分は外へと搾り出されることになります。

 

腰痛を防ぐには、十分な量の水を飲んだうえで、水を椎間板の空間に引き入れるのに必要とされる真空状態をつくり出すための正しい運動が必要になります・

 

そしてこの運動は、背筋の痙攣をも和らげます。

 

この背筋の痙攣が、じつは多くの人々にとって、腰痛の主要因になっているとも言われます。

 

これもまた少し分かりにくいかも知れませんが、簡潔に言えば、

 

「背骨の関節に水が十分量しみ込んでいないと腰痛になる」ということです。

 

そして腰痛を解消するためには、水をたくさん飲むことと、背骨の関節の中まで水をしみ込ませるために正しい効果的な運動をするのがよいということです。

 

 

このように私たちが普段思っている以上に、慢性的な脱水状態はさまざまな症状の根本原因となっているのです。

 

そしてまた普段から水をたくさん飲むことによって、たくさんの病気の発症をあらかじめ予防することができるのです。

 

ある研究者はこう言っていました。

 

「水を飲んで治らない病気は、どんな名医や薬でも直すことはできない」

 

 

私たち日本人は海に囲まれた島で育ちながらもあまり水を飲むという習慣が無い(近年減ってきている)ように感じます。

 

日頃から必要なものと認識し水を飲む癖をつけることで特別なことをしているという感覚はなく上手に水分を取れるようになるでしょう。

 

色々な身体の問題に悩んでいる方はまず30日間毎日水を飲むことを試してみてください。

 

もちろん正しい運動、正しい骨格の矯正を共に出来るならそれ以上の自然治癒は無いかもしれません。

 

このことを理解した上でぜひご相談ください。

 

院長 遠藤